戸塚記念(S1)徹底考察|川崎2100mダート:全頭診断と買い目
2025年9月10日、川崎競馬場 11R 戸塚記念(S1)ダ2100m(3歳オープン)発走20:10。
南関東3歳の秋一冠・持久力と立ち回りが問われる川崎2100m。向こう正面の長い上り区間と4角の手前で一度脚を溜められるか、そして直線短い川崎で“仕掛けどころ”を間違えないことがカギ。直近ローカルの2000m戦績や、騎手のオッズ帯別パフォーマンスも重要な判断材料になります。
川崎競馬場 出馬表 | 2025/09/10 11R :楽天競馬
全頭診断(枠順・馬番順)
1枠 1番 ピノマハナ
能力評価:82点|期待値:やや高い(妙味○)
根拠:前走・川崎2000mの芙蓉(ふよう)で6→6→6→1の進出から2:13.0(良)で快勝。2着に1.1差を付けた相手が今回同舞台の有力どころスピンディエゴールで、時計面以上に内容が濃い“持続押し切り”。2100mは初ですが、同じ川崎の長丁場適性は前走のラストの脚色からポジティブ。出馬表上の前5走欄・通過順とタイムは公式PDFを参照。
データ裏付け:
- 脚質:追い込み型で通算複勝率16%、回収は伸び悩むが直近ローカルで内容一変。
- 騎手:本田正重の当該オッズ帯での複勝率27%と“堅実に3着内”の傾向。
- 調教師:野口孝厩舎の当該資料では母数少なめだが、近走の川崎適性が強力なファクター。
評価総括:人気は中位(想定単15.9)。同舞台実績組を完封した前走再現が叶えば、上位2頭の“地力型”にも割って入れるシナリオ。展開は中盤で脚を溜め、4角早め進出が理想。直線の短さはプラス。
2枠 2番 ユウユウスキー
能力評価:75点|期待値:高い(穴妙味◎)
根拠:大井の中~長距離で好位~先行のロングスパートが板についてきたタイプ。東京ダービーTR~黒潮盃ラインで常に相手強化の中、外1800~2000mで1:53台~2:09台を刻む競馬。牝系・父ベストウォーリアからは“距離はギリギリ”という先入観もあるが、川崎2100mはスピード頼みの先行より、脚を貯められる差しがハマるケースが多く、ここでの脚質転換がハマれば浮上余地。
データ裏付け:
- 脚質データ:差し型の複勝率24%・単回31%で、オッズ次第で妙味が乗るプロファイル。
- 騎手:吉井章は当該帯の母数少ないが、重賞路線での立ち回り巧者。
- 前走黒潮盃(外1800)1:53.9(良)で直線は脚を見せており、距離延長でのタフ化は歓迎寄り。
評価総括:想定5番人気(単20.8)。対人気のバリューは厚い。ピノマハナと同様、勝ち切る絵は薄くないが、3着以内の保険型妙味が特に高い。
3枠 3番 プローラーティオー
能力評価:63点|期待値:中(オッズ次第▲)
根拠:浦和1500mで1:34.0(良)と走破しているが、大井2000m(東京ダービー)では2:10.3とクラスの壁に直面。川崎1600mでは先行して1:46.8(良)と粘る競馬歴。持久力に課題が残る一方、流れが緩い戸塚記念で内目のロスを抑える騎乗が噛み合えば、どさくさ紛れの掲示板も。過去走の時計・通過順はPDF。
データ裏付け:
- 騎手:本橋孝太の当該帯勝率14%は小粒ながら侮れず。
- 調教師:小久保智厩舎×3歳路線での延長耐性の作り方に定評。
- 種牡馬:アメリカンペイトリオット産駒で軽い先行力は魅力。
評価総括:距離延長が課題。内枠を活かして“イン・溜め・直線ワンパンチ”の一点勝負。相手までが基本線。
4枠 4番 シーソーゲーム
能力評価:94点|期待値:中(配当妙味△/堅軸○)
根拠:東京ダービー2着(2:04.8/良)でナチュラルラッシュの2着に健闘。その後も重賞で先行→早め抜け出しが板につき、地方2000m前後で終いまで脚が鈍らないのが最大の強み。御神本訓史×藤田輝信の黄金ラインで、騎手オッズ帯別3着内率50%は“堅軸”の証明。
データ裏付け:
- 直近重賞:盛岡ダ1800mを1:53.2で押し切り(矢野貴→御神本へのリレー)。
