2026年1月4日、京都競馬場で行われた新年恒例のマイル重賞「第64回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ)」。曇天の下、芝1600メートルの舞台には実力拮抗の18頭が集結し、結果はまさに“金杯らしい”大混戦となった。
勝利を収めたのは、4番人気のブエナオンダ(牡5、須貝尚介厩舎)。鞍上・川田将雅騎手の冷静かつ大胆な立ち回りが光り、ゴール前の接戦を制して重賞初制覇を飾った。
スタートから流れまで:淡々と進んだ前半、鍵を握った位置取り
ハロンタイムは
12.6 – 11.1 – 11.6 – 12.1 – 11.7 – 11.6 – 11.5 – 11.5
前半から極端なハイペースにはならず、全体としては平均的な流れ。外回りコースらしく直線の瞬発力勝負になりやすい展開だった。
3コーナーではマルガイシンフォーエバーが先頭に立ち、隊列は縦長。人気馬ランスオブカオスは中団の内、ブエナオンダは5番手あたりで折り合いに専念し、絶好のポジションを確保していた。
勝因分析:ブエナオンダの強さが際立った理由
ブエナオンダは道中5番手のインで脚を溜め、直線では迷わず馬群の間を割って進出。上がり3ハロン33.8秒はメンバー上位で、ゴール前ではファーヴェント、ショウナンアデイブの追撃をアタマ差・クビ差で凌ぎ切った。
56.5キロのハンデも絶妙で、これまでの3勝クラス・リステッド戦で積み重ねてきた安定感が、ここで一気に花開いた形だ。川田騎手の「仕掛けを待つ勇気」と「狭いところを割る決断力」が、そのまま勝利につながった一戦だった。
2着ファーヴェント:内容は勝ちに等しい好走
2着に入った**ファーヴェント(牡5)**も非常に強い競馬。3コーナー3番手から堂々と抜け出し、一瞬は勝利を確信させる手応えだった。タイムは勝ち馬と同じ1分33秒7。アタマ差という結果が示す通り、紙一重の惜敗だ。
松山弘平騎手とのコンビも安定しており、今後もマイル重賞戦線で主役級の存在になっていくだろう。
3着ショウナンアデイブ:18番人気の激走で大波乱演出
最大のサプライズは、18番人気のショウナンアデイブ(牡7)。ブリンカー着用の効果もあってか、道中はロスなく立ち回り、直線でもしぶとく脚を伸ばして3着を確保。
複勝2,710円、3連複24万円超、3連単109万円超という超高配当を演出し、金杯らしい大波乱の立役者となった。
人気馬の明暗:ランスオブカオスは5着、ガイアメンテは17着
1番人気に支持されたランスオブカオスは5着。決して悪い内容ではなかったが、直線での伸びがあと一歩足りず、斤量57.5キロと位置取りの差が響いた印象だ。
2番人気のガイアメンテは17着と大敗。馬体重増や展開面での不利もあり、本来の力を発揮できなかった。
レース総括:実力と展開が噛み合った者が勝つ金杯らしい一戦
今年の京都金杯は、人気・実績・年齢を問わずチャンスがあることを改めて示すレースだった。勝ったブエナオンダは本格化を感じさせる内容で、今後のマイル重賞戦線でも注目必至。
一方で、2着ファーヴェント、3着ショウナンアデイブを含め、着差は極めて僅差。展開ひとつ、進路ひとつで着順が大きく入れ替わる、見応え十分の一戦だった。
次走への注目ポイント
- ブエナオンダ:重賞常連へ。安田記念路線も視野
- ファーヴェント:次走での重賞初制覇に期待
- ショウナンアデイブ:条件が噛み合えば再度の激走も
新年最初のマイル重賞は、競馬の奥深さと難しさ、そして面白さを存分に味わわせてくれる一戦となった。

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