フェブランシェが東京シンデレラマイルで圧勝!新星誕生の予感
大井競馬場で行われた「東京シンデレラマイル」で、1番人気のフェブランシェが圧巻の走りを見せ、5馬身差をつけて重賞初制覇を達成しました。この勝利により、彼女は藤田輝信厩舎に新たな輝きをもたらしました。また、2着には同じ藤田厩舎の7番人気マーブルマカロンが入り、チームとしても最高の形でレースを締めくくりました。以下、このレースの詳細や注目の馬について掘り下げていきます。
フェブランシェの快勝劇
4歳牝馬のフェブランシェは、姉に昨年の凱旋門賞4着馬スルーセブンシーズを持つ良血馬。大井競馬での初戦となった今回は、その素質を余すところなく発揮しました。2番手追走から第4コーナーで満を持して先頭に立つと、直線では独走状態に。最後は内ラチ沿いを追い上げた僚馬に5馬身差をつけてゴールしました。
この日の鞍上を務めた吉原寛騎手は、初コンビとは思えない見事な手綱さばきを披露。「理想的な競馬ができた。抜け出したら遊ぶ癖があると聞いていたが、手応えが全然違った」と振り返りました。また、吉原騎手にとってはこれが年間重賞27勝目となり、キャリアのさらなる飛躍を感じさせる結果となりました。
藤田輝信厩舎の快挙
藤田輝信調教師は、この快挙に「距離が延びても対応できると思う。オーナーと相談して今後のプランを決めるが、来年が非常に楽しみ」と期待を語りました。また、今回の勝利により、フェブランシェとマーブルマカロンの2頭は、来年2月に船橋で行われる「クイーン賞・Jpn3」への優先出走権を獲得しました。来年のさらなる活躍が期待されます。
スピーディキック、ラストランで見せたプライド
一方、このレースで引退レースとなったスピーディキック(3番人気)は、3着に終わりました。ラストランを見守った藤原智調教師とコンビを組んだ御神本訓史騎手は、その走りに感謝の言葉を贈りました。
「夏場から衰えを感じていたが、スタッフがよくここまで仕上げてくれた。57キロを背負いながらこれだけのパフォーマンスを見せてくれた彼に感謝したい」と御神本騎手。また、藤原師も「最後まで全力を尽くしてくれた。無事にゴールしてくれてほっとしている」とコメントしました。
スピーディキックの引退式は来年1月10日に浦和競馬場で行われる予定で、多くのファンが最後の別れを惜しむでしょう。
地方競馬の未来を担う新星
フェブランシェの圧勝劇とスピーディキックのラストランが交錯した「東京シンデレラマイル」。新たなスター候補の誕生と、名牝の引退という劇的なレースとなりました。来年の地方競馬界はフェブランシェを中心に、さらなる盛り上がりを見せることでしょう。
注目のラストラン!スピーディキックは7枠13番に配置
12月30日(月)、大井競馬場で行われる3歳以上牝馬限定の重賞競走「東京シンデレラマイル」(SIII・ダート1600m)の枠順が確定しました。今年も年末の大一番に相応しいメンバーが揃い、熱いレースが期待されます。
特に注目を集めるのは、これが引退レースとなるスピーディキック(7枠13番)。浦和所属の名牝として名を馳せ、数々の名勝負を繰り広げた彼女にとって、最後の戦いとなるこの一戦。御神本訓史騎手とのコンビで有終の美を飾れるか、大きな注目が集まります。
また、今年のロジータ記念を制し勢いに乗るローリエフレイバーは8枠15番に配置。この3歳馬が世代交代を印象付ける勝利を掴むのかも見どころの一つです。
さらに、トライアル競走を勝ち上がったミルニュイ(7枠14番)や、春のしらさぎ賞(SIII)を制したツーシャドー(1枠1番)なども出走を予定。重賞馬たちが揃う中、誰が女王の座を射止めるのか、目が離せません。
発走予定は30日(月)16時30分。以下が確定した枠順です。
【枠順】
1枠 1番 ツーシャドー(牝5、和田譲治、浦和・小沢宏次)
1枠 2番 カツノナノリ(牝5、吉井章、大井・阪本一栄)
2枠 3番 フェブランシェ(牝4、吉原寛人、大井・藤田輝信)
2枠 4番 シャンブル(牝6、山崎誠士、大井・坂井英光)
3枠 5番 グレースルビー(牝7、達城龍次、大井・堀千亜樹)
3枠 6番 プリンセスアリー(牝3、張田昂、浦和・鹿沼良和)
4枠 7番 ミスカッレーラ(牝3、矢野貴之、船橋・川島正一)
4枠 8番 カラフルキューブ(牝5、西啓太、大井・荒山勝徳)
5枠 9番 カセノダンサー(牝5、藤田凌、大井・渡辺和雄)
5枠 10番 メイドイットマム(牝4、本橋孝太、船橋・石井勝男)
6枠 11番 サーフズアップ(牝4、笠野雄大、船橋・山下貴之)
6枠 12番 マーブルマカロン(牝4、笹川翼、大井・藤田輝信)
7枠 13番 スピーディキック(牝5、御神本訓史、浦和・藤原智行)
7枠 14番 ミルニュイ(牝5、本田正重、大井・田中正人)
8枠 15番 ローリエフレイバー(牝3、野畑凌、大井・月岡健二)
8枠 16番 フェルディナンド(牝3、安藤洋一、大井・藤田輝信)
注目馬たちの最後の2023年が、どう締めくくられるのか。30日の発走を心待ちにしましょう!
