芙蓉(ふよう)賞(戸塚記念TR)徹底考察
2025年8月6日、川崎競馬場 第11R 芙蓉(ふよう)賞(戸塚記念TR)の徹底考察をお届けします。
1枠 1番 ストームレーン
58点
全体的に見ると素質はあるが、信頼感にはやや欠ける存在。脚質は「先行」で、脚質データから見ても勝率18%、連対率29%、複勝率36%とバランスの良い位置取りが可能な馬ではあるが、騎手の福原杏騎手とのコンビでは勝率0%、連対率14%、複勝率35%と物足りない数字。唯一、複勝回収率が316%と妙味はあるものの、安定感に乏しい印象です。
前走は浦和での1500m戦、小川町観光協会賞では9着と凡走。出遅れ気味の展開から無理に押し上げてしまい、最後はバテた形。スタミナにやや疑問が残るレース内容で、直近の芝・ダート問わずに二桁着順が続いており、調子面も不安。父オルフェーヴル産駒としては、距離の融通性や粘り強さを評価したいところだが、データ的にも複勝率13%と好走率は低め。母系もキンシャサノキセキとスピード寄りで、今回の川崎2000mという持久力勝負の舞台では分が悪い可能性が高い。
馬体重は前走より増減なしなら評価できるが、京都での遠征帰り後にコンディションの整備が追いついていない可能性もある。初の川崎2000mで一変という期待は難しいため、ここでは相手候補まで。2枠 2番 キャプテンブルー
70点
先行脚質で、脚質データでは勝率18%、連対率29%、複勝率36%と優秀な数値を持つタイプ。直近の3戦は1着→2着→2着と安定した成績を残しており、地元川崎コースでの相性も良い。特に7月のジュライフラワー賞では好スタートから自らペースを作り、チャチャハツゴウと叩き合いの末、わずか0.2秒差の2着。スタミナ面でも持ちこたえており、今回の距離延長も許容範囲内と見る。
ただし、気がかりなのは騎手。前走までは矢野貴之騎手が手綱を取っていたが、今回は西啓太騎手に乗り替わり。西騎手はこの馬と初コンビで、騎手データでも勝率0%、連対率8%、複勝率16%とやや不安材料が残る。また、ニューイヤーズデイ産駒であり、父の産駒成績は全体で1戦0勝とサンプルが少なく、血統面では未知数な面がある。馬体は前走時点で453kgとやや小柄だが、前々走から馬体を維持しており、仕上がりに不安はない。スムーズな先行が叶えば好勝負も可能な1頭であり、人気の盲点になりやすい点は評価。ただし、重賞級の馬と直接対決していない点や、距離延長によるスタミナ切れのリスクを考えると、中心視よりは連下評価が妥当です。
3枠 3番 モルジブフレイバー
63点
ホッコータルマエ産駒の差し馬。直近の戦績を見ると、船橋の1600~1700m戦では好位から粘る競馬を見せているが、前走・館山特別では1600mで大敗(1:49.7・14着)と大きな不安を残した形。ただしその前の船橋フューチャーステップ(1600m)では2着と能力は通用するレベル。
騎手の笠野雄大は、勝率16%、連対率27%、複勝率33%とまずまずの数字を残しており、乗り慣れた印象。また、ホッコータルマエ産駒はダート適性が高く、パワーと持久力のあるタイプだが、2000m以上での結果があまり見られず、距離適性には一抹の不安がある。調教内容や直前の気配で一変もあり得るが、スタートに難があり展開に左右されやすいタイプなのは事実。川崎の小回りで後方からの競馬になると不利は否めず、よほどペースが流れる展開でハマらなければ厳しい。今回は様子見を含め、穴で少し押さえる程度が妥当な位置づけです。
4枠 4番 スピンディエゴール
90点
今回の本命候補。オルフェーヴル産駒の3歳馬で、先行力が高くスタミナに優れた馬。脚質別成績では先行脚質が好成績を残しており、直近の浦和・風鈴特別(2000m)でも自ら先手を取り、最後まで脚色鈍らずに逃げ切り勝ち。今回と同じ距離で勝ち切っている点は非常に大きい材料です。