- 先行脚質×単回データ:先行タイプは当データ群で勝率15%/複勝39%と抜けて高い。
- 2100m初でも2000m圏での地力が段違い。
評価総括:1番人気(想定1.8)で配当妙味は薄いが、崩れるイメージが最も湧かない軸。ただし“キング・オブ・正攻法”ゆえ、超スローで溜めての瞬発勝負になると、届く差しに刺されるリスクはゼロではない。
5枠 5番 ストームレーン
能力評価:54点|期待値:中(ヒモで色気)
根拠:浦和2000mで2:11.4(良)の2着歴あり。前走の川崎2000mはタフな流れでラスト45.0秒(上がり表記)を要し失速。馬体が小振りで、揉まれた際のパワー不足が見える一方、逃げ/単騎2番手の楽隊列なら時計を詰めてくるタイプ。
データ裏付け:
- 脚質:差し登録だが位置を取り切った時の粘りが持ち味。
- 騎手:見越彬央はサンプル少。
- 種牡馬:オルフェーヴル産駒で距離↑+揉まれ弱さという典型的揺らぎ。
評価総括:ハマれば掲示板、隊列次第で一変の怖さ。人気は皆無(想定単157.6)で三連系の超薄めとして面白い。
6枠 6番 プレミアムハンド
能力評価:66点|期待値:中(押さえ)
根拠:春のクラシック路線では東京湾カップ1:49.6(船橋1700)0.3差。その後、東京ダービー2:08.2→黒潮盃は展開向かず。大箱で脚を余した競馬が続いているが、川崎の小回りで運べれば見直し可能。馬体の増減幅が大きい点は気掛かりだが、叩き3~4走目での上向きパターンは陣営の常套手段。
データ裏付け:
- 騎手:野畑凌は当該帯勝率14%の一点突破型。
- 調教師:小久保智×3歳長丁場の作り直し巧者。
- 脚質表:差しの単回31%/複回71%は人気が落ちた時ほど妙味。
評価総括:展開がハマれば3着圏。人気薄(想定29.8)で押さえ妙味は残る。
7枠 7番 アルメールヴェント
能力評価:58点|期待値:中(人気ゼロなら△)
根拠:近5走は川崎・浦和の1500~2000mで善戦止まり。ただし、小回り2000mでのラップ適応は悪くない。今回の2100m延長は“スタミナ問答”になりやすく、序盤で脚を使わず内で溜められれば直線の“ちょい差し”で掲示板達成も。
データ裏付け:
- 騎手:佐野遥はサンプル少。前走から斤量戻しでの粘りに期待。
- 脚質:差し傾向の複回71%プロファイルは人気皆無ほど妙味。
評価総括:総合力は足りないが、展開&内ロス最小化で10~15%の確率で馬券圏という読み。三連複の“爆穴目”。
7枠 8番 ヤギリケハヤ
能力評価:79点|期待値:高い(穴妙味◎)
根拠:川崎1600のクラウンC路線を勝ち切ってきたスピード持久型。東京ダービーでも2:09.4(良)1.4差で地力は見せた。川崎での先行~好位差しは円熟、春の1600→春~夏の2000m延長で内容はむしろ上昇。今回は再び川崎、しかも得意の張田昂騎手。
データ裏付け:
- 騎手:張田昂の当該帯複勝率37%で安定。
- 脚質:差し型はハマれば破壊力。
- 近走の持ち時計・ラップ位置から川崎2100mのコーナー4回で脚を溜め→4角先頭圏の形が理想。
評価総括:想定8番人気(単84.8)。期待値◎の大穴本命候補まで考えられる素材。相手強化でも舞台替わりで一変に期待。
8枠 9番 ナイトオブファイア
能力評価:90点|期待値:中(妙味△/信頼○)
根拠:東京ダービー4着(2:05.2)→羽田盃4着(1:53.1)。春の主役級ナチュラルラッシュ世代の上位クラスで、底力はメンバー随一。矢野貴之×渡邉和雄の重賞戦線黄金リレーは今回も強力。前半で脚を使わず早め進出で長く脚を使えるのが美点。
データ裏付け:
- 騎手:当該帯で連対率17%・複勝率23%。堅実派。
- 種牡馬:ホッコータルマエ産駒はダ2100の持久力戦でプラス。
- 直線が短い川崎で早めに動ける操縦性はアドバンテージ。
評価総括:2番人気想定(2.3)。勝ち負けの本流。配当妙味は薄いが、崩れる確率は低い。
8枠 10番 スピンディエゴール
能力評価:76点|期待値:中(やや割高)
