レース総評
2025年2月23日、東京競馬場で行われた第42回フェブラリーステークス(GⅠ、ダート1600m)は、2番人気のコスタノヴァ(R.キング騎手)が見事な走りを見せ、1分35秒5のタイムで勝利を収めた。好位から抜け出す競馬で、3/4馬身差でサンライズジパングを抑え、ダートGⅠタイトルを手にした。
1番人気のミッキーファイトは3着。昨年の勢いをそのままに挑んだが、最後の伸びを欠いた形となった。
レース展開
スタート~前半

発馬は揃ったが、ミトノオーが積極的に前に出て主導権を握る形に。ウィリアムバローズ、サンデーファンデー、エンペラーワケアが前を追う展開となった。コスタノヴァは4番手につけ、絶好のポジションを確保。一方、サンライズジパングは後方待機策を選び、最後の末脚勝負に賭けた。
中盤~最終コーナー

1000m通過は60秒台前半とやや速めのペース。依然としてミトノオーが先頭で、ウィリアムバローズやサンデーファンデーが並びかける。コスタノヴァは余裕をもって追走し、勝負どころへと向かっていった。
直線攻防

4コーナーを回ると、ミトノオーが一杯になり後退。ウィリアムバローズも粘りを見せるが、ここでコスタノヴァが満を持してスパート。残り300mで先頭に立つと、力強く突き放す走りを披露した。
外からはサンライズジパングが猛追し、ゴール前で一気に迫るも、コスタノヴァが3/4馬身差を守り切りフィニッシュ。ミッキーファイトも直線半ばで伸びるが、前2頭との差を埋めるには至らなかった。
勝因分析:コスタノヴァの完璧な競馬
① 抜群のレースセンス
コスタノヴァは先行勢のすぐ後ろで冷静に立ち回り、無駄のない競馬を展開。前に行き過ぎることなく、直線でしっかり脚を使える形に持ち込んだ。
② 東京ダート1600m適性の高さ
ロードカナロア産駒ながら、ダートの適性が高く、これまでのレースでも東京1600mでの実績を積んでいた。直線の長い東京コースで、しっかりと脚を伸ばせるのが強みとなった。
③ 騎手の好騎乗
R.キング騎手の手綱さばきも光った。ペースを見極めながら、最もスムーズな位置取りを確保し、直線では勝ちパターンに持ち込む完璧な騎乗だった。
惜敗のサンライズジパング、ミッキーファイト
2着のサンライズジパングは、後方待機から豪快な末脚を発揮。もう少し前目につける競馬ができていれば、勝ち負けになっていた可能性もある。今後のレースでの巻き返しに期待したい。
3着のミッキーファイトは1番人気のプレッシャーもあったが、前を捉えきれず。4角での加速がややスムーズさを欠いた印象だ。
まとめ
コスタノヴァが新たな王者として君臨!
2番人気に支持されたコスタノヴァが、その期待に応える形でフェブラリーステークスを制覇。今後のダートGⅠ戦線でも、中心的な存在となることは間違いない。
次戦以降も注目のコスタノヴァ。果たして、この勢いのままさらにタイトルを積み重ねることができるのか?ダート界の新たなスター誕生を予感させる一戦だった。
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