騎手の笹川翼は、勝率26%、連対率44%、複勝率55%と安定感抜群。騎手・厩舎との相性も良く、乗り替わりの心配もなし。前走の勝ちタイム2:13.9は悪くないタイムであり、直線での伸びも余裕が感じられました。馬体重も維持しており、状態は万全と判断できます。枠順的にも良く、好位追走から押し切りの展開が濃厚。唯一の懸念はペースが極端に速くなった場合に持ち味が削がれる可能性があることですが、メンバー構成的に単騎で運べる可能性が高く、展開の恩恵も受けやすいでしょう。ここは勝ち負け濃厚で、軸に最適な1頭です。
5枠 5番 ピノマハナ
73点
ルヴァンスレーヴ産駒の追い込みタイプ。今回が重賞初挑戦となりますが、前走の浦和・栗橋宿特別ではB3クラスとの混合戦で2着に好走。1500mながら中団からしっかり脚を使い、最後までバテずに伸びてきた競馬内容は評価に値します。
脚質別では追い込みが不利なデータが多く、勝率3%、複勝率14%と信頼度は高くありません。ただし、本田正重騎手は複勝率36%、複勝回収率113%と、穴をあける可能性のあるタイプ。後方待機で展開がハマれば、1発の魅力は十分。今回は距離延長の2000m戦で、初距離の分どうしても不安は残るが、母父スズカマンボを考慮するとスタミナ面にはある程度期待できる。最終追い切りなどで気配が良ければ、相手に加えるのは面白い選択。人気の盲点になればこそ妙味あり。
6枠 6番 シングアウト
50点
サンダースノー産駒の差し馬。正直なところ、現状では戦績・内容ともに厳しい評価をせざるを得ません。直近のレース成績は着外が続いており、前走の「三光鳥賞」では12頭立ての12着と最下位。後方から何もできずに終わっており、状態面に疑問が残る内容でした。
騎手の新原周馬も、今回の騎乗成績では目立った数字を残しておらず、複勝率22%・複勝回収率82%と平均的。さらに種牡馬であるサンダースノーの産駒成績も、3戦0勝と極めて低調で、血統的な裏付けも乏しいのが現状です。前走の敗因が道中の位置取りにあった可能性もありますが、1500m戦で結果を出せない以上、2000mに延びた今回でパフォーマンスの向上を期待するのは酷。馬体重も大きな変動がなく一定の仕上がりは見込めるが、そもそもの能力が今回の相手関係では劣ると見ています。
展開が極端に向いたり、大波乱の展開になれば拾える可能性もなくはありませんが、少なくとも馬券の中心にはできない存在です。紐の紐扱いまでが妥当。
7枠 7番 アドルナティック
45点
エイシンヒカリ産駒の追い込み馬で、戦績を見る限りここでは厳しい戦いが予想されます。近5走の成績はすべて着外であり、特に目立った脚も使えていません。前走のジュライフラワー賞でも見せ場なく後方のままゴール。走破タイムも平凡で、レース内容に進展が見られない点が気がかりです。
伊藤裕人騎手とのコンビ成績も振るわず、勝率0%、複勝率12%、複勝回収率32%と頼りない数字。脚質的にも川崎の小回りコースでは後方に置かれやすく、持ち味を発揮しづらい展開が多くなることが予想されます。加えて、種牡馬エイシンヒカリの産駒は2戦0勝と実績が乏しく、特に地方ダート中距離戦での成功例は皆無。父のスピード型の血統が川崎の持久力勝負にマッチするとは考えにくく、血統的な裏付けも薄い点がマイナス。
前走より多少前目につける競馬ができればもう少し粘れるかもしれませんが、今回は多くの好メンバーが揃っており、ここでの激走は望みづらいでしょう。見送り推奨の1頭です。7枠 8番 チャチャハツゴウ
82点
パイロ産駒の差し馬で、近2戦は2着→1着と好内容。前走・ジュライフラワー賞では2番手追走から抜け出し、キャプテンブルーの追撃をクビ差で凌ぎきった内容は優秀。道中の立ち回りと末脚の両立ができたレースで、地力の向上がうかがえます。
