レース総評
2025年2月19日に佐賀競馬場で行われたJRA交流・たんぽぽ賞(重賞・ダート1400m)は、1番人気のエイヨーアメジスト(牝3・牧田和弥厩舎)が6馬身差の圧勝を収めた。終始好位からレースを進める安定した競馬で、最後の直線では独走態勢に入り、他馬を寄せ付けない強さを見せつけた。
佐賀競馬場 動画・映像 2025年02月20日 5R :楽天競馬
勝ち馬・エイヨーアメジストのレース運び

エイヨーアメジストはスタート直後、2番手のポジションを確保。道中はペースを落とさず、逃げるナイスデスネをしっかりマークする形で進んだ。3コーナー手前から外に持ち出し、4コーナーで一気に先頭へ。そのまま後続を突き放し、ゴールでは6馬身差の圧勝。時計は1分30秒0と、馬場状態を考えれば優秀なタイムだった。
レース後半のラップタイムを見ても、後半3ハロン38.8秒と持続力のある末脚を披露。11kgの馬体減でも力をしっかり発揮し、ここでは力が一枚上だった。
2着・ナイスデスネの健闘
3番人気のナイスデスネ(牡3・長南和宏厩舎)は、積極的なレース運びで2着を確保。ハナを奪うと淡々としたペースで逃げ、直線入り口までは粘りを見せた。しかし、エイヨーアメジストの末脚には抗えず、ゴール前では6馬身差をつけられる形となった。
ただし、3着のコウユーモジョカーには5馬身差をつけており、勝ち馬を除けば実力上位の存在感を示した。
3着・コウユーモジョカーの奮闘
4番人気のコウユーモジョカー(牝3・斉藤崇史厩舎)は、序盤は後方寄りの位置で進め、3コーナーから進出を開始。最後の直線では前の2頭には届かなかったものの、しぶとく粘って3着を確保した。
この馬も5馬身差での3着となっており、上位2頭とは決定的な差があった。ただし、馬体減(-13kg)だったことを考えると、今後の成長次第では上位争いが可能な1頭だ。
伏兵勢の動向

6番人気のエイシンサフラン(牝3・東眞市厩舎)は、道中中団で脚を溜めながらの競馬。直線では伸びきれず、1馬身差の4着。成績以上に内容のある競馬で、次走の条件次第では上位進出も見込めそうだ。
一方で、2番人気のムゾラシカ(牝3・根本康広厩舎)は、8着と凡走。道中のポジション取りに苦労し、4コーナーでも反応が鈍く、持ち前のスピードを活かせなかった。調子が整えば巻き返しの可能性はあるが、今回は課題を残す一戦となった。
レース展開と流れ
1コーナーではナイスデスネが主導権を握り、エイヨーアメジストが2番手で追走。その後ろにニシノサンストーン、エイシンサフランらが続く展開。淡々とした流れの中で、エイヨーアメジストが最終コーナーで仕掛けると、直線では一気に突き放す形となった。
ナイスデスネが粘り込みを図るも、エイヨーアメジストの加速力には対応できず、最後は独走。コウユーモジョカーがなんとか3着に食い込む形でレースを終えた。
今後の展望
エイヨーアメジストは、JRA所属馬としての実力を存分に発揮した。今回の走りから、地方のこの条件では格上の存在であることが明確となり、今後の交流重賞や中央復帰後のレースでも注目の一頭となるだろう。
ナイスデスネは佐賀のダート適性を示し、引き続き地方戦線で上位争いが期待される。コウユーモジョカーも成長次第ではさらに上位を狙えるポテンシャルを持つ。
次走以降の動向にも注目したい一戦であった。
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