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兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)2024 馬券直結ニュース宝箱

【読み解く】兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)2024 【ニュースから見えてくる的中馬券】

12月25日(水)、園田競馬場にて行われる兵庫ゴールドトロフィー(3歳上・JpnIII・ダート1400m)の枠順が確定しました。各馬の配置と見どころを踏まえつつ、過去の傾向とコース特性から注目馬を探ってみましょう。

注目馬の枠順

1枠1番には、復調の兆しが見えるサンライズホーク(セ5、M.デムーロ騎乗)。近走は3着、5着と大敗ではない成績を残しており、内枠を活かして好位追走からの粘り込みが期待されます。
4枠4番には、JBCスプリント(JpnI)で3着に健闘したアラジンバローズ(セ7)が配置。この実績を考えると、再び馬券圏内を狙える位置に入ったと言えるでしょう。
さらに、7枠9番のエートラックス(牡3)は、同舞台の兵庫チャンピオンシップを制した実績が光ります。このコースの経験値が、後押しとなりそうです。

レースの位置づけと注目ポイント

兵庫ゴールドトロフィーは、3歳以上のハンデキャップ戦。地方競馬の短距離ダート戦では珍しい、中央勢が圧倒的に強いレースです。特に注目すべきは、地方馬がこのレースを制したことが一度もない点。これは、JRA所属馬が持つスピードと地力が如実に出やすいコース形態に依るところが大きいと考えられます。

2011年には、JBCスプリントで栄冠を手にしたスーニが、トップハンデ59.5kgを背負いながらも勝利。2013年のドリームバレンチノや2016年のニシケンモノノフなども、このレースを足がかりにJBCスプリントを制覇しており、ダート短距離のトップホースが名を連ねる重要な一戦と位置づけられています。

コース解説と攻略の鍵

園田競馬場は1周1051mと地方競馬場の中でも小回りが特徴で、1400m戦はスピードと器用さが求められます。特に、向正面から3コーナーにかけての緩やかな登りと下りがレースの分岐点となるため、ポジショニングの巧拙が勝敗を分けるでしょう。ゴール前の直線は213mと短いため、早めに仕掛けられる馬の有利性が高いです。

まとめ

今回の兵庫ゴールドトロフィーは、内枠を得たサンライズホークの巻き返しや、アラジンバローズの安定感に注目。また、地元兵庫勢で3連勝中のサイレンスタイム(6枠8番)が、コース適性を活かしてどこまで食い込めるかも興味深いポイントです。一方で、前述のエートラックスのように中央所属馬の経験値がものを言うケースも多く、軽視は禁物。過去の傾向を踏まえ、軸馬と穴馬の選定が的中への鍵となりそうです。

調教診断から見る注目馬

25日(水)に行われる兵庫ゴールドトロフィー。JRA所属馬の調教内容を振り返ると、大きな不安材料を抱える馬はいないものの、「絶好調」と断言できる馬も少ない印象です。その中で、好調さが目立つのは3歳馬のエートラックス

12月19日の坂路追い切りでは52秒4-11秒7と、終いまでしっかりとした伸びを見せました。坂路調教でこれだけのタイムをマークできるのは、この時期の3歳馬としては優秀といえるでしょう。また、12月22日にも坂路で53秒6-12秒3と安定した動きを披露。春の兵庫チャンピオンシップを勝利した際のような充実ぶりがうかがえます。

一方で、過去の覇者であるサンライズホークラプタス、さらには経験豊富なヘリオスも順調に調整をこなしています。これらの馬たちも仕上がりに問題はなく、それぞれが力を出し切れる態勢を整えているといえます。

調教内容を踏まえた展望

エートラックスのように坂路調教で高い伸び脚を見せた馬は、小回りでタフな園田競馬場の1400m戦で特に有利とされます。この馬の若さと勢いが、斤量やハンデ戦の条件を逆手に取る可能性も十分にあります。

また、サンライズホークのように経験豊富で内枠を活かしやすい馬や、ラプタスのような高齢でも持ち味を発揮する馬も、人気以上の走りを見せる可能性を秘めています。これらの馬たちが、園田競馬場の特殊なコース形態をどう攻略するかが鍵となるでしょう。

総括

調教内容から最も注目したいのは、やはり3歳馬エートラックス。若さと勢いに加え、春の同舞台での実績が大きな武器となりそうです。一方で、実績馬たちの仕上がりも決して見劣りしないだけに、オッズ妙味を考えつつ狙い馬を絞るのが的中への近道と言えます。

