年度別勝ち馬一覧
| 年 | 勝ち馬 | 馬齢 | 人気 | 騎手 | 父 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | エンペラーワケア | 4 | 1 | 川田将 | ロードカナロア |
| 2023 | ドライスタウト | 4 | 2 | 横山武 | シニスターミニスタ |
| 2022 | ギルデッドミラー | 5 | 2 | 三浦皇 | オルフェーヴル |
| 2021 | ソリストサンダー | 6 | 3 | 戸崎圭 | トビーズコーナー |
| 2020 | サンライズノヴァ | 6 | 3 | 松若風 | ゴールドアリュール |
| 2019 | ワンダーリーデル | 6 | 9 | 横山典 | スタチューオブリバ |
| 2018 | サンライズノヴァ | 4 | 1 | 戸崎圭 | ゴールドアリュール |
| 2017 | インカンテーション | 7 | 6 | 三浦皇 | シニスターミニスタ |
| 2016 | タガノトネール | 6 | 8 | 田辺裕 | ケイムホーム |
| 2015 | ノンコノユメ | 3 | 2 | C.ルメール | トワイニング |
年ごとの着順・脚質傾向の短評
- 近年は「4〜6歳の馬」が中心で、経験と安定感がものを言う印象。
- 逃げ切りは稀だが、先行寄りの戦術で中団から押し切る形が多い。
- 人気サイド(1〜3番人気)の好走率は高く、下位人気の勝利は限定的で波乱少なめ。
展開(ペース)分析
年別ラップ特性と「ハイペース多め」
過去10年のラップを見ると、概ねテンの流れは速め(ハイ)である年が多いことが分かります。特に2018〜2021あたりまでは前半(400〜800m)でかなりのハイペースを記録しており、これは東京ダート1600のレース形態を示す重要なポイントです。
ハイペースが続くと直線で脚を使える「持続力」と「折り合い」が問われます。単純に上がりだけが速ければ良いというだけではなく、前半の消耗をいかに抑えられるかが勝負どころ。
前半・中盤のラップが示す戦術(逃げ・先行・差しのバランス)
前半速めで入る年が多いため、先行勢が最終的に止まりやすく、その結果として中団の差し馬が台頭する場面が目立ちます。ただし「差し一辺倒」でもありません。2016年や2012年のように先行から抜け出すタイプや、レース中盤でポジションを押し上げる器用さを持つ馬が活路を見出しています。
結果に結びつく脚質パターン
勝ち馬の通過順位を見ると「①〜③位で運んで最後しっかり伸びる」か、「中団(⑤〜⑪)で脚を溜めて直線で差し切る」パターンが多い。極端な追い込み(後方大外一気)は成功例が少ないため、差しでも中団より前の位置取りが理想です。上がりは概ね3F 34〜36秒台が勝ちパターンの目安となります。
脚質(位置取り)傾向
通過順位データから読む“好走ゾーン”
過去10年の通過順位を見ると、勝ち馬は「中団から前(②〜⑥)で終いを伸ばす」パターンが多く、先行して押し切るか、中団で脚を溜めるかの二択で来ています。特に中盤で折り合いがつけられるロングスパートに強いタイプが有利です。
差し・先行・追い込み、どれが有利か?
