総評
盛岡ダ1400m(過去3年)データから読み取れる主要ポイントを先に整理します。
- 枠傾向:8枠が最も好成績(勝率12%、連対率24%、複勝率33%)で、続いて5〜7枠が堅め。内外で大崩れは少ないが外枠や馬番の偏りがやや出やすい。
- 脚質傾向:このコースは先行(逃・先)優勢傾向が強い。先行の勝率15%、複勝率38%は差し系より明確に上。逃げは数自体少ないが複勝率42%と粘りがある。
- 騎手・調教師:高勝率騎手や調教師の存在が結果に直結するケースが多い。特に村上忍(サンマルクレイジー騎乗)は高勝率・高連対率の実績があり、注目度が高い。
- 種牡馬傾向:一部種牡馬(エスポワールシチー、マジェスティックウォリアー、ニューイヤーズデイ等)がこのコースで良績を残している。血統的にダート短中距離向きの底力が重要。
- その他:中1週ローテで良績の馬が多く、短間隔でも出走間隔が気にならない馬はプラス材料。斤量の差は影響が出るケースもあるが、大崩れしにくい馬を選ぶことが肝。
上記を踏まえ、今回は「先行力」「盛岡コース実績」「騎手・調教師の直近・通算勝率」「種牡馬適性」「レース間隔と斤量」を重視して7頭を選定しました。以下、各馬の詳細理由をデータとともに解説します。
本命(◎) — カウネウス(6番)
選出結論
◎ カウネウス(6番) — 最有力。本命に推す最大の根拠は「コース実績」「脚質(先行)適性」「調教師・騎手・種牡馬の両面での相性」が総合的に高い点。
データ根拠(抜粋)
- 盛岡ダ1400m実績:コース実績で複勝率100%(出走3回で1-1-1)と明確な適性。コースで勝ち切る力がある。
- 脚質:先行タイプ。盛岡ダ1400の脚質傾向は先行有利(先行勝率15%、複勝率38%)で、条件に合致。
- 騎手・調教師:鞍上は菅原辰徳(過去データで勝率9%、連対21%と堅実)。調教師は瀬戸幸一でこのコース・条件で育成実績がある(瀬戸調教師の盛岡ダ実績は好成績)。
- 種牡馬:ニューイヤーズデイ産駒で、種牡馬データでは当コースで好成績(勝率30%、連対率60%)というサポートあり。
- 斤量・ローテ:54kgで軽めの負担。中1週など短めローテでも走れる実績がある(中1週での好走例あり)。
評価まとめ
カウネウスは「盛岡ダ1400mでの安定した数字」と「先行脚質が噛み合う」ことが決め手。上位人気に推されるのは妥当で、データスコアも1位候補。本命◎最有力と判断します。
対抗(○) — サンマルクレイジー(10番)
選出結論
○ サンマルクレイジー(10番) — データ上の信頼度が高い対抗。鞍上と調教師の実績、コース実績の良さが魅力。
データ根拠(抜粋)
- 盛岡ダ1400m実績:このコースは出走実績は少ないが、1戦1勝のコース成績(100%)を持つ。1度でも勝っている点は強力。
- 騎手:村上忍騎乗。騎手データで村上騎手は勝率20%、連対35%、複勝48%と非常に信頼できる成績を残している。特に盛岡での好走率が高い。
- 調教師:千葉幸喜厩舎でこのクラス・コースで安定した成績がある(調教師の勝率14%で信頼性あり)。
- 種牡馬:カレンブラックヒル産駒で短距離ダート適性が高く、コース傾向と合致。
- 脚質:差し寄りだが、展開次第で上がりを活かせる。村上騎手の手綱さばきで位置取りを補正できる点が強み。
評価まとめ
サンマルクレイジーは「騎手の信頼度」と「コースでの1勝実績(しかも勝ち切っている)」が評価ポイント。◎との比較では先行適性で少し見劣りするが、鞍上の力で巻き返せるため対抗○に据えます。
単穴(▲) — ドドーニサンサン(7番)
選出結論
▲ ドドーニサンサン(7番) — 中位評価だが「距離実績」「レース間隔の安定」「調教師&種牡馬の適性」から一撃の可能性あり。
データ根拠(抜粋)
- 距離実績(ダ1400m):該当距離で好走実績多数(ダ1400mでの通算勝ち数複数、複勝率57%など距離への適性は高い)。
- コース実績:盛岡ダ1400で一定の好走履歴あり(出走3回で0-1-1)。現地コースの独特の流れに対応可能。
- 調教師・種牡馬:永田幸宏厩舎の管理で安定感あり。種牡馬(メイショウボーラー)はこの距離での産駒成績が堅実。
- 脚質:主に差し。今回のメンバー構成・先行勢の掛かり具合次第では末脚が活きる展開になる可能性が高い。
- レース間隔:中1週〜中間短めのローテでの好走実績がある点はプラス。
評価まとめ
本命・対抗と比べると安定感では劣るものの、距離適性と一発の末脚が魅力。展開がハマれば勝ち負けに絡むため単穴▲に指名します。
連下(△) — ハーツケリー(11番)
選出結論