アラジンバローズ

7歳セン馬のアラジンバローズは、ここまで通算22戦8勝という実績を持つ兵庫のエース格。地元園田競馬場での参戦となる今回は、地の利を活かして地方馬初の兵庫ゴールドトロフィー制覇に挑みます。

前走のJBCスプリント(JpnI)では全国の強豪相手に僅差の3着と健闘。同馬を管理する新子雅司調教師も「地元戦に替わることがプラス。馬体重が増えた状態で挑めることも好材料」と自信をのぞかせています。これまで57kgの斤量を背負い慣れており、今回もその点で問題はありません。園田競馬場での適性が高い点からも、地方馬初の快挙が期待されます。

エートラックス

3歳牡馬のエートラックスは、今年の兵庫チャンピオンシップを制した実績馬。ダート路線に転向後、瞬く間に頭角を現し、現3歳世代の中でもトップクラスの一頭として評価されています。

前走の東京盃(JpnII)ではスタートでつまずき12着と大敗。しかし、その後はリフレッシュ放牧を挟み、調教も順調に消化。得意の園田コースに戻る今回は巻き返しが見込めます。プール調教を併用した調整は、連勝していた頃と同じパターンで、仕上がりも良好。小回りコースでの競馬が得意な馬だけに、先行力を活かして主導権を握る可能性が高いでしょう。

サンライズホーク

昨年の兵庫ゴールドトロフィー覇者で、重賞3勝の実績を誇るサンライズホーク。ここ数戦は勝ち切れないレースが続いていますが、近走では差す競馬でも結果を残せるようになり、再び軌道に乗り始めています。

前走の武蔵野S(GIII)では直線で一旦先頭を窺う場面を見せ、5着と健闘。道中の立ち回り次第ではまだまだやれることを証明しました。今回も中間の調整は順調で、馬体の張りも良好。59kgの斤量は決して軽くありませんが、連覇の可能性は十分にあります。

スペシャルエックス

牡4 北海道 田中淳司厩舎 通算18戦7勝

父:ダノンレジェンド
母:ファーマクリーム
母の父:スニッツェル

今季は遠征で馬体重が減った後、回復に努めて地元重賞に臨んだポラリスサマースプリントと道営スプリントを優勝。オグリキャップ記念では1番枠が仇となり、深い内を通らざるを得ない形で逃げて8着に大敗。昨年の兵庫ゴールドトロフィーで3着に入った内容を再評価し、控える競馬を覚えさせたことが成果を上げている。2つの重賞勝ちは僚馬の2番手から抜け出す形で、クラスターカップでは自身最速の上がり3F34.8秒を記録。控える競馬を完全に会得した点は強調材料だ。今回もハンデ1キロ増と恵まれた斤量で挑む。サンライズホークとの斤量差も広がり、田中調教師は「一発を狙いたい」と語る。好枠を引ければ馬券圏内が狙える一頭だ。

過去3走の競走成績

  • 2024/11/06 門別 右1200m 道営スプリント 1着
  • 2024/08/14 盛岡 左1200m クラスターC JpnIII 5着
  • 2024/07/17 門別 右1200m ポラリスサマースプリント 1着

ラプタス

セン8 JRA 渡邊薫彦厩舎 通算32戦10勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

国内外で活躍し、JpnIIIを5勝しているベテラン。兵庫ゴールドトロフィーには過去3度出走し(3)(2)(1)着と相性抜群。昨年の結果が振るわなかったものの、前々走では60kgを背負いながらも強気な競馬を見せ、JBCスプリント3着馬と僅差の競り合いを演じた点は評価に値する。ハンデ戦で斤量60kgながらも、得意舞台である本レースなら古豪の底力を発揮する可能性は高い。

過去3走の競走成績

  • 2024/11/24 京都 芝右1200m 京阪杯 GIII 18着
  • 2024/09/01 佐賀 右1400m サマーチャンピオン JpnIII 2着
  • 2024/06/02 京都 右1200m 松風月S 7着

マックス

セン7 大井 福永敏厩舎 通算31戦8勝

父:ゴールドアリュール
母:インプレスゴールド
母の父:ブライアンズタイム

これまで重賞未勝利ながらも、2着4回と実力は確かなもの。東京盃JpnIIでは勝ち馬と僅か0.1秒差の2着に健闘。前走のJBCスプリントは6着に終わったが、福永調教師は「ハンデ55kgであれば十分戦える」と評価。今回は久々の2ターン経験となる点が鍵だが、長距離輸送も慣れた馬であり、ここに向けての仕上がりも良好。「前走のリベンジ」と意気込む陣営の期待に応えられるか注目したい。

