レース総評
第118回京都記念(GII)は、ヨーホーレイク(牡7、友道康夫厩舎)が復活の勝利を遂げた。やや時計のかかる稍重の馬場で行われたこの一戦は、道中のペースが緩みつつも、後半は瞬発力勝負となる展開。ヨーホーレイクは中団から鋭く伸び、ゴール前でリビアングラスを捉えて勝利を手にした。
レース展開

スタート直後、逃げたのはバビット。セイウンハーデスがこれに続き、3番手にはリビアングラスとマコトヴェリーキーが並ぶ形で先行集団を形成。一方、1番人気のチェルヴィニアは中団待機策を選択した。
前半1000mは62.9秒とスローペース。バビットがマイペースで逃げる形となり、後続勢も積極的には動かず、各馬折り合いを重視した。3コーナー手前でペースが上がると、10番マコトヴェリーキーが進出。ヨーホーレイクも4番手に押し上げ、直線勝負に持ち込んだ。
勝負所の攻防

直線に入ると、逃げるバビットとセイウンハーデスが粘る中、外からマコトヴェリーキー、内からリビアングラスが襲い掛かる。しかし、そこから一気に加速したのがヨーホーレイク。上がり34.2秒の鋭い末脚を繰り出し、ゴール直前でリビアングラスを交わして先頭でフィニッシュ。クビ差での勝利となった。
勝ち馬の分析
ヨーホーレイクは2022年の日経新春杯以来、約3年ぶりの勝利。長期休養を経て昨年末から復帰し、徐々に調子を上げてきた。今回は馬体重+20kgと成長を感じさせる仕上がりで、実戦でも鋭い末脚を見せた。ディープインパクト産駒らしい切れ味が復活し、今後の重賞戦線でも期待が持てる内容だった。
2着・3着馬の評価
リビアングラス(2着)
道中3番手の好位追走から、直線でもしぶとく伸びた。上がり34.4秒と脚を使いながら、勝ち馬にクビ差まで迫ったのは評価できる。GIIの舞台でも安定した走りを見せており、今後も期待できる一頭。
マコトヴェリーキー(3着)
積極的な競馬を展開し、勝負所でも早めに動いて押し切りを狙った。最後はヨーホーレイクとリビアングラスに差されたが、内容的には悪くない。GIIレベルでも十分に通用する力を示した。
敗れた有力馬の動向
チェルヴィニア(9着)
1番人気に推されたが、中団からの競馬で流れに乗れず、直線でも伸びを欠いた。道悪が影響した可能性もあり、次走での巻き返しに期待したい。
ソールオリエンス(5着)
後方からの競馬で展開に泣いた形。上がりはメンバー最速の34.1秒を記録したが、序盤の位置取りが響いた。GIIクラスでは力上位だが、今後のレース選択が鍵となる。
まとめ
ヨーホーレイクが3年ぶりの重賞制覇を果たし、完全復活を印象付けた一戦となった。レース全体としてはスローペースからの瞬発力勝負となり、末脚勝負の形がはまった。今後のGII・GIII戦線でも注目が集まりそうだ。
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伏兵ヨーホーレイクが激走! 京都記念で5番人気の意地を見せる!