紅葉ステークス徹底解析:過去10年で分かった「買うべき馬」の条件と本命戦術(2015年~2024年)

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2025年 紅葉ステークスの出走馬

馬番 馬名 想定オッズ
11サムハンター148.2
22ウォーターガーベラ15.3
33テウメッサ13.8
44オメガウインク61.6
55ヒシアマン2.2
56カニキュル6.3
67パワーホール12.2
68リッケンバッカー83.8
79キュクヌス28.7
710チェルビアット4.8
811アスクセクシーモア12.4
812ニシノライコウ12.7

詳細な出馬表を確認する(JRA)

過去10年の年表

勝ち馬一覧と基本スペック

ここでは重要な勝ち馬の名前、父、年齢、人気、上がり、通過を簡潔に列挙します。

勝ち馬馬齢人気騎手上がり(3F)通過順位
2023フィールシンパシー牝46番人気横山琉ベーカバド33.4--④④
2022ウイングレイテスト牡52番人気松岡正スクリーンヒーロー33.0--③③
2021アオイクレアトール牡42番人気C.ルメキングカメハメハ34.4--②②
2019レッドヴェイロン牡42番人気C.ルメキングカメハメハ33.3--⑦⑥
2018レッドオルガ牝42番人気M.デムディープインパクト32.9--⑤⑤
2017オートクレール牝610番人気黛弘人デュランダル37.8--②③
2016アストラエンブレム牡31番人気M.デムダイワメジャー33.8--⑥③
2015ダッシングブレイズ牡31番人気浜中俊Kitten’sJoy33.2--⑪⑪

この表から見える第一印象は、上位人気(特に2人気)が強いこと、そして4歳の好走が目立つことです。ただし2017年のように伏兵(10人気)が突っ込んでくるケースもあり、荒れるポテンシャルもあるのがこのレースの面白さです。

人気・年齢・所属の傾向

人気別成績の読み解き

2人気が最多の勝利(4勝):信頼度高し。穴狙いであっても2人気は本命候補筆頭。

  • 1人気は2勝(複勝率50%):信頼はできるが過信は禁物。
  • 3人気以下では波乱あり:特に4〜6番人気は単発的。7番人気以下からの好走はあるが確率は低い。

示唆:本命は「1〜2人気」を中心に据え、相手探しで中穴(4〜6番人気)を混ぜるのが現実的。

年齢別の有利不利(3〜5歳中心)

  • 4歳が最多勝(4勝):4歳馬の充実ぶりが顕著。成長力と安定感が合わさった世代の強さ。
  • 3歳も勝利が複数あり(若さの台頭):3歳は54〜55kgと斤量面の恩恵を受けるケースも。
  • 5歳は成績が落ち着き気味:ただし差し・先行どちらも可能な器用さを持つ馬が好走。

示唆:年齢フィルターは4歳優先、3歳を次点でチェックすると効率が良い。

枠順・コース位置取りの傾向

枠順成績表から読み取る傾向

  • 5枠・7枠・8枠の勝ちが多め:5枠は勝率16.7%(過去10年で最多の勝ち数)。一方、6枠は壊滅的(勝率0%)。
  • 内枠(1〜3枠)からも複勝は出ているが単勝は少なめ:コース特性と馬群の捌きやすさが影響か。

示唆:中〜外の枠も侮れない。枠だけで切るのは危険だが、6枠は注意。

通過順位(位置取り)パターン分析

通過順位のデータからは、逃げ切りは少なく、差し・追い込みが多く馬券に絡む傾向が強いです。勝ち馬の多くは中団から終いを伸ばすタイプ(②〜⑦あたりの位置取り)で、上がりの速さが肝です。ただし2017年のオートクレール(先行一気で勝利)や2016年のアストラエンブレム(中団から進出)など、例外もあるため展開読みが最重要。

展開(ペース)と上がりの関係

過去10年のペース傾向(スロー〜ハイの振れ幅)

ラップを年ごとに見ると、スロー〜ミドルが最頻ですが、雨や不良馬場になるとハイペース化して結果が大きく変わっています(例:2017年は不良で総タイムが遅くラップが大きくなった)。具体的には:

  • スロー寄り(2015,2018,2022など)→上がりの速い差し馬が強い。終い33秒台の脚が勝負を決める。
  • ミドル(2016,2021,2023など)→位置取りと脚質のバランスが重要。中団から運べる馬。
  • ハイ(2019,2017の不良など)→前残りやタフさが問われる年もあり、展開で異変が起きやすい。

ペース別に有利な脚質

  • スロー:外を回した差し馬が上がりで差す。短い距離での瞬発力(上がり3F33秒前後)が鍵。
  • ミドル:位置取りの融通が利く「好位差し」が最も安定。終盤の持久力+瞬発力の両方を要求。
  • ハイ(不良含む):前目で押し切るタフな馬、またはタフさと脚持ちがある差し馬が好走。

脚質別分析:先行・差し・追い込みどれが有利か

上がりデータと勝ちパターン

過去勝ち馬の上がりは概ね32.9〜34.4秒。早い上がり(32秒台)を使える馬が優位です。中団〜後方からの豪脚で差すタイプが勝利数としては多め。特に東京の直線が長いコース特性を活かせる「差し・追い込み」が合致します。

局面別に好走する脚質のタイプ

  • 差し(好位〜中団から):最も安定。ラップが落ち着けば終い勝負で差す。
  • 先行(逃げ・先行):ペースが流れた時に残る可能性あり。馬場が荒れる・不良の年は侮れない。
  • 追い込み(後方から):出走頭数が少ない年や、ペースがスロー→上がり勝負になればチャンス。

血統(父系・母父)トレンド

良績を残した父系の傾向

父系備考
キングカメハメハ系複数勝利。マイルの瞬発力と力強さを両立。
ディープインパクト系瞬発力型。軽い芝で強さを発揮。
ダイワメジャー系スピードとマイル適性。若い世代で結果多数。
スクリーンヒーロー / Roberto系タフさと根性、長めの持久戦にも対応。
ベーカバド / Danzig系瞬発力と短めに振った脚が魅力(フィールシンパシー)
Kitten’s Joy系非常にユニーク。北米系ながら重賞級の走りを見せることも。

示唆:父系は瞬発力を伝えるサンデー系(ディープ、キングカメハメハ等)やMrProspector系の血が活躍する場面が多い。Roberto系(スクリーンヒーロー等)も重賞級のスタミナを伝え、ミドルペースでの粘りに強い。

血統から読み取る適性(マイル・瞬発力)

  • マイル適性が強い血統(キングカメハメハ、ディープ、ロードカナロア系等)はやはり安定。
  • 母父にMrProspector系やStormBirdのようなスピード血脈が入ると、末脚の鋭さが増す傾向あり。

騎手・調教師傾向

勝ち馬に絡みやすい騎手パターン

  • 外国人騎手(デムーロ、ルメール等)の好成績:的確なポジション取りと直線での仕掛けが効いている。
  • 国内騎手では戸崎・松岡などのベテランが絡むケース多し:安定感と展開の読みが強み。

厩舎ローテや仕上げの傾向

  • 中5週〜中7週で仕上げてくる厩舎が多い:間隔の取り方で直線のキレを温存するローテが有効。
  • 連闘や短周期で好走する馬も稀にいるが例外:基本は間隔を取って叩き良化を狙うパターンが安定。

前走ローテーションの法則(間隔・条件)

間隔別成績(中1週〜長期休養)

  • 中5週(いわゆる叩き3走目の中間)前後が多い:叩き良化型が適合。
  • 中1週で好走→本番でも好走するケースも存在(短期息が合う仕上げ):ただし管理は厳密に選ぶ必要あり。
  • 長期休養(半年以上)からの激走は珍しいが、回復しているタイプなら一発あり(2017オートクレールは半年休養からの好走)。

前走条件(1600〜1800)と好走確率

  • 前走が1600〜1800の組が最も好走率高し:距離感の連続性がプラス。特に前走が1800で好走→マイルに短縮されてキレる馬が有利。
  • 1400→1600に戻すタイプは評価が割れる:短縮組は瞬発力があれば来るが、距離短縮が合わない馬も多い。

