はじめに
岩手競馬の秋を代表する一戦「青藍賞」は、水沢競馬場で毎年9月に行われるダート2000mの重賞競走です。南部杯やダービーグランプリを目指す古馬たちが集結し、地方競馬ファンにとっては秋競馬の行方を占う重要なステップレースと位置付けられています。
過去10年のデータを見ても、実力馬の順当勝ちだけでなく、時に人気薄の一発が飛び出すなど、波乱含みの一戦として知られています。青藍賞は枠順、脚質、騎手、そして血統まで、さまざまな要素が結果に直結するレースであり、データの積み重ねが予想の精度を高める大きな武器となります。
本記事では、2025年版「青藍賞」の過去10年データを徹底分析。枠順や脚質の傾向をはじめ、騎手・種牡馬・人気ごとの成績を細かく見ていき、最終的には「データから見る有力馬」を5頭ピックアップします。馬券戦術を組み立てる上での参考資料として、ぜひ最後までチェックしてください。
水沢競馬場 出馬表 | 2025/09/21 11R :楽天競馬
枠順傾向
まず注目したいのが「枠順データ」です。過去10年を通じて見ると、内枠(1枠・2枠・3枠・4枠)の好走率が高く、特に【1枠・3枠・4枠】は勝率20%、複勝率50%という優秀な数字を残しています。対して外枠(7枠・8枠)は勝率ゼロ、複勝率も30%前後にとどまっており、数字上は明らかに不利な傾向が見えます。
例えば、過去の勝ち馬を見ると内目の枠から先行した馬が多く、スタート直後に好位を取れることが勝因につながるケースが目立ちます。水沢2000mはコーナーを4回回る小回りコースであり、外枠からのスタートは序盤で脚を使わされるリスクが大きいため、データ的にも「内枠有利」がはっきりと浮かび上がります。
さらに回収率の観点から見ても、2枠の「ヒロシクン」は単勝回収率111%、1枠・3枠の馬たちも複勝率50%と安定。馬券的にも「まずは内枠を重視すべき」という結論に至ります。
脚質傾向
次に「脚質データ」を見ていきましょう。もっとも特徴的なのは「逃げ馬」の強さです。過去10年で【勝率40%、連対率80%、複勝率80%】という驚異的な数字を残しており、逃げ切った馬がそのままゴールする展開が少なくありません。特に「ヒロシクン」や「マイネルアストリア」はデータ上でも逃げて好成績を残しており、青藍賞は明らかに逃げ・先行有利の傾向が強いレースと言えます。
一方で「差し馬」は出走数こそ多いものの、勝率17%、連対率17%、複勝率30%とやや物足りない結果。追い込みに至ってはほぼ出番がなく、水沢の小回りコース形態が末脚勝負には向かないことを裏付けています。
理想的な脚質を一言でまとめるなら「逃げ切り、もしくは先行抜け出し」。特に先行馬は複勝率54%と安定しており、連軸としての信頼度も高いことから、今年の予想においても「前に行ける馬」が中心になることは間違いありません。
騎手別傾向
騎手の存在も軽視できない要素です。過去10年で特に目立つのは「山本聡哉騎手」で、勝率44%、連対率55%、複勝率66%という圧倒的な成績を残しています。青藍賞における彼の安定感は抜群で、騎乗馬がどんな人気であろうと馬券圏内に食い込む可能性を高める存在と言えるでしょう。
対照的に、菅原辰徳騎手は過去5戦0勝・0連対と相性が悪く、データ的には消し材料。騎手の得手不得手が数字に如実に表れているのが興味深いところです。
また、ヘリオスに騎乗してきた山本政聡騎手も【連対率37%】と健闘。騎手ごとの成績を重視することで、同じ馬でも「買いか見送りか」の判断が変わってくるのが青藍賞の難しさであり面白さでもあります。
種牡馬別傾向
血統面をチェックすると、ダートでの適性を裏付けるデータがいくつか見えてきます。特に「ドレフォン産駒」のヒロシクンは【勝率100%、連対率100%、複勝率100%】とパーフェクトな数字を記録。まだ出走サンプルは少ないながらも、父のダート適性をそのまま受け継いでいることが伺えます。
また「ディープインパクト産駒」のライアンは意外にも好走しており、青藍賞においてはスタミナと瞬発力を兼ね備えたタイプも通用することを示しています。一方で「エスポワールシチー産駒」のサンエイコンドルやビッグタマテルーフは結果を残せておらず、血統的にはやや割引きが必要です。
種牡馬データをまとめると、「ダート血統×スピード血統」の配合馬が有利であり、特に新興勢力の産駒は今後も注目していきたいところです。
人気別傾向
