レース総評
2025年2月24日、浦和競馬場で行われた第17回ユングフラウ賞(S2)は、2番人気のプラウドフレール(張田昂騎手)が直線で鮮やかに抜け出し、見事な勝利を飾った。1番人気のゼロアワー(矢野貴之騎手)が最後まで食い下がったものの、1馬身半差の2着に敗れた。3着には7番人気のツウエンティフォー(本橋孝太騎手)が入った。
浦和競馬場 動画・映像 2025年02月24日 11R :楽天競馬
レース展開

スタートは各馬ともに五分の出遅れなし。1コーナーではツウエンティフォーが果敢にハナを主張し、リヴェルベロ、エスカティアが並走する形でレースが進む。プラウドフレールは好位の5番手につけ、前を見ながら落ち着いた競馬を展開。

向正面ではペースが落ち着き、各馬仕掛けどころを探る展開。ゼロアワーは4番手から虎視眈々と前を窺う。3コーナーでプラウドフレールがスパートを開始し、ツウエンティフォーの外から前へ進出。

直線に向くと、プラウドフレールが先頭に立ち、ゼロアワーが必死に食い下がる。しかし、プラウドフレールは余裕を持って押し切り、1馬身半の差をつけてゴール。勝ち時計は1分28秒3の好タイムだった。
勝因分析 - プラウドフレールの勝利の鍵
- 好位追走からの抜け出し
プラウドフレールは序盤から無理せず、流れに乗る形でレースを運んだ。先行集団を見ながら脚を溜めることで、最後の直線で余力を十分に残していた。 - 絶妙な仕掛けのタイミング
3コーナーから外目に進出し、直線入り口でスムーズに先頭に立つ流れは完璧だった。直線に入っても脚色が鈍らず、最後までしっかり伸びた。 - 張田昂騎手の好騎乗
浦和競馬場の特性を熟知した騎乗で、馬の力を最大限に引き出した。プレッシャーのかかる場面でも冷静な判断が光った。
2着ゼロアワー - 勝ち馬に及ばずも高い能力を示す
1番人気のゼロアワーは中団からの競馬で直線鋭く追い込むも、最後はプラウドフレールの決め手に屈した。それでも勝ち時計1分28秒6は優秀で、次走以降も期待できる内容だった。
3着ツウエンティフォー - 逃げ粘って波乱を演出
7番人気のツウエンティフォーが3着に粘り込み、大波乱を演出。テンから積極的に運び、最後まで粘り強く走った点は評価できる。展開次第では重賞制覇も視野に入るだろう。
その他の注目馬
- フリーダム(4着)
中団からの差し脚は見せたが、最後の直線で前との差を詰め切れず。もう少しペースが流れる展開なら、上位争いも可能だったか。 - エスカティア(5着)
3コーナー手前まではいい手応えだったが、直線で伸びを欠いた。距離適性や展開の見直しが必要かもしれない。
今後の展望
プラウドフレールは、この勝利でクラシック路線への期待が高まる。今回のような安定した競馬ができれば、更なる飛躍も十分に考えられる。ゼロアワーも引き続き要注目の1頭であり、リベンジの機会が楽しみだ。
ユングフラウ賞は、今後の3歳牝馬戦線を占う重要な一戦。ここからどの馬がステップアップしていくのか、今後のレースにも注目したい。
COMMENT みんなのコメント欄