レース概要
2月6日、佐賀競馬場で行われた第52回佐賀記念(Jpn3・ダート2000m)は、重馬場の中で激戦が繰り広げられた。7番人気の伏兵メイショウフンジン(酒井学騎手)が果敢な逃げを打ち、そのまま押し切る形で快勝。2着には2番人気のシンメデージー、3着には1番人気のノットゥルノが入る結果となった。
佐賀競馬場 動画・映像 2025年02月06日 10R :楽天競馬
前半戦:メイショウフンジンが果敢に先手
スタート直後、メイショウフンジンが積極的に先頭を奪い、クラウンプライドと並ぶ形で先行。内からグロリアムンディ、ノットゥルノも好位につける形で展開。1コーナーを回る時点でメイショウフンジンが主導権を握り、11番クラウンプライド、4番グロリアムンディがそれを追う形となった。 中団にはシンメデージー、デルマソトガケが位置し、後方にはララエフォール、サトノスライヴ、ヒロシゲウェーブらが控える形に。ペースは比較的落ち着いており、各馬が仕掛けどころを探る展開となった。
勝負所:メイショウフンジンの粘り
2周目の向正面でペースが徐々に上がり始め、4コーナーにかけてメイショウフンジンがさらにギアを入れる。これに対し、ノットゥルノとグロリアムンディが並びかけ、シンメデージーも外から伸びる。しかし、ここでメイショウフンジンが一気に再加速し、最後の直線に入る頃には後続を突き放していた。 ノットゥルノが粘り強く食らいつくも、僅かに及ばず3着に沈む。最後の直線ではシンメデージーが脚を伸ばし、ノットゥルノとの差を詰めながらも、勝ち馬には2馬身及ばず2着となった。
メイショウフンジン、価値ある逃げ切り勝ち
メイショウフンジンの勝因は、何といっても果敢な逃げとペース配分の妙にあった。前半1000mはほどよく抑えつつ、勝負所でギアを上げる絶妙なレース運びが光った。酒井学騎手の手腕も冴え、最後の直線では後続の追撃を許さず、見事に押し切った。 7歳にして重賞制覇を果たしたメイショウフンジン。父ホッコータルマエ譲りの持久力と底力を存分に発揮し、ベテランらしい堂々とした走りを見せつけた。
上位陣の評価と敗因
2着:シンメデージー 最後の直線ではしっかりと脚を伸ばし、2着に食い込んだ。高知競馬所属ながらJRA勢を相手に堂々と渡り合い、地力の高さを証明。距離適性の高さも光った。
3着:ノットゥルノ 最終コーナーではメイショウフンジンに食らいつくも、最後のひと伸びを欠いた。斤量59kgの影響もあり、あと一歩届かず。ただ、安定した走りを見せ、今後のダートグレード路線でも期待できる内容だった。
4着:グロリアムンディ 序盤から積極的に前目で競馬を進めたが、最後の直線ではやや失速。長期休養明けの影響もあったか。
5着:デルマソトガケ ドバイでの活躍馬だったが、日本の重馬場での適応に苦しんだ様子。次走以降、コンディションが整えば巻き返しが期待される。
まとめ:メイショウフンジンの大金星
7番人気の伏兵メイショウフンジンが、豪華メンバー相手に堂々の逃げ切り勝ちを決めた2025年の佐賀記念。人気馬を抑え込む形での勝利は、今後の重賞戦線に向けても大きな意味を持つ。酒井学騎手の好騎乗と、ホッコータルマエ産駒らしい粘り強さが光った一戦だった。
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まさかの大波乱!7番人気メイショウフンジンが佐賀記念を制す!