本橋孝太騎手は複勝率28%、複勝回収率98%と優秀な数字。川崎コースでの相性も良く、馬との手が合っている印象を受けます。スタートからのポジション取りに安定感があり、今回のような距離延長にも対応できるレースセンスを持っています。血統面では、父パイロはダート中距離で多数の活躍馬を輩出しており、牝馬ながらもタフな川崎2000mに対応可能と見て良いでしょう。前走の馬体重467kgと程よい馬格もあり、牝馬の中ではパワー型に分類されます。
気になるのは過去の重賞級との対戦経験がないこと。ただ、前走の内容を見る限りでは、クラスが上がっても通用する下地は十分。馬場状態が極端に悪化した場合はやや不安もありますが、良馬場ならば安定した走りを見せてくれそう。勝ち負け可能な有力馬です。8枠 9番 ドリームジャパン
86点
ゴールドドリーム産駒の差し馬。今回は3番人気以内が予想される有力馬の1頭。特筆すべきは川崎コースとの相性の良さで、特に4月と3月の1600m戦ではいずれも好位から抜け出す正攻法の競馬で2着と僅差。相手関係が強化された近2走でも崩れておらず、クラス慣れが進んでいる印象を受けます。
騎手の矢野貴之は川崎での成績が安定しており、勝率12%、連対率33%、複勝率47%と申し分ない数字。スタート後の位置取りが非常に上手く、この馬の差し脚を存分に引き出せる点で評価できます。血統的には父ゴールドドリームが距離の融通性とダート適性を兼ね備えた名馬であり、今回の2000mという条件にも適性は高いと判断。馬体も450kg台で安定しており、成長分を含めてパフォーマンスの上積みも期待できます。
唯一の懸念は、やや展開に左右される点。前が残る展開になると、外を回して差し切るのは難しいコース形態ですが、ペースが流れるなら突き抜ける力もあり。展開さえハマれば、勝ち切りまで十分狙える存在です。8枠 10番 レッドサラマンダー
61点
トーセンラー産駒の追い込み型。現状の成績から見ると、力不足というわけではありませんが、勝ち切るには少し厳しい印象です。特に前走のネメシス賞(B3C1混合戦)では9頭立てで2着と好走しましたが、展開に恵まれた印象が強く、内容的には評価しづらい部分もあります。
それでも2000mという距離では2戦して連続して上位に食い込んでおり、スタミナ面には確かなものがありそうです。前走では先行策から最後まで粘っており、この馬にしては積極的な競馬ができた点は評価できます。ただし、勝ち時計がやや平凡なため、今回のメンバー相手ではやや見劣りします。加藤雄真騎手は複勝率14%、回収率も決して高くなく、重賞レベルでの騎乗経験も限られる点は不安材料。また、種牡馬トーセンラーの産駒成績も平凡で、特に地方競馬のダート中距離での好走例はほぼ見られません。
今回は相手関係が強化される一戦。展開や馬場が嵌れば3着以内も視野には入るものの、積極的に買いたい要素には乏しく、評価としては中位止まり。馬券的にはヒモで軽く押さえる程度が現実的でしょう。考察結果
考察結果を以下の表に全馬記載してください。(1位~3位だけではなく、全馬記載です。)
| 順位 | 点数 | 馬番 | 馬名 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 90点 | ④ | スピンディエゴール |
| 2位 | 86点 | ⑨ | ドリームジャパン |
| 3位 | 82点 | ⑧ | チャチャハツゴウ |
| 4位 | 73点 | ⑤ | ピノマハナ |
| 5位 | 70点 | ② | キャプテンブルー |
| 6位 | 63点 | ③ | モルジブフレイバー |
| 7位 | 61点 | ⑩ | レッドサラマンダー |
| 8位 | 58点 | ① | ストームレーン |
| 9位 | 50点 | ⑥ | シングアウト |
| 10位 | 45点 | ⑦ | アドルナティック |
| 1着争い | 2着争い | 3着争い |
|---|---|---|
| ④⑨⑧ | ④⑨⑧⑤② | ⑤②③⑩① |

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