過去3走の競走成績

  • 2024/11/04 佐賀 右1400m JBCスプリント JpnI 6着
  • 2024/10/03 大井 右1200m 東京盃 JpnII 2着
  • 2024/09/11 大井 右1200m アフター5スター賞 2着

ヘリオス

セン8 JRA 西園正都厩舎 通算41戦8勝

:オルフェーヴル
:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

3歳秋から短距離ダート戦線で活躍を続けてきた堅実派。近走は崩れているものの、前々走は長期休養明けで追い切り不足が影響し、息切れを起こした印象。前走のJBCスプリントでは、強力な相手に加え、テンから競り合う展開でオーバーペースとなり、力を発揮できなかった。しかし、その後は立て直しが図られ、12日の追い切りでは長めからしっかり追われており、疲労やダメージは感じられない。園田競馬場は初挑戦ながら、これまで多様な競馬場で結果を残してきた適応力の高さを考えれば不安は少ない。距離1400mは得意条件であり、スムーズに先行して持ち味である渋太さを発揮できれば巻き返しの期待は十分。

過去3走の競走成績

  • 2024/11/04 佐賀 右1400m JBCスプリント JpnI 10着
  • 2024/10/03 大井 右1200m 東京盃 JpnII 9着
  • 2024/04/10 大井 右1200m 東京スプリント JpnIII 4着

ギガース

牡3 船橋 佐藤裕太厩舎 通算11戦5勝

:マジェスティックウォリアー
:アルマーズビコー
母の父:ジャングルポケット

ダートグレード競走への挑戦は今回が3戦目。1800mの雲取賞JpnIIIで7着に敗れたのを機に短距離路線へと切り替えた結果、1400mのネクストスター東日本で快勝。その後、同距離・同競馬場の兵庫チャンピオンシップJpnIIで5着と健闘し、さらに楠賞では向正面で先頭に立ちながら僅差の3着と惜しい競馬を見せた。前走では1000mの船橋記念に挑み、届かず3着に敗れたが、敢えて後ろから追いかける競馬を選んだことで収穫もあった。通算11戦5勝と安定感があり、ハンデ53kgを生かせば好勝負必至。調教師も「早めに先頭に立つと相手を待つ癖がある」と課題を挙げつつも、ここで勝負を賭けられる状態にあると期待している。

過去3走の競走成績

  • 2024/11/27 船橋 左1000m 船橋記念 3着
  • 2024/11/07 園田 右1400m 楠賞 3着
  • 2024/07/10 大井 右1200m 優駿スプリント 2着

総括

兵庫ゴールドトロフィーはJRA勢が圧倒的に優勢なレースですが、地元兵庫のエースであるアラジンバローズがどこまで食い込めるか注目です。一方、得意条件に戻るエートラックスや昨年の覇者サンライズホークも、レースの鍵を握る存在と言えるでしょう。

どの馬にも一長一短がありますが、アラジンバローズの地元での適性とエートラックスの先行力は、特に注目すべきポイントです。斤量や枠順を考慮しながら、当日の展開をしっかり読んで馬券検討を進めたいところです。

データが導く2頭の主役候補

園田競馬場で行われる兵庫ゴールドトロフィー2024。今年も注目の短距離重賞戦が近づいていますが、過去データに基づく分析から、信頼できる2頭の馬が浮上しています。以下、詳細なデータ分析をご覧ください。

ハンデキャップ

過去5年(2019年以降)のデータから、好走した15頭のうち11頭が56kg以上の斤量を課されていました。特に56kg未満では勝ち馬が0頭という結果から、実績馬に高い評価が必要です。昨年もトップハンデのケイアイドリー(59.5kg)が2着に入線し、負担重量が鍵を握ることを裏付けています。

減点対象馬
②ギガース、③スペシャルエックス、⑥エコロクラージュ、⑧サイレンスタイム、⑩フォーヴィズム、⑪マックス、⑫パワーブローキング

斤量の増減

前走から斤量が増えた馬が9頭、増減なしが1頭と、斤量減の馬は苦戦傾向にあります。斤量が減った馬の中から勝ち馬が出ていない点も見逃せません。G1やJpn1実績馬であっても、斤量減の影響は避けられないようです。

減点対象馬
②ギガース、③スペシャルエックス、⑥エコロクラージュ、⑧サイレンスタイム、⑩フォーヴィズム、⑪マックス、⑫パワーブローキング

前