2025年3月30日(日)、春のスプリント王決定戦 「第55回高松宮記念(GⅠ)」 が中京競馬場の芝1200mで開催された。今年の高松宮記念は、2番人気の サトノレーヴ(J.モレイラ騎手)が見事な末脚を炸裂させ、スプリントGⅠのタイトルを獲得。1番人気の ナムラクレア は惜しくも2着、3着には6番人気の ママコチャ が入る結果となった。
レース展開、各馬の動き、勝因・敗因などを詳細に振り返るとともに、次走の狙い目となる一頭もピックアップする。
レース展開と勝因分析
スタートから中盤戦:高速決着を予感させる流れ
レースは、 ビッグシーザー(北村友一騎手)が内枠を利してハナを主張。外からは ペアポルックス(岩田康誠騎手)も積極的に先行し、これに ルガル(西村淳也騎手)や ウイングレイテスト(松岡正海騎手)が続いた。
前半3ハロンは 10.2 – 11.3 – 11.6 と、例年よりやや速めの流れ。昨年のような極端な前残りとは異なり、差し馬にもチャンスが生まれる展開となった。
最終直線:サトノレーヴが圧巻の末脚を披露
直線に向くと、前を行く ビッグシーザー と ペアポルックス が粘るも、ラスト1ハロンで失速。中団待機の サトノレーヴ が 上がり33.4秒 の強烈な末脚で豪快に差し切り、 GⅠ初制覇 を果たした。2着には、ナムラクレアがしぶとく伸び、ママコチャが3着に入線。
勝因分析:サトノレーヴはなぜ勝てたのか?
- 道中のポジション取りが絶妙
- 7番手9番手の中団待機で、直線で前が開く絶好のポジションを確保。
- モレイラ騎手の完璧な騎乗
- 一瞬の判断が求められるレースで、仕掛けのタイミングが抜群。
- 馬自身の成長と適性
- スプリント戦に完全にフィットし、速い流れでも対応できるようになった。
上位馬の評価と今後の展望
2着 ナムラクレア(C.ルメール騎手)
- スタートは無理せず中団から。最後は メンバー最速の上がり33.3秒 を繰り出し、勝ち馬に迫ったが3/4馬身届かず。
- 斤量56kgでも安定した走りを見せたが、「もう少し前目の競馬ができていれば…」という惜しいレース。
- 次走はヴィクトリアマイル(GⅠ)が有力か? 距離延長でも対応可能。
3着 ママコチャ(川田将雅騎手)
- 好位の9番手からスムーズな競馬。直線ではしっかり伸びたが、前2頭との差は詰まらず。
- この馬にとってはベストの競馬をした結果で、勝ち切るには展開の助けが必要だったか。
- 次走は 京王杯スプリングカップ(GⅡ) などが選択肢か。
4着 トウシンマカオ(横山武史騎手)
- 中団から上手く立ち回り、最後までしぶとく伸びたが、決め手の差で4着。
- 高速馬場より 稍重〜重馬場の方が向くタイプで、馬場次第でGⅠ制覇も可能。
- 次走が稍重なら狙い目。
5着 エイシンフェンサー(川又賢治騎手)
- 先行勢の中では最も粘り強かった1頭。
- 格上挑戦ながら健闘しており、GⅢなら十分勝負になるレベル。
敗因分析:人気馬の敗退理由
7着 ルガル(3番人気)
- 2番手追走の積極策だったが、最後は失速。
- 34.8秒の上がりでまとめたが、直線では 瞬発力勝負で分が悪かった。
- 今後は GⅡ・GⅢでの巻き返しを期待。
9着 ビッグシーザー(7番人気)
- ブリンカー着用 で挑んだが、やや行きたがる面を見せた。
- 先行勢が総崩れする流れでは厳しかったが、次走 内枠・短縮ローテなら狙い目。
次走の狙い馬
エイシンフェンサー(5着・8番人気)
- 先行勢が厳しい流れの中、しぶとく5着に粘った点を評価。
- まだ重賞経験が少ない馬だが、流れ次第ではGⅢ・GⅡで勝負になる。
- 次走、 京王杯スプリングカップ(GⅡ)やCBC賞(GⅢ) で穴馬として面白い存在。
まとめ
2025年の高松宮記念は、サトノレーヴが 完璧なレース運び で悲願のGⅠ制覇を果たした。敗れたナムラクレアやママコチャも、今後のGⅠ戦線で再び主役を担う存在。
また、5着 エイシンフェンサー は GⅢレベルでなら十分勝負できる馬 であり、次走は人気薄なら積極的に狙いたい。次回のスプリント戦線でも、この結果を活かして馬券戦略を立てていきたい。
次走の狙い馬:エイシンフェンサー(5着)
次走 京王杯SC or CBC賞 なら馬券妙味アリ!
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