注目馬の陣営コメントを読み解く
年末の華やかな舞台、大井競馬場で行われる「東京シンデレラマイル」。16頭がエントリーし、それぞれの陣営が独自の戦略と期待を胸に挑みます。以下は、各馬の調教師からのコメントを基に、注目すべきポイントを整理しました。
ツーシャドー
小沢宏師「前走の敗因がつかめないけど、ダメージはなく順調に乗れている。大井コースも問題ないので、期待して臨む」
→ 課題を抱えつつも順調な仕上がり。大井コースの適性を活かした巻き返しが期待される。
フェブランシェ
藤田輝師「グランダム・ジャパンや交流重賞が狙える馬。先行力があるのは強みだし、乗り込みも豊富。力を出し切れば好勝負になるはず」
→ 先行力と豊富な調教量が武器。前々での粘り込みに期待がかかる。
シャンブル
坂井英師「前走がいい走りだったし、追い切りもサヨノネイチヤと併せて引っ張り切れないくらい、圧巻の動きだった。展開がはまれば勝ってもおかしくない」
→ 調教での動きは圧巻。展開次第で一発の可能性がありそう。
グレースルビー
堀千亜師「ズブくなってきたので、調教からブリンカーを着けている。だいぶピリッとしてきているので、それがいいほうに出れば」
→ ブリンカー効果が鍵。気性面の改善が結果に直結するか。
スピーディキック
藤原智師「ここをラストランとしてローテを組み、今年一番といえるくらい順調に調整できた。内回りのマイルは反応がいいので、うまくさばいてほしいね」
→ ラストランに懸ける陣営の思い。内回りマイルへの適性と仕上がりの良さが光る。
ミルニュイ
田中人師「前走は重賞に手が届くくらいの時計だったし、差して勝った内容に精神面の成長も見られた。チャレンジャーの立場だけど、使った効果も感じるので楽しみ」
→ 前走の勝利で自信を深めた一頭。精神面の成長も好材料。
フェルディナンド
藤田輝師「前走は強気に乗った結果。追い切りの動きはすごく良かったし、東京プリンセス賞を勝ったとき以上のデキにある。改めて期待したい」
→ 前走からの調整で絶好調。過去の実績を上回るパフォーマンスが見込める。
レースの見どころ
東京シンデレラマイルは、一年の締めくくりにふさわしい華やかな一戦です。今回の注目ポイントは以下の通りです:
- 経験豊富な古馬 vs 若手成長馬の対決
古馬の実績と若手の勢いがぶつかり合う構図。特にスピーディキックのラストランには注目が集まります。 - 展開面での駆け引き
前で押し切るタイプが多い中、差し馬や追い込み馬がどれだけ対応できるか。ミルニュイやカセノダンサーのような末脚型が速いペースで輝きそうです。 - 調教・仕上がりの差が勝敗を分ける
調教で好タイムを記録している馬や動きが良かった馬が多く、当日の状態が鍵を握るレースとなりそうです。
シャンブル 末脚で戴冠へ
主役候補のシャンブルが魅せる渾身の一戦
大井競馬場で行われる東京シンデレラマイルは、牝馬限定の注目重賞レース。注目の(4)シャンブルは、その実績と持ち前の末脚を武器に、戴冠を狙う。
JRA時代に4勝を挙げ、オープン戦でも3着の好走歴を持つシャンブル。南関東に転入後は苦戦を強いられたが、前走で復調の兆しを見せた。13番枠から大外を回り、鋭い末脚で2着に食い込むレース内容は、復活への手応え十分。今回は内枠の4番に入り、馬群の中でじっくりと脚をためる競馬が可能。ラストランとなる今回、坂井師も「渾身の仕上げ」と語る意欲作だ。
ライバルたちも侮れない実力馬が集結
対抗馬として挙げたいのは(11)ミルニュイ。前走でシャンブルを差し切り快勝。得意の大井1600メートルなら、安定感のある走りを見せるだろう。(8)フェブランシェも注目の一頭。JRAから移籍したばかりの4歳馬で、まだ伸びしろが期待される素材。初戦から要注目だ。さらに、当レースを連覇中の(14)スピーディキックも上位争いに加わることが予想される。
