2025年3月30日、中山競馬場で行われた第32回マーチステークス(GⅢ)。ダート1800mの舞台で繰り広げられた激戦の結果は、2番人気のブライアンセンスが制し、見事な勝利を収めました。
9番人気のマテンロウスカイがクビ差の2着、1番人気のロードクロンヌが3着と、伏兵の台頭もあり3連単は10万馬券超えの波乱決着となりました。
それでは、詳しくレースを振り返ります。
レース総評:ハイペースを味方につけたブライアンセンスの強さ
レースは序盤からハイペースで進行しました。1コーナーでピュアキアンが逃げる形となり、すぐ後ろにロードクロンヌとマテンロウスカイが続きました。
前半1000m通過は1分00秒9とやや速めの流れ。この速いペースが、結果的に差し・追い込み馬に有利な展開をもたらしました。
4コーナーを回った時点で、マテンロウスカイが先頭に立つも、ブライアンセンスが馬場の中ほどから力強く伸び、最後はクビ差で差し切る形に。
ロードクロンヌも一瞬抜け出しかけましたが、最後は伸びを欠いて3着に敗れました。
最終的には、上がり最速(37.7秒)の**ブレイクフォース(4着)**など、後方待機組が上位に食い込む結果に。消耗戦になったことが、勝負を分けるカギとなりました。
勝ち馬分析:ブライアンセンス(1着)
- 父:ホッコータルマエ 母:ヒラボクビジン
- 通算成績:15戦7勝(重賞1勝目)
- 馬体重:514kg(-6kg)
- 上がり:37.9秒
- 位置取り:中団追走→直線差し切り
ブライアンセンスは、道中6〜7番手でじっくり脚を溜める競馬。3コーナーあたりから徐々に進出し、直線で馬場の真ん中を力強く伸びました。
この馬の強みは持続力のある末脚。今回は稍重馬場でしたが、時計のかかるダートでこそ真価を発揮するタイプです。
また、57.5kgの斤量を背負いながらの勝利は高く評価できます。斤量が重くなる次戦以降も、十分に勝負できる馬でしょう。
惜しくも敗れた実力馬たち
マテンロウスカイ(2着)
先行策から粘り込むも、最後はクビ差届かず。
59kgという酷量を背負いながら、この粘り強さは立派。直線で一旦先頭に立ったものの、最後はブライアンセンスに交わされました。
とはいえ、6歳になっても地力の高さを見せた点は評価すべきポイント。次走、斤量が軽くなる条件なら狙い目です。
ロードクロンヌ(3着)
1番人気に支持され、2番手追走から直線でも粘り込みましたが、最後はやや甘くなり3着。
展開的には絶好の形だっただけに、勝ちきれなかった点はやや物足りない印象。
ただし、4歳馬らしく成長の余地は十分あり、次走以降の巻き返しに期待がかかります。
レースのポイント
① 前半の速いペースが結果を左右
今回は前半1000mが1分00秒9と、やや速めのペースでした。
これにより、前に行った馬がバテる展開となり、結果的に差し・追い込み勢が有利になりました。
② 重ハンデ馬の奮闘
59kgを背負ったマテンロウスカイ(2着)、ダノンスコーピオン(8着)、**ペイシャエス(9着)**といった斤量を背負う馬が多く、それぞれ善戦。
特にマテンロウスカイの走りは立派で、次走で斤量が軽くなる場合は好走の可能性大です。
③ 直線での伸び脚の違い
勝ち馬ブライアンセンスの決め手が光りました。
4コーナー11番手→直線で差し切り勝ちという内容は、今後の重賞戦線でも期待できる内容です。
次走の狙い馬:ブレイクフォース(4着)
今回のレースで最も評価したいのがブレイクフォースです。
11番人気ながら、最後はメンバー最速の上がり37.7秒で追い込んできました。
- 位置取り:後方12番手→4着
- 最後の直線での伸びは秀逸
- 前崩れの展開なら勝ち負け
元々差し脚の鋭さが光るタイプで、今回のような消耗戦になると真価を発揮します。
次走、もう少し前で競馬ができれば馬券内に入る可能性は十分。人気薄で妙味ありの馬なので、次走は要チェックです。
【まとめ】 第32回マーチステークスは、ブライアンセンスの差し切り勝ちで幕を閉じました。
ハイペースが影響し、差し・追い込み馬に展開が向いたレースでしたが、ブライアンセンスの強さが際立ちました。
次走狙い目のブレイクフォースを含め、今回のレース結果をしっかり分析し、今後の馬券戦略に活かしていきましょう!
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