中京記念(GIII)徹底考察
2025年8月17日、中京競馬場 7R 中京記念(GIII)の徹底考察をお届けします。例年、ハイレベルなマイラーが集う夏の名物重賞。今年は12頭立てと頭数はやや落ち着きましたが、実力馬から上がり馬まで個性派揃い。展開次第でどの馬にもチャンスがある難解な一戦となっています。ここでは出走全馬を徹底的に掘り下げて評価していきます。
1枠 1番 マピュース
今年の3歳牝馬世代はハイレベルと評され、その中で桜花賞・NHKマイルCとGIで善戦してきたのがこのマピュース。前走のNHKマイルでは7着と大敗ではない内容で、上位との差は0.5秒と僅差。特に東京マイルの高速決着で最後まで脚を伸ばしており、牝馬ながら牡馬混合重賞でも十分に戦える力を示しました。今回、斤量52kgと恵まれた条件に加え、休養明けでも「鉄砲実績(休養明け好走)」があり、フレッシュな状態で挑めるのはプラス要素。唯一の不安は横山武史騎手が初騎乗となる点ですが、名手の手腕により一発の可能性は十分。展開的には差し馬が多いため、スムーズに外に出せれば直線で大きな見せ場を作れるでしょう。総合的に見れば世代の底力と斤量面の妙味が魅力で、人気通りの信頼度を持った1頭です。
2枠 2番 トランキリテ
6歳牡馬ながら衰えを見せず、今年に入っても重賞戦線で堅実に走っているベテラン。特に関屋記念では直線で狭いところを割って0.2秒差の4着と好走。前走の走破タイム1分31秒2は優秀で、末脚の破壊力は健在です。脚質が後方一気型で展開に左右されやすいものの、差し脚が生きる展開なら突っ込んでくるシーンがあっても不思議ではありません。小沢騎手への乗り替わりがカギとなりますが、斤量57kgで近走内容なら十分通用。人気的には盲点になりそうで、ヒモ荒れの一角として押さえておきたい存在です。
3枠 3番 エルトンバローズ
昨年のマイルCS2着馬で実績・能力ともに今回のメンバーではトップクラス。長期休養明けとなりますが、鉄砲実績もあり初戦から動けるタイプ。川田将雅騎手への乗り替わりも大きなプラス材料で、1番人気に支持されるのも納得です。過去には中京記念(小倉開催)でも3着と好走しており、マイル戦での安定感は抜群。ディープブリランテ産駒という点では瞬発力勝負にやや課題があるものの、持続力勝負になれば信頼度は高いでしょう。斤量58kgは課題ですが、能力でカバーできる可能性大。軸としての安定感は随一と評価できます。
4枠 4番 セブンマジシャン
ジャスタウェイ産駒らしく堅実に差してくる馬で、前走の七夕賞は6着ながら斤量54kgを背負って上がり最速でまとめており、内容は悪くありません。むしろマイルのほうが適性が高く、再び1600m戦に戻るのは好材料。バデル騎手への乗り替わりもプラスで、これまで以上に積極的な騎乗が期待できます。重賞で勝ち切るパンチ力には欠けるものの、掲示板圏内なら十分に可能性あり。展開待ちにはなりますが、人気薄なら馬券的妙味がある1頭です。
5枠 5番 シンフォーエバー
逃げ脚質で展開を握る存在となりそうなのがこのシンフォーエバー。前走の関屋記念では序盤からハナを奪い、直線で粘りを見せて10着。結果だけを見れば平凡ですが、前半3F33秒9という速い流れを作り出し、他馬に脚を使わせた立役者でもありました。父は米国のComplexityで、ダート寄りの血統背景ながら芝マイルでもスピードで押し切る競馬ができるのは魅力。今回も展開の鍵を握る存在で、楽逃げが叶えば上位進出も十分に可能。松若騎手との新コンビにも注目したいところです。
5枠 6番 ジューンオレンジ