青藍賞の過去10年データを人気別に分析すると、非常に興味深い傾向が浮かび上がります。まず、勝率・連対率ともに高いのはやはり「1番人気」と「2番人気」の馬たちです。1番人気は勝率40%、連対率80%、複勝率80%と非常に安定しており、軸馬として信頼できる存在です。特にフジユージーンは1番人気での好走が目立ち、ファンの期待に応える走りを続けています。
さらに驚異的なのが「2番人気」。勝率40%、連対率70%、複勝率90%と、1番人気に劣らない安定感を誇ります。ヒロシクンは2番人気での成績が抜群で、単勝回収率129%、複勝回収率108%と馬券的にも妙味があります。「人気馬=堅い決着」というレースが多いのが青藍賞の特徴の一つでしょう。
一方で、5番人気以下になると信頼度は急激に低下。例えばライアンが5番人気で勝利した例はありますが、全体的には勝率10%程度にとどまります。9番人気以下になると勝ち馬はゼロで、複勝圏に食い込むのもごく稀です。つまり、青藍賞は「極端な大荒れ」は少なく、実力馬が順当に結果を残しやすい舞台と言えます。
単勝回収率・複勝回収率分析
次に注目したいのは「馬券回収率」です。馬券を的中させるだけでなく、長期的に利益を出すためには回収率の観点が欠かせません。
単勝回収率で最も目立つのは、やはり「逃げ馬」です。特にヒロシクンやマイネルアストリアは、逃げた時の単勝回収率が240%と非常に高く、一発狙いのファンにとっては絶好の狙い目になっています。また、8枠のスプラウティングとビッグタマテルーフも単勝回収率151%と高水準を記録しており、外枠でも人気薄なら妙味があります。
一方、複勝回収率では「7枠」のシンヨモギネスとゼットセントラルが120%と好成績。勝ち切れないものの、相手候補として抑えておくべき存在と言えます。
全体的に見れば、「逃げ馬の単勝」「外枠の複勝穴」といった買い方が妙味あり。データを駆使すれば、堅い決着の年でもオッズ妙味を狙うことが可能です。
過去の激走パターン
青藍賞は基本的に人気馬が強いレースですが、それでも時折「激走」と呼べる穴馬の好走例があります。注目すべきは「先行力を持ちながら人気薄だった馬」。例えば過去にはマイネルアストリアが8番人気ながら3着に食い込んでおり、複勝回収率は237%という高水準を記録しました。
また、ライアンのように5番人気で勝利を収めたケースもあり、「人気馬と中穴の組み合わせ」が馬券妙味を高める傾向にあります。逆に、差し一辺倒の人気薄はほとんど出番がなく、馬券的には軽視しても問題ありません。
つまり、「先行力のある穴馬」を探すのが青藍賞の穴狙い戦術。展開次第で波乱を演出する可能性があるのは、逃げ・先行脚質を持ちながらオッズ妙味のある馬と言えるでしょう。
安定して走るタイプの特徴
一発激走のパターンがある一方で、青藍賞で「安定して馬券圏内に絡むタイプ」も存在します。その代表格が先行馬。複勝率54%という数字が示すように、先行して脚を残せるタイプは堅実に結果を残します。
さらに騎手・血統との相性も見逃せません。山本聡哉騎手が跨ったライアンのように、騎手の勝負強さが安定感を高める要因となっています。血統面では、ダート適性に優れた系統を持つ馬がやはり堅実。特にドレフォン産駒のヒロシクンのように、スピードと持続力を兼ね備えたタイプは信頼度が高いです。
安定感を重視するなら、「先行脚質×実績ある騎手×ダート適性血統」という条件を満たす馬を軸に据えるのが理想的でしょう。
青藍賞の展開傾向
最後に展開傾向を分析します。青藍賞は水沢2000mというタフな条件で行われるため、序盤の位置取りが大きなカギを握ります。特に過去のレースを振り返ると、前半1000mのペースが落ち着いた場合、逃げ馬がそのまま残るケースが多いのが特徴です。
逆にハイペースになった場合でも、極端な追い込みは決まりにくく、好位差しが台頭するのが定番のパターン。つまり、「前で競馬できる馬」が常に有利という結論に至ります。
また、馬場状態によっても展開が変わります。良馬場なら逃げ・先行がさらに有利ですが、重馬場になると差し馬が台頭するケースもあり、当日の馬場読みも重要なポイントです。
総じて、「展開=逃げ・先行有利」という傾向は揺るぎません。今年もまずは前につけられる馬を中心に予想を組み立てるのがセオリーとなるでしょう。
馬場状態と傾向
青藍賞における「馬場状態の影響」は非常に大きなポイントです。水沢競馬場はダートコース特有の砂質が重めで、特に雨が降ると脚抜きが良くなり、前に行った馬がそのまま押し切るケースが目立ちます。良馬場の場合は比較的実力通りの決着になりやすく、上位人気馬がしっかり結果を残す傾向にあります。