- 先行:一部年で有効。ただしテンが速い年は不利になる。
- 差し:最も汎用性が高い。中団差しが一番の稼ぎ筋。
- 追い込み:上がり勝負になれば届くが、通常は届かないことが多い。
結論:差し〜中団の位置取りが最も成功率が高い。
上がりタイムの目安(勝ちパターンの上がり3F)
勝ち馬の上がりはおおむね33.8〜36.5秒。特に34秒台前半の上がりを出せる馬は常に上位に食い込んでいます。上がりが37秒以上だと厳しい年が多い。
血統傾向(種牡馬・母父)
主要種牡馬・父系統別
| 種牡馬(父) | 系統 | 備考(勝ち馬事例) |
|---|---|---|
| ゴールドアリュール | サンデー系×ダート適性 | サンライズノヴァ×2勝(2018,2020) |
| シニスターミニスタ | BoldRuler系 | インカンテーション(2017)、ドライスタウト(2023) |
| ロードカナロア | Mr.Prospector系 | エンペラーワケア(2024)(ダート適応の幅) |
| オルフェーヴル | サンデー系 | ギルデッドミラー(2022)(芝父でもダ1600で好走) |
| トワイニング/ケイムホーム | Mr.Prospector系 | ノンコノユメ(2015)他 |
幅広い父系が勝っているが、Mr.Prospector系の影響は根強い。
Mr.Prospector系/サンデー系などの利点と注意点
Mr.Prospector系やそのクロスを持つ血統はダート短中距離で安定した結果を出しています。母父にMr.Prospector系やRoberto系などスピードとパワーを併せ持つ血が入ると好走しやすい傾向。逆に純粋な芝スピード血統だけだと重めのダートでパワー負けするケースがあるため注意が必要です。
オルフェーヴルやキングカメハメハといった芝で実績のある種牡馬でも、産駒にパワーと持久力が備わればダ1600で好走する例があり、血統は「一律ではない」点を忘れてはいけません。母父にダート色が入っているとプラス評価。
ダ1600で活きる配合パターン(母父系も含む)
- 父にダート適性(ゴールドアリュール、スタチューオブリバ系等)+母父にMr.Prospector系 → 安定感高し。
- 芝系父(オルフェーヴル等)でも母父がダート要素を持っていると好走例あり。
- 早熟一辺倒や極端な長距離資質の血は不向き。短中距離で瞬発力と持続力がバランスされた配合が理想。
騎手・調教師・ローテーション傾向
騎手の影響力:上位騎手の成績と起用傾向
戸崎・三浦・横山(典・武)・川田といったトップジョッキーがここ10年で複数好走を演出。特に東京のダートでの立ち回りに優れる騎手は重宝されます。好騎乗で位置取りを改善できる騎手は評価を上げるべきです。
調教師別の好成績馬・ステーブル傾向
音無、安田(翔)、松永(幹)、矢作など中央有力厩舎が勝ち切るケースが多く、整備・仕上げに定評のある厩舎の馬は信頼度が高まる傾向。ローカル短距離重賞からの臨戦調整が巧くハマる厩舎は注目に値します。
前走間隔・直近ローテ(中4週が目立つ)
前走から中4週のステップが非常に多く見られます(連闘や中1週で好走した例もあるが、例外的)。南部杯やGCCCなど、同距離の重賞を使って切れ味を保った馬が好成績。中2〜中8週の範囲での好走が目立つため、間隔と前走内容の両方を重視すべきです。
枠順・コース適性
枠順別成績
| 枠 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 2 | 10.5% | 21.1% | 26.3% |
| 3 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
| 4 | 5.0% | 15.0% | 35.0% |
| 5 | 0.0% | 10.0% | 15.0% |
| 6 | 20.0% | 25.0% | 35.0% |
| 7 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
| 8 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
読み取り方
