レース総評
2025年2月15日、京都競馬場で行われたメイクデビュー京都(ダート1200m)は、2番人気のエナジーガンツ(北村友一騎手)が1分14秒7のタイムで優勝。ゴール前の接戦を制し、デビュー戦を白星で飾った。
本レースは、先行勢がやや速いペースでレースを引っ張る展開。中団から進めたエナジーガンツが、最後の直線で力強く伸び、ゴール前でマルガイチカクールを捉えてハナ差で勝利を掴んだ。
レース展開
スタートから前半

ゲートが開くと、最内枠のワンダーアンジェが好スタートを決め、マルガイチカクールと並ぶ形でハナを奪った。11番ペプチドクレマチスも前へつけ、3頭が先行。これに続いたのが、4番手のペプチドヒスイとトリクシーの2頭。
エナジーガンツは中団やや後方の8番手付近でレースを進め、勝負所に備えた。
3コーナー~4コーナー

3コーナーでは、(*1,2)11-(6,7)10,13(5,14)8-15-3(9,16)12-4という隊列。前半600mは36.6秒で、先行馬にとってはやや厳しいペースとなった。
4コーナーでは、(*1,2)11(6,7)(5,13)(8,10,14)-15-(3,16)-9,12-4という展開。エナジーガンツは5番手に浮上し、前との差を徐々に詰めていった。
直線

直線に入ると、ワンダーアンジェが粘るも、マルガイチカクールが交わし先頭へ。そこへ外からエナジーガンツが猛然と追い込み、ゴール前でマルガイチカクールを差し切った。
さらに、最内を突いたペプチドヒスイも鋭い脚を見せ、ハナ差の3着に食い込んだ。4着のクリノコウテイも後方から追い込み、レース終盤の激戦ぶりが際立った。
勝ち馬エナジーガンツの評価
血統背景
エナジーガンツは父モズアスコット、母エナジーピエトラという血統。モズアスコット産駒らしいスピードと粘り強さを見せた。
レース内容
デビュー戦ながら、道中は冷静に中団で脚を溜め、直線でしっかりと伸びた点が高評価。上がり3Fは38.2秒と、このメンバーの中では上位の末脚を発揮した。
今後の展望
今回の勝利で、ダート短距離戦線での活躍が期待される。次走も同条件なら好勝負必至だろう。
2着以下の馬たちの評価

2着 マルガイチカクール(角田大和騎手)
スタートから積極的に先行し、最後まで粘り込んだ内容は評価できる。終始先行馬には厳しい流れだったが、最後までしっかりと走り抜いた。
3着 ペプチドヒスイ(松山弘平騎手)
道中4番手から抜け出しを図るも、最後はわずかに届かず。上がり3F38.7秒は優秀で、次走はさらに前進可能。
4着 クリノコウテイ(高杉吏麒騎手)
後方待機策から直線で猛追し、最後はハナ差の4着。末脚の鋭さが光った。
レース後のコメント
北村友一騎手(エナジーガンツ) 「レース前から素質の高さを感じていました。道中はリズムよく運べて、直線でしっかり伸びてくれました。今後の成長が楽しみです。」
角田大和騎手(マルガイチカクール) 「最後は差されましたが、内容は悪くありません。次は勝ち負けできると思います。」
競走中のアクシデント
・トリクシー号が競走中に鼻出血を発症し、3月15日まで出走制限となった。
まとめ
メイクデビュー京都は、エナジーガンツが見事な差し切り勝ちを収める形で幕を閉じた。血統的にも将来性があり、今後の活躍に期待したい。
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