はじめに
2025年3月29日、中山競馬場で行われた第73回日経賞(GⅡ)は、5番人気のマイネルエンペラーが勝利を収めた。稍重の芝2500m戦で繰り広げられたレースは、スローペースからの持久戦となり、最後の直線での叩き合いが見どころとなった。本記事では、各馬のレース内容を詳しく振り返りつつ、次走の狙い馬を探っていく。
【レース総評】タフな展開を制したマイネルエンペラー
稍重の馬場で行われた本レースは、前半1000m通過が62.5秒と落ち着いた流れに。中盤で13秒台のラップが続いたことで、瞬発力よりも持久力が問われる展開となった。
勝ったマイネルエンペラーは道中3番手を進み、4コーナーでは早めに進出。直線では持ち前の粘り強さを活かし、最後の競り合いでチャックネイトをクビ差制した。この勝利は、丹内騎手の積極的な騎乗と馬自身の持続力が光った結果と言える。
【勝ち馬詳細】マイネルエンペラー
- 性齢:牡5
- 父:ゴールドシップ
- 母:マイネテレジア
- 調教師:清水久詞
- 馬主:(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
- 生産牧場:ビッグレッドファーム
ゴールドシップ産駒らしく、持久力と長く脚を使う競馬が持ち味のマイネルエンペラー。これまでは重賞で惜敗が続いていたが、今回の勝利で本格化を感じさせる走りを見せた。
【2着馬評価】チャックネイト
- 最終オッズ5番人気ながら、最後の直線では一瞬勝ち負けまで持ち込んだ。
- ブリンカーを着用したことで集中力が増し、道中も無駄なく立ち回れた。
- これまでの成績を見ると、2500m前後の距離適性が高く、今後も長距離重賞で狙える存在。
今回は勝ち馬にクビ差敗れたが、次走以降も安定した走りを期待できる。
【3着馬評価】アーバンシック
- 1番人気に支持された実力馬だが、勝ち切ることはできなかった。
- レースでは中団待機策を取り、直線で伸びてきたが、最後はもう一伸びが足りなかった印象。
- 斤量58kgを背負っての3着は評価でき、次走で斤量が軽くなるようなら巻き返しの可能性大。
【4着以下の注目馬】
リビアングラス(4着)
先行策を取るも最後に粘り切れず。展開次第で巻き返しは可能。
マイネルクリソーラ(5着)
後方からの競馬で最後はしっかり脚を伸ばしており、展開が向けば上位争いも可能。
マイネルウィルトス(7着)
直線でジリジリと伸びるも、決め手に欠けた。時計がかかる馬場なら台頭の可能性あり。
【敗因分析】人気馬の敗因は?
マテンロウレオ(8着・3番人気)
道中好位につけるも、直線で伸びを欠いた。稍重馬場が合わなかったか。
シュヴァリエローズ(12着・4番人気)
終始後方のまま、見せ場なく敗退。位置取りの問題か、それともコンディション不良か。
【次走の狙い馬】ヴェルミセル(6着)
今回のレースで最も注目すべき穴馬はヴェルミセルだ。
- 道中は後方に控え、直線でしっかりと脚を使えた。
- 2500mの距離適性があり、展開次第では上位に食い込む可能性が高い。
- 人気薄での好走歴があり、オッズ妙味があるため、次走の条件次第で狙い目。
【まとめ】マイネルエンペラーの本格化に期待
日経賞は、マイネルエンペラーの持久力勝負を制したレースとなった。稍重のタフな馬場で力を見せつけた勝ち馬は、今後の長距離戦線でも期待できる存在だ。また、チャックネイトやアーバンシックも今後の重賞戦線で引き続き注目したい。次走では、ヴェルミセルの好走に期待しつつ、馬券的な妙味を探っていきたい。
次走の狙い馬:ヴェルミセル
距離適性と末脚の鋭さを考慮すると、次走で展開が向けば馬券圏内の可能性大。人気薄で狙える穴馬として注目しておきたい。
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