【2026年 中山金杯GⅢ】接戦を制したのは伏兵カラマティアノス!写真判定級の大激戦を振り返る

【2026年 中山金杯GⅢ】接戦を制したのは伏兵カラマティアノス!写真判定級の大激戦を振り返る

ゴール前は息をのむ攻防だった。
勝ち時計は2分00秒3。1着から3着までがまったく同じタイムという、近年でも珍しい大接戦を制したのは、7番人気の伏兵カラマティアノスだった。

中団やや前で脚を溜め、直線で鋭く抜け出したその走りは、数字以上に内容の濃い一戦。人気馬が力を見せつつも、展開と立ち回りが明暗を分けた好レースを、各馬の走りとともに詳しく振り返っていく。

レース結果 JRA

レース全体の流れ|平均ペースから瞬発力勝負へ

スタート直後からハナを切ったのはピースワンデュック。無理に飛ばすことなく、淡々としたペースでレースを引っ張った。
前半1000mは60秒台前半と平均的。極端なスローペースでもハイペースでもなく、各馬にチャンスが残る流れとなった。

向正面から3コーナーにかけて隊列は大きく変わらず、先行勢が有利に見える展開。しかし4コーナー手前から中団・後方勢が一気に進出し、直線は完全な横一線の叩き合いへ。

上がり3ハロンは34秒台前半が並び、まさに「最後の一完歩」が勝敗を分けた一戦だった。

1着:カラマティアノス(牡4)|冷静な立ち回りが生んだ完勝

7番人気という評価を覆し、見事に勝利を掴んだのがカラマティアノス
道中は4→4→3→2番手と、理想的なポジションを確保。前を射程圏に入れながら、決して早仕掛けせず、津村明秀騎手の冷静な判断が光った。

直線では一瞬進路が狭くなる場面もあったが、怯むことなく馬群を割って伸び、最後はハナ差で先頭に立った。
上がりは34.4秒。数字以上に反応の良さと持続力が際立っていた。

父レイデオロ×母ダンサールという血統背景からも、今後さらにクラスが上がっていく可能性は十分。
今回の勝利はフロックではなく、「本格化」を感じさせる内容だった。

2着:アンゴラブラック(牝5)|1番人気の貫禄は十分

1番人気に支持されたアンゴラブラックは、勝ち馬と全く同じタイムの2着。
道中は中団やや後ろ、5→6→7→5番手と、やや外を回る形になったが、それでも直線では鋭く脚を伸ばした。

上がり3ハロンは34.1秒とメンバー中でも優秀。
最後の最後でクビ差届かなかったものの、能力の高さは十分に証明した一戦だった。

+10kgと馬体増の影響も感じさせず、むしろ成長分と捉えられる内容。
展開ひとつで結果が入れ替わっても不思議ではなく、今後も安定して上位争いに加わってくる存在だ。

3着:グランディア(せん7)|後方一気の豪脚炸裂

3着に食い込んだのは、7歳のベテラングランディア
道中は8→9→9→9番手と後方待機策を選択。直線勝負に懸ける競馬だった。

その判断は正解で、直線ではメンバー最速級となる上がり34.0秒をマーク。
外から一気に追い込んできて、ゴール前では勝ち負けに加わる勢いだった。

年齢を感じさせない切れ味は健在で、展開がハマれば重賞でも通用する力を改めて示した形。
差し・追い込みが決まる流れでは、今後も要注意の一頭だ。

4着以下の注目馬たち|惜敗も見どころ十分

カネラフィーナ(4着)

2番人気に支持された牝4。後方からの競馬になり、直線ではしっかり脚を使ったものの、わずかに届かず。
位置取りの差が結果に直結した印象で、内容自体は悪くない。

ピースワンデュック(5着)

果敢にハナを奪い、最後まで粘り込みを図った。
直線半ばまで見せ場十分で、展開次第では馬券圏内も可能だった。

リカンカブール・リフレーミング

ともに差のない競馬。年齢的なハンデはあるものの、展開に左右されるタイプとして、条件が揃えば再浮上も。

レース総括|展開・位置取りがすべてを分けた一戦

1着から3着までが同タイムという結果が示す通り、能力差はほとんどなかった
勝敗を分けたのは、

  • 無理のないポジション取り
  • 仕掛けのタイミング
  • 直線での進路取り

この3点だったと言える。

カラマティアノスはそのすべてを高水準でクリアし、見事に勝利。
一方でアンゴラブラック、グランディアも決して負けておらず、次走以降での巻き返しは十分に可能だ。

非常に見応えのある一戦で、今後の路線を占う意味でも重要なレースとなった。


次走、これらの馬たちがどの舞台へ向かうのか。
そして再び相まみえる時、結果はどう変わるのか。
競馬の奥深さを改めて感じさせてくれる、名勝負だった。

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