△ ハーツケリー(11番) — 盛岡ダ1400での実績が豊富で複勝圏率が高く、堅実性を期待できる「連下」候補。
データ根拠(抜粋)
- 盛岡ダ1400m実績:コースで3勝・2着2回・合計で高い複勝率(50%)。コース熟知度が高い。
- 枠・コース傾向:8枠はコース全体で好成績(勝率12%、複勝33%)に該当し、ハーツケリーは8枠寄りの配置でプラス。
- 騎手・調教師:高橋悠里騎乗、瀬戸幸一調教師管理でこのコースの相性は良好。両者ともに盛岡ダにおける実績が信頼できる。
- 距離適性:ダート1400mでの好走歴あり(距離データでの複勝率35%など)。
- レース間隔:中1週の実績があり、短ローテでも結果を残している。
評価まとめ
ハーツケリーは「コース適性の高さ」と「実績に裏打ちされた安定感」が強み。勝ち切るよりも掲示板〜複勝圏内での堅実な結果が期待できるため連下△に推奨します。
穴馬(☆) — マイネルシュラーク(1番)
選出結論
☆ マイネルシュラーク(1番) — 人気薄ながら盛岡ダ1400での圧倒的な勝率・高回収率が光る、本命級の穴。高配当の回収妙味を狙う一頭。
データ根拠(抜粋)
- 盛岡ダ1400m実績:データではこのコースで3勝(コース出走5回)、勝率60%、複勝率80%という非常に高い値を示す。これだけ強いコース適性は無視できない。
- 競馬場別データ:ダート盛岡全体でも4勝と好成績(勝率40%)。地元力が抜群。
- 単勝・複勝回収率:回収率が高く、人気に左右されずに買い目に入ると妙味が出るタイプ。
- 斤量:56kgで標準だが、この斤量でも好走している実績がある。
- 脚質:差し系だがコースでの位置取り調整に安定感があり、展開次第では先行馬を差し切る力もある。
評価まとめ
オッズ上は人気薄(単勝30倍近辺)で妙味が大きい。勝ち切れるデータ的根拠が揃っている上に回収率も高いため、穴馬☆として強く押さえるべき一頭です。
注意(注) — ピンクノバラ(4番)
選出結論
注 ピンクノバラ(4番) — サンプルは少ないが軽斤量(52kg)とコースでの即走性、種牡馬(レガルスイ)の特殊値が評価材料。上積みの可能性あり。
データ根拠(抜粋)
- 盛岡ダ1400m実績:出走は少ないが2戦で1勝(勝率50%/複勝率50%)という即戦力の片鱗。
- 斤量:52kgと軽めで、短距離ダートでは軽斤量が利くケースがある。
- 種牡馬:レガルスイは少数サンプルながら高回収率・高勝率を示す(数は少ないが高インパクト)。
- 騎手・調教師:坂井騎手(騎手の成績はやや低め)だが、調教師の配慮で臨戦整備が出来ている可能性。
評価まとめ
出走数が少ないため評価は慎重だが、軽斤量・速い決め手が活きれば上位食い込みの余地あり。注として抑えておく一頭です。
特注(特) — カンフーダンス(12番)
選出結論
特 カンフーダンス(12番) — 中位評価だが逃げ脚質+コースの逃げ粘り傾向にハマれば大駆け期待。騎手の乗り替わりや種牡馬の時期適性で一変の可能性あり。
データ根拠(抜粋)
- 脚質:逃げタイプ。盛岡ダートは逃げ・先行が決まりやすいコースで、逃げ馬の複勝率は42%と高め。
- 競馬場実績:盛岡での実績はやや薄いが、ダ1400での勝ち鞍や上位実績が散見される。逃げ戦法がハマれば粘り切るシーンも。
- 種牡馬:シャンハイボビー系で短距離ダート向きのスピード資質あり。時期やコースで高回収率を示す傾向有り。
- 騎手・調教師:鈴木祐騎手・小林俊彦厩舎で、状況次第で積極戦法を採ることがあり、前に行ける分だけ展開利を取りやすい。
評価まとめ
人気に左右されず一発を狙える“特注”スタイル。展開が前残りになりやすい今回は押さえの一頭として魅力的です。
まとめ
今回の選定は、盛岡ダ1400mのコース傾向(先行優勢・外枠優位)の統計値と、各馬の「コース別成績」「距離実績」「騎手・調教師の通算成績」「種牡馬適性」「レース間隔・斤量」を総合的に評価して決めました。
- ◎カウネウス(6):コース適性・先行力・種牡馬データが一致。最有力。
- ○サンマルクレイジー(10):騎手とコース実績の信頼感で対抗。
- ▲ドドーニサンサン(7):距離実績と一撃の末脚で期待。
- △ハーツケリー(11):コースでの堅実度が高く安定した複勝圏確保期待。
- ☆マイネルシュラーク(1):コース実績が突出、人気薄で妙味大。
- 注ピンクノバラ(4):軽斤量と即戦力性で浮上の余地。
- 特カンフーダンス(12):逃げ戦法で一発。展開次第で怖い。

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