一方で重馬場・不良馬場になると、展開次第で波乱を呼ぶこともあります。差し馬が浮上するシーンもあり、特に外から勢いよく伸びてくる馬が好走するケースが見られます。過去データでも、人気薄の先行馬や中団差しが馬券に絡むのは、雨の影響を受けた馬場の時が多いのです。
つまり、馬場状態の見極めが非常に重要。良馬場なら「逃げ・先行」を信頼、重馬場なら「差しの一発」も押さえるのが馬券戦術のセオリーと言えます。当日の天気予報と馬場発表は必ず確認しておきたいところです。
データから見る注目枠
枠順データを改めて整理すると、明らかに「内枠有利」が目立ちます。特に1枠・3枠・4枠は勝率20%、複勝率50%と、数字だけ見れば圧倒的な好走率を誇ります。
その一方で、7枠・8枠は勝率ゼロ。ただし、複勝率は30%前後を維持しており、「勝ち切れないが馬券には絡む」傾向があるのが興味深いポイントです。特にシンヨモギネスやゼットセントラルのように外枠から差し込むタイプは、相手候補としては軽視できません。
今年の青藍賞でも「内枠に入った先行馬」は最も信頼できる条件です。加えて、「外枠から人気薄で複勝圏に飛び込む馬」を押さえることで、堅実かつ妙味ある馬券戦略を立てられるでしょう。
データから見る注目脚質
脚質別データで最も注目すべきは「逃げ馬の圧倒的な強さ」です。過去10年で勝率40%、連対率80%、複勝率80%という驚異的な数字を叩き出しており、まずは逃げ馬を買うことが鉄則となります。
次点は「先行馬」。勝率18%、複勝率54%と安定感が抜群で、連軸に据えるには最適なタイプです。逆に「差し馬」は数が多い割に勝率17%、複勝率30%と低調で、人気を背負っている場合には割り引いて考える必要があります。追い込み馬はさらに分が悪く、ほぼ消しと見ても差し支えありません。
要するに、青藍賞は「前に行ける馬」を買うのがセオリー。展開の読みを重視するよりも、「スタートから前に出られる能力があるかどうか」を基準に馬を選ぶのが的中への近道となります。
近年の変化傾向
過去10年を通じて見ても、青藍賞の傾向は比較的一貫していますが、直近5年に絞るといくつかの変化が見えてきます。特に「逃げ馬の勝率」がさらに上昇している点が特徴的です。競馬場全体の傾向としても前残りが多くなっており、近年は「前に行ったもの勝ち」という色がより濃くなっています。
また、人気馬の信頼度も上がっており、直近では1番人気か2番人気がほぼ毎年馬券に絡んでいます。波乱の年が少なくなってきているため、「青藍賞=堅め決着」という認識を持っているファンも増えてきました。
ただし、依然として「先行力のある穴馬」の激走は存在し、人気馬と穴馬の組み合わせで馬券妙味を狙う余地は残されています。このあたりのバランス感覚をどう持つかが、青藍賞攻略のカギになるでしょう。
まとめ
ここまで青藍賞の過去10年データを分析してきましたが、総合的に言えるのは以下のポイントです。
- 枠順は内枠有利(特に1枠・3枠・4枠)
- 脚質は逃げ・先行有利、差し・追い込みは不利
- 騎手では山本聡哉が圧倒的な好成績
- 血統はダート適性×スピード血統が強調材料
- 人気馬(1~2番人気)の信頼度が高い
- 穴なら「先行力を持った中穴」が狙い目
青藍賞は堅い決着に寄りやすい一方で、展開や馬場によって波乱も起こりうる奥深いレースです。今年の2025年版でも、このデータをもとに「前に行ける馬」を中心に予想を組み立てるのが攻略のカギとなるでしょう。
データから見る有力馬(2025年版)
最後に、過去10年データをもとに今年注目すべき5頭をピックアップしました。
- ◎ ヒロシクン(逃げ脚質+ドレフォン産駒+2番人気で好走率90%)
- ○ ライアン(山本聡哉騎手との好相性+複勝率安定)
- ▲ フジユージーン(1番人気時の信頼度抜群、内枠なら堅実)
- △ ヘリオス(内枠時の成績良好+安定感あるタイプ)
- ☆ マイネルアストリア(逃げ残りの穴パターン、複勝回収率237%)
データから導き出されるこれらの馬たちは、2025年の青藍賞を予想する上で大きな鍵を握る存在です。展開や枠順を見極めつつ、この5頭を中心に馬券を組み立てるのがベストでしょう。
✅ まとめの一言
青藍賞は「前に行ける実力馬を信頼しつつ、先行力のある穴馬を押さえる」ことが馬券攻略の鉄則。今年もそのセオリーが通用する一戦になりそうです。

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