- 6枠の勝率が突出して高く、中央よりやや外目の枠が有利な傾向。内1枠は勝ち切れていない。枠による位置取りの自由度が影響していると考えられます。
- 外枠でも7〜8枠が一定の複勝率を持つため、大外一気が完全に不利とは言えないが、最内1枠の成績は極端に悪い。
東京ダ1600のコース特性が与える影響
東京ダートは直線が長く、ゴール前での差し切りが決まりやすい一方、コーナーで上手く立ち回れる先行馬も残る。スタートからの展開次第で有利不利が変わるため、枠順と騎手の構想を当日ニュース・追い切りコメントで確認することが重要です。
人気別成績と配当傾向
人気別勝率・複勝率
- 1人気:勝率20.0%、複勝率40.0%
- 2人気:勝率30.0%、複勝率60.0%
- 3人気:勝率20.0%、複勝率20.0%
- 4〜6人気:勝率3.3%、複勝率26.7%
- 7〜9人気:勝率6.7%、複勝率23.3%
- 10番人気〜:勝率0%、複勝率4.5%
波乱傾向はどれくらいか?(穴馬の出現率)
2〜3着には比較的波乱(7〜9番人気が絡む年)が散見されますが、勝ち馬は上位人気に偏る傾向が強い。したがって大穴の単勝狙いはリスクが高く、三連複やワイドでの中穴フォーメーションが現実的な回収線です。
年齢・所属別の傾向
年齢(3〜8歳)の勝ちパターン
- 4〜6歳が圧倒的に有利。実戦経験が豊富で、馬体の充実度が高い年齢層です。
- 3歳は挑戦的だが勝ち例は少数(ノンコノユメ2015のみ)。3歳ならば斤量や展開、有力馬の不在など条件が揃ったときのみ注意。
美浦・栗東別の偏りと意味
栗東所属馬の好走が明らかに多く、整備と移動調整の影響があるのかもしれません。美浦馬は成績面でやや苦しく、関東の馬場を慣れているかどうかが鍵となる。
前走競争別の有力パターン
南部杯・GCCC・1400重賞組などの有利不利
前走が同距離(1600m)の重賞や、ダ1400で好走してきた馬は適性が近く、成績良好。南部杯・GCCC・欅S等を使ってきた馬の好走が多い。短めの1400で仕上げてきて最終的に1600で伸びるタイプも多く、前走の距離に柔軟性がある馬は高評価。
中1〜中8週のケーススタディ
- 中4週:最も勝利例が多い。間隔が開きすぎず疲労が抜けた状態で臨める好サイクル。
- 中1週:短期で好走する例もあるが、連対率では分散。個別の馬体ケアが鍵。
- 3〜5ヶ月:ブランク明けで勝つ馬も存在するが、調整の巧拙が問われる。
実戦的買い目戦略
「これを満たす馬を買えばよい」:厳選条件リスト
以下の条件を2〜3個当てはめる馬は優先的に評価すべきです(合致度が高いほど◎)。
- 年齢:4〜6歳で馬体に充実感があること(成績上位はこの層)。
- 血統:父か母父にMr.Prospector系やゴールドアリュール系などダート短中距離適性の血を持つ。母父にダート色があるとさらに良し。
- ローテ:前走は1400〜1600ダートの重賞・オープンで好走(中4週前後が多い)。前走で速いラップ経験があるとプラス。
- 脚質・位置取り:中団〜やや前(④〜⑦位)で折り合える戦法が取れる馬。上がり3Fが34〜36秒台を出せること。
- 枠:極端な1枠より6枠前後が好成績。外めの枠でも位置取りで有利なら評価可。
- ジョッキー/厩舎:東京ダートや同距離重賞での経験がある騎手、調教師の管理馬は信用度アップ。
これらの条件を満たす馬が2つ以上揃えば「本命候補」。3つ以上なら「軸に据える価値あり」と判断してください。
まとめ
武蔵野ステークスは「速いテンで消耗戦になりやすいが、直線の長さが中団差しを利する」――そんな性質のレースです。過去10年の傾向から導かれる実戦的結論はシンプルです:
「4〜6歳、父か母父にダート短中距離適性(Mr.Prospector系やゴールドアリュール系等)を持ち、直近で1400〜1600ダートの実戦をこなしており、中団で折り合って上がり34〜36秒の脚を使える馬を軸に買え」
加えて枠は6枠周辺が好成績、ローテは中4週が理想。人気馬の信頼性も高い一方で、2〜3着には伏兵が入りやすいので、馬券は「軸堅め・相手広め」のフォーメーションで臨むのが最も再現性のある戦略です。

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