4歳牝馬で、ここまで重賞戦線で善戦を続けてきた実力馬。特に中山牝馬Sや福島牝馬Sで見せた末脚は目を引くものがありました。ただし、今回は4か月の休養明けで鉄砲実績こそあるものの、仕上がり具合がポイントとなりそうです。ジャスタウェイ産駒らしく中距離向きの印象も強く、マイル戦ではやや忙しい可能性も否めません。吉村騎手が初騎乗となりますが、乗り替わりによる新味に期待。展開が嵌れば突っ込んでくる脚はありますが、勝ち切るイメージはやや薄く、連下評価が妥当でしょう。
6枠 7番 ウォーターリヒト
今年の東京新聞杯を鮮やかに差し切った実力馬で、安田記念でも大敗ではなく0.6秒差9着と内容は悪くありませんでした。差し脚質ではありますが、直線で鋭い決め手を持っており、頭数の少ない今回の舞台はむしろ競馬がしやすいでしょう。鞍上は引き続き菅原明良騎手。人馬ともにコンビネーションは良好で、リズムに乗れば上位争い必至。唯一の懸念はマイル戦線のトップクラス相手にどこまで切れ味が通用するかですが、中京コースの長い直線は歓迎材料。展開待ちの部分はあるものの、能力的には上位評価が必要です。
6枠 8番 エコロヴァルツ
ブラックタイド産駒で、3歳時から重賞戦線で安定した走りを見せている古馬マイラー。前走の安田記念でも7着と健闘し、G1級の相手にも通用する力を証明しました。特に春シーズンの中山記念(2着)や大阪杯(4着)では、古馬一線級を相手に互角以上のパフォーマンスを披露。今回は坂井瑠星騎手に乗り替わり、積極的な立ち回りが期待されます。前目で運びながら長く脚を使えるのが武器で、展開に左右されにくいのも強み。人気を背負いますが、信頼度は高く、エルトンバローズやウォーターリヒトと並ぶ上位候補です。
7枠 9番 ブルーミンデザイン
ロゴタイプ産駒で、前走「花のみちS」を制してオープンクラス入りを果たした勢いのある上がり馬。過去には1800m戦でも好走歴があり、距離適性に幅がある点は強みです。団野騎手が初騎乗となりますが、前走で見せた先行して粘る競馬は今回のメンバー構成でも十分通用しそう。重賞初挑戦となりますが、勢いのある時期に一気に駆け上がる可能性も。勝ち切るまでは難しくとも、連下や3着候補として押さえておきたい存在です。
7枠 10番 コレペティトール
ここ数戦は後方からの競馬が続いており、なかなか展開に恵まれない状況。前走のしらさぎSでは14番人気ながら3着と健闘し、能力の片鱗は見せました。とはいえ、重賞レベルではやや分が悪い印象で、今回も展開待ちの追い込みになるでしょう。井上騎手が引き続き騎乗予定で、脚質的にも展開に左右されやすいタイプ。ハマれば末脚炸裂の可能性もありますが、馬券的には押さえ程度の評価が妥当です。
8枠 11番 キープカルム
前走「しらさぎS」を制して勢いに乗る4歳牡馬。ロードカナロア産駒らしい瞬発力を武器に、直線で馬群を割って伸び切った内容は見事の一言です。これまでの戦績からもマイル適性は十分にあり、上がり勝負になれば確実に台頭してくるタイプ。松山弘平騎手への乗り替わりは心強く、重賞初制覇への期待も高まります。課題を挙げるなら、末脚勝負に偏りがちな点で、前が止まらない流れでは届かない可能性も。ただ、直線の長い中京コースは持ち味を発揮できる舞台。人気的にはやや盲点になる可能性があり、馬券的には妙味十分といえるでしょう。
8枠 12番 メイショウシンタケ
7歳となりベテランの域に入ったが、ここ数戦は重賞で大きな見せ場を作れていないのが現状。近走では関屋記念8着や谷川岳S6着と掲示板にも届かず、衰えが見え始めている印象です。ただ、後方から差してくる脚は健在で、展開次第では掲示板争いに食い込む可能性も。鞍上は若手の高杉騎手で、ここで思い切った騎乗をすれば一発の波乱を演出するかもしれません。実績的には押さえ程度ですが、人気がない分、穴党にとっては面白い存在といえるでしょう。
考察結果
順位表
1着~3着争い
推奨馬券
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