負け馬に光を当てる!次走期待リスト(狙い度付き)
2025年5月31日(土)、京都競馬場で行われた第8回葵ステークス(GⅢ・芝1200m)は、15番人気のアブキールベイが鮮やかな差し切り勝ちを決め波乱の結末となった。前半600m通過は33秒5とまずまずの流れ。最後は0.4秒差に10頭がひしめく接戦となり、展開や位置取りの影響が顕著に現れた一戦だった。
本記事では、惜しくも敗れた中でも、光るパフォーマンスを見せた馬たちをピックアップ。次走で狙える可能性を探るべく、「レース振りのポイント」「次走で狙いたい条件」「次走狙い度(★5段階評価)」の3点で分析する。
クラスペディア(2着)
- レース振りのポイント
スタートから押し出されるようにしてハナを切り、そのまま先頭で直線に。最後はアブキールベイに差されたものの、クビ差の2着と好内容。序盤からペースを作りながらも最後まで粘り込んだその姿勢は高評価。全体的に差し有利の流れの中、先行して粘ったのは価値がある。 - 次走で狙いたい条件
ベストはやはり平坦芝1200mの逃げ・先行策が有利な舞台。特に小倉や函館など、スピードを活かしやすいローカル開催での出走が理想。また、重馬場では分が悪そうなので、良馬場が前提条件となる。 - 次走狙い度:★★★★☆(★4)
前傾ラップで自らペースを作り、僅差での2着。展開や枠順に左右されるタイプだが、条件がハマればあっさり勝ち負けも。人気を落とすようなら積極的に買いたい。
サウスバンク(4着)
- レース振りのポイント
2番手追走からクラスペディアとともに粘る形。直線では勝ち馬と同じ位置から伸びを見せ、最後はわずかの差で掲示板止まりに。レース全体として前半速く、差し優勢の流れの中で、好位から最後まで粘った内容は地力を感じさせる。 - 次走で狙いたい条件
距離短縮よりは1200mベスト。持久力と粘りが持ち味なので、坂のない平坦コースの小倉や新潟の芝1200m戦で狙いたい。また、少頭数やスローペース気配のメンバー構成なら信頼度アップ。 - 次走狙い度:★★★★☆(★4)
着順以上に内容が良く、地力は確かなもの。特に内枠を引ければ逃げ粘りがハマる可能性も高く、次走でも要注意の一頭。
モジャーリオ(5着)
- レース振りのポイント
好位追走から直線は進路を探しつつの追い上げで、最後までジリジリと脚を使った。内の馬場が荒れていたことを考えると、もう一列外だったらもっと伸びていた可能性あり。完全に展開に泣いた口。 - 次走で狙いたい条件
前が止まりやすい展開になる競馬、または内枠で脚をためられる形が理想。中京や東京など直線が長めで外差しが決まりやすい舞台だと持ち味がさらに活きる。 - 次走狙い度:★★★☆☆(★3)
展開と馬場に泣いた印象。負けて強しではあるが、もう一押し欲しい内容。次走で条件がガラッと良化すれば巻き返し十分。
総まとめコメント
今回の葵ステークスは、わずか0.4秒差に10頭が詰まる混戦で、着順以上に内容を評価すべき馬が多い一戦だった。特にクラスペディアとサウスバンクは、差し馬優勢の中で前々から渋太く粘っており、次走条件次第で勝ち負けになるポテンシャルを感じさせた。モジャーリオも僅差での5着で展開不利がなければもっと際どい勝負ができた可能性が高い。
敗れた馬の中にも、確かな地力と展開さえハマれば勝ち切れる器が隠れている。人気の盲点となる次走こそが狙い目だ。
次走以降の馬券戦略に、ぜひ本リストを活用してみてください。
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