レース概要と結果
2025年3月23日、阪神競馬場で行われた第73回阪神大賞典(GⅡ)。天候は晴れ、芝は良馬場という絶好のコンディションの中、長距離レースの名物レースが幕を開けました。
優勝したのは4番人気のサンライズアース(池添謙一騎手)。2着には7番人気のマコトヴェリーキー(岩田望来騎手)、3着には5番人気のブローザホーン(菅原明良騎手)が入る波乱の結果となりました。
レース結果(上位5頭)
着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | タイム | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | サンライズアース | 牡4 | 池添 謙一 | 3:03.3 | 4 |
2 | 7 | マコトヴェリーキー | 牡5 | 岩田 望来 | 3:04.3 | 7 |
3 | 5 | ブローザホーン | 牡6 | 菅原 明良 | 3:04.4 | 5 |
4 | 1 | ショウナンラプンタ | 牡4 | 武 豊 | 3:04.4 | 1 |
5 | 2 | ヴェローチェエラ | 牡4 | 川田 将雅 | 3:04.7 | 2 |
サンライズアースは道中2番手につけ、最後の直線で力強く抜け出し、後続に6馬身差をつける快勝。3,000mの長距離戦で余力十分の競馬を見せ、今後のGⅠ戦線に向けて大きな弾みをつけました。
勝ち馬サンライズアースの勝因分析
1. 盤石なレース運び
サンライズアースはスタートから積極的に前目につけ、道中は2番手をキープ。ペースが速くなりすぎないよう折り合いをつけつつ、前のマコトヴェリーキーを徹底マークする理想的な形でした。
2. 直線での切れ味と持久力
勝負どころの4コーナーで仕掛けると、瞬く間にマコトヴェリーキーを交わし、そのまま突き放しました。終いの上がり3ハロン35.0秒という好時計をマークし、スピードと持久力を兼ね備えた走りを披露しました。
3. 池添騎手の好騎乗
池添謙一騎手のペース判断と仕掛けのタイミングが完璧でした。道中で無理に動かず、最終コーナーで満を持して仕掛ける理想的なレース運びが勝因と言えるでしょう。
2着マコトヴェリーキーの健闘と惜敗要因
マコトヴェリーキーはスタート後すぐにハナを奪い、逃げの手を打ちました。4コーナーまでしぶとく粘りましたが、サンライズアースの強襲には抗えず、最後は6馬身差の2着に敗れました。
惜敗要因
- 前半でやや脚を使いすぎた
- 最後の直線での伸びが甘くなった
- 斤量57.0kgの影響もあった可能性
それでも7番人気という低評価を覆し、2着に粘ったのは評価すべき内容。今後の長距離重賞でも注目したい1頭です。
3着ブローザホーンの末脚炸裂も届かず
ブローザホーンは7、8番手の後方待機策。最後の直線ではメンバー最速級の上がり35.5秒を繰り出しましたが、前の2頭を捕まえきれず3着に終わりました。
好走要因
- 59kgの斤量を背負いながらも末脚を発揮
- 道中でしっかり脚を溜めた
敗因
- 序盤の位置取りが後ろ過ぎた
- 前の2頭が強すぎた
この内容ならば、今後の長距離GⅡ・GⅢでは確実に勝ち負けに加わるでしょう。
人気馬ショウナンラプンタの敗因は?
1番人気に支持されたショウナンラプンタは、後方待機策から直線で追い込みを試みましたが、わずかに届かず4着に終わりました。
敗因分析
- 前半のポジション取りが後ろすぎた
- 直線でスムーズに加速できなかった
- 勝負所で少し反応が鈍かった
しかし、上がり35.2秒と悪くない脚を使っており、展開次第では巻き返せる余地は十分あります。
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