2025年2月1日、東京競馬場で行われたリステッド競走・白富士ステークス(芝2000m)は、2番人気の**シュトラウス(牡4、美浦・武井厩舎)**が優勝を飾った。好位から抜け出す横綱相撲で、古馬相手に堂々たる競馬を披露。成長を感じさせる勝利となったが、レース後に鼻出血が判明し、出走制限が課されることとなった。
レース展開:スローペースからの決め手勝負に
当日の東京競馬場は曇り空で、馬場は「良」。時計の出やすいコンディションだった。スタート後、シュトラウスはすぐに先団へ取り付き、マイネルモーント、ウンブライルとともに前目のポジションを確保。レースはスローペースで進み、前半1000mは1分00秒8とやや遅めの流れとなった。
3コーナーからペースが上がり、4コーナーでシュトラウスが早めに仕掛けて先頭へ。直線では後続の追撃を許さず、マイネルモーントの追い込みを封じ込めて1馬身1/4差で快勝。勝ち時計は1分59秒1と、しっかりと脚を使ってまとめた内容だった。
勝ち馬シュトラウスの強さ
シュトラウスは、父モーリス×母ブルーメンブラット(2008年マイルCS優勝馬)という血統背景を持つ良血馬。キャロットファームが所有し、ノーザンファームが生産した。2歳時から素質を高く評価されていたが、クラシック戦線では結果を出せず、ここにきてようやく能力を開花させた。
このレースでは、道中の折り合いもスムーズで、4コーナーでは自ら動いて勝ちに行く強気な競馬。それでも最後まで余裕を持って伸びており、本格化を感じさせる一戦となった。
しかし、レース後に鼻出血を発症したことが判明。これにより、3月1日までの出走制限が課され、次走は慎重に選ばれることになる。
上位馬の評価と今後
2着:マイネルモーント(牡5)
勝ち馬には及ばなかったものの、58kgを背負いながらもしぶとく伸び、2着を確保。安定したレース運びができるタイプで、今後もオープン特別や重賞での好走が期待できる。
3着:ルージュリナージュ(牝6)
7番人気ながら、しっかりと脚を使って3着に食い込んだ。今回のレース内容を見る限り、牝馬限定戦ならさらに上位争いも可能だろう。
波乱となった上位人気馬の敗因
1番人気のトーセンリョウ(牡6)は8着に沈んだ。道中は後方待機策を取ったが、直線では思ったほど伸びず、馬体重+10kgの影響もあったかもしれない。叩き2戦目の次走での巻き返しに注目したい。
5番人気のトゥデイイズザデイ(牡6)は11着。中団からの競馬だったが、直線では伸びを欠き、大敗。馬場や展開が合わなかった可能性もある。
- シュトラウス号は競走後に鼻出血を発症し、3月1日までの出走制限。
- アドマイヤハレー号はタイムオーバーにより、3月1日まで平地競走に出走不可。
- 2:07.6と大差のシンガリ負けを喫し、近走の内容を考えても厳しい状況。
配当と総評
単勝はシュトラウスが5.5倍の2番人気で決着。馬連5-6は2,470円、3連単5-6-3は45,020円と、波乱含みの配当となった。特に7番人気のルージュリナージュが絡んだ3連複11,060円(41番人気)は好配当を演出した。
シュトラウスの走りには今後の重賞戦線を期待させるだけのインパクトがあったが、鼻出血の影響が気になるところ。休養を挟んで万全の状態で戻ってくることができるか、今後の動向に注目したい。
COMMENT みんなのコメント欄