各陣営のコメントから探る馬たちの仕上がり
- シャンブル(坂井師)
「ここがラストランになる予定なので渾身の仕上げをしたつもり。前走以上の出来だしハマってもおかしくない」 - ミルニュイ(田中人師)
「前走と同じような調整で仕上がりは良好。内容も良かったので期待を持って臨む」 - フェブランシェ(藤田師)
「乗り込みは十分。素材の良さを感じる馬で、先行力を生かして結果を出したい」 - スピーディキック(藤原師)
「動きは悪くない。マイルグランプリの時よりも良い状態」
他にも、転入2戦目で前走以上の仕上がりを見せる(6)マーブルマカロンや、休養明けを叩いて調子を上げた(5)カセノダンサー、折り合い次第で好走が期待される(9)カラフルキューブなど、各馬が仕上がり良好の様子を見せている。
レースの見どころ
シャンブルが末脚を爆発させ、重賞タイトルを手にするのか。それとも、ミルニュイやフェブランシェといった勢いある若手がその座を奪うのか。さらに、スピーディキックが連覇の偉業を成し遂げるのか。どの馬も力を出し切り、牝馬限定戦ならではの接戦が期待される。
東京シンデレラマイルを制する鍵は? 過去10年のデータに見る勝負のポイント
年末の風物詩「東京シンデレラマイル」が12月30日(月)に大井競馬場で開催される。牝馬限定のダートマイル戦として、来年のダートグレード戦線を見据えた重要な一戦となる本レース。過去10年のデータを基に、その傾向と注目ポイントを分析する。
レースの基本情報
第18回東京シンデレラマイル(SIII)は、12月30日(月)16時30分に発走。舞台は南関東競馬の大井競馬場ダート1600m。負担重量は別定戦となり、過去の実績に応じた斤量が設定される。
牝馬限定戦らしく、年末を彩る華やかなレースとして注目されるが、年明けのダート重賞を狙う馬たちの動向も見逃せない。特に浦和勢や重い負担重量を課される実績馬の活躍がポイントとなるだろう。
過去データが示す注目点
上位人気馬が堅実
過去10年の単勝人気別成績を見ると、2番人気以内の馬が【8-3-2-7】(3着内率65.0%)と安定感抜群。一方で、13番人気以下の馬は一度も馬券に絡んでいない。したがって、基本的には上位人気馬を中心に組み立てるのが得策だ。
所属別では「浦和」勢が高成績
所属別成績では「浦和」所属の馬が【5-0-1-10】(3着内率37.5%)と頭一つ抜けた結果を残している。一方、「船橋」「大井」「川崎」の馬は3着内率20%前後にとどまる。浦和勢は少数精鋭での参戦が多いため、その存在感は大きい。
重い負担重量がカギ
55.0kg超の馬が【7-6-5-31】(3着内率36.7%)と、軽い斤量を背負う馬を圧倒。特に、近年のデータでは54.0kg以下の馬が【0-1-0-24】と苦戦傾向が顕著だ。実績馬に課される重い斤量を素直に評価したい。
前哨戦に注目
「東京シンデレラマイルトライアル」や「JBCレディスクラシック」など、主要な前哨戦を経由してきた馬が好成績を残している。これらのレースで3着以内に入った馬は勝負強さを見せる傾向があり、注目が必要だ。
3. 勝負を分けるポイント
前走人気と“同年のレディスプレリュード”の着順
前走で単勝2番人気以内だった馬の3着内率は46.2%と高く、直前の評価がそのまま結果に直結するケースが多い。また、“同年のレディスプレリュード”で11着以内の馬が【3-3-2-12】(3着内率40.0%)と優秀な成績を残している点も見逃せない。
まとめ
東京シンデレラマイルは、上位人気馬や実績馬を中心に展開が読めるレースだが、穴馬の台頭もゼロではない。特に浦和所属馬や重い斤量を背負う馬、主要前哨戦を経てきた馬には注目したい。今年の女王候補は、データを活用してじっくりと見極めたい。
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