ケーススタディ:典型的な勝ち馬のプロファイル

過去の勝ち馬に共通する項目を抽出すると以下のプロファイルが浮かび上がります。

  • 年齢:4歳(または3歳)
  • 人気:1〜2人気(ただし穴も一発あり)
  • 脚質:中団〜やや後方からの差し、上がり3Fは33.0秒前後をマークできる馬
  • 血統:ディープ系・キングカメハメハ系・MrProspectorの影響がある父系
  • ローテ:前走1600〜1800でそこそこの上がりを使っていた。間隔は中5週が好成績
  • 枠:5〜8枠がやや優勢
  • 騎手:仕掛けどころが的確な騎手(外国人・実力騎手)が乗っていると信頼度アップ

このプロファイルに合致する馬は本命候補として非常に魅力的です。

表:年表/血統傾向のまとめ

過去10年 勝ち馬と主要データ

勝ち馬人気年齢上がり(3F)前走条件父系
2023フィールシンパシー6433.4芝1500(日高S)ベーカバド
2022ウイングレイテスト2533.0芝1800(レイン)スクリーンヒーロー
2021アオイクレアトール2434.4芝1800(佐渡S)キングカメハメハ
2019レッドヴェイロン2433.3芝1800(修学院)キングカメハメハ
2018レッドオルガ2432.9芝1600(長岡S)ディープインパクト
2017オートクレール10637.8芝1600(ヴィク)デュランダル
2016アストラエンブレム1333.8芝1600(古町特)ダイワメジャー
2015ダッシングブレイズ1333.2芝1600(甲東特)Kitten’sJoy

血統(父系)頻出項目

(複数勝利・好走の多い父系)

父系出現傾向
キングカメハメハ複数年で勝利。マイル対応のパワーと瞬発力。
ディープインパクト高速の瞬発力を伝える。軽い馬場で強い。
ダイワメジャースピードの持続性とマイル適性。
スクリーンヒーロー / Roberto系タフな馬場やスタミナ戦への耐性。
Danzig系(ベーカバド等)切れる脚が出やすい配合。

買い目の考え方:実践的なチェックリスト

本命候補の6条件(最重要)

  1. 年齢が4歳(優先)または3歳
  2. 人気は1〜2番手(信頼)だが、単勝妙味なら4〜6人気で上がり○の馬
  3. 前走が芝1600〜1800で上がりを使えている(上がり3F33〜34秒台が目安)
  4. 血統がマイル寄り(ディープ系、キングカメ、MrProspector系など)
  5. 枠は5〜8で、内過ぎず外過ぎずの位置が望ましい(ただし騎手の力量で補正)
  6. 位置取りが中団〜好位で末脚を活かせる脚質、騎手が仕掛け上手であること

紐(対抗)候補の選び方

  • 短縮組(1800→1600)で前走好内容の馬
  • 前走中団〜前目で競馬して上がりが良かった馬(底力あり)
  • 馬体増減が安定している・ローテが中5週前後で仕上がり良好な馬
  • 騎手が乗り替わりで強化された馬(外国人騎手やベテランの起用)

まとめ — 過去データから導いた“買える馬”の条件

過去10年の紅葉ステークスを総合すると、「4歳(または3歳)、前走1600〜1800で好内容、ディープ系やキングカメハメハ系などマイル適性の血統、上がり3Fが33秒台を示せる中団〜好位差しタイプ、そして1〜2番人気」が最も勝ちやすい馬のプロファイルです。具体的には:

  • 基準(必須):前走で上がり33〜34秒台をマークしている。前走距離1600〜1800。間隔は中5週がベター。
  • 優先(加点):4歳であること、斤量が有利(若干軽い)、枠が5〜8、騎手は仕掛け上手。
  • 注意(減点):6枠は低勝率。長期休養明けは慎重に。馬場が悪ければ先行タイプの評価を上げる。

下記の「ウマボンバー データ解析結果」では、競馬予想ウマボンバーのデータ解析結果を馬券にした際の的中実績や、突発的な買い目など、様々な情報を発信しています。一部有料のレースもありますが、レース終了後は全て無料公開となっています。

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