根拠:浦和2000m2:13.9(良)の押し切り→川崎2000m芙蓉でピノマハナに1.1差の2着。順調に距離延長でパフォーマンスを上げているが、前走内容比較でピノマハナ>スピンディエゴールの序列は明確。人気は3番手(想定9.0)で、やや買い被られている印象。
データ裏付け:
- 脚質:先行タイプ(プロファイル上は“先”)で複勝率39%と安定。
- 騎手:笹川翼の当該帯は複勝率15%で“飛ぶ時は飛ぶ”面も。
- 種牡馬:オルフェ産駒で持続戦は向く。
評価総括:能力は互角圏だが、同舞台でピノに完敗直後で人気を背負う分、期待値は並。相手まで。
考察結果の一覧(スコア&期待値)
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 能力評価(100) | 期待値評価 | 主な根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ピノマハナ | 82 | やや高い | 前走川崎2000でスピンに完勝、舞台適性◎。 |
| 2 | 2 | ユウユウスキー | 75 | 高い | 大井中距離で地力示す、延長&タフ化で妙味◎。 |
| 3 | 3 | プローラーティオー | 63 | 中 | 内で溜め→一刺し狙い、延長課題。 |
| 4 | 4 | シーソーゲーム | 94 | 中(配当△) | 東ダ2着の地力、御神本×藤田で堅軸。 |
| 5 | 5 | ストームレーン | 54 | 中 | 逃げ粘りの一発待ち、展開次第。 |
| 6 | 6 | プレミアムハンド | 66 | 中 | 作り直しで前進余地、押さえ。 |
| 7 | 7 | アルメールヴェント | 58 | 中 | 内溜めれば掲示板圏。 |
| 7 | 8 | ヤギリケハヤ | 79 | 高い | 川崎巧者×張田昂で一変期待。 |
| 8 | 9 | ナイトオブファイア | 90 | 中(配当△) | 春の主力級、崩れにくい。 |
| 8 | 10 | スピンディエゴール | 76 | 中 | 能力互角も前走序列で割引。 |
買うべき馬券(買い目)と選出理由
資金配分:単勝(各20% ×2点=40%)/複勝(60% ×1点=60%)
単勝(2点・各20%)
- 1番 ピノマハナ
理由:同舞台実績馬を完封した直近の川崎2000m勝ちが秀逸。小回りで脚を溜め→4角先頭圏という勝ち筋が明確で、想定4番人気(15.9)なら回収妙味◎。 - 8番 ヤギリケハヤ
理由:川崎×張田昂=好走公式。春の川崎1600重賞級から2000m延長で内容上昇、東京ダービーも健闘。人気が落ちるここは一発の化学反応が期待できる。
複勝(1点・60%)
- 4番 シーソーゲーム
理由:東京ダービー2着・盛岡1800快勝など“地力の裏付け”が厚く、御神本の当該オッズ帯3着内率50%で連軸最有力。複勝系で的中率を最大化。
レース全体の展望(展開予想の要点)
- 主導権:5ストームレーン、10スピンディエゴール、4シーソーゲームの隊列形成が鍵。5が行けば平均~ややスロー。
- 勝ち筋:4の正攻法に対し、1ピノマハナの“コーナー加速”と8ヤギリケハヤの“内々イン突き”が刺さる形。9ナイトオブファイアは早め進出で4との叩き合い想定。
- 結論:4は複勝・軸、勝負は1と8の“差し馬券”。
総括
- 軸の堅さ=4シーソーゲーム
- 勝ち負けを変えるのは“川崎巧者の差し脚”=1ピノマハナ、8ヤギリケハヤ
- 地力の安定=9ナイトオブファイア
- 相手穴=2ユウユウスキー、6プレミアムハンド
- 超薄めの一撃=5ストームレーン、7アルメールヴェント
人気サイドの序列を鵜呑みにせず、コース適性と直近の“同舞台比較”で勝負。単勝は割り切り、複勝で的中率を担保するハイブリッド戦略が、川崎2100mの“のどかなスパート戦”では最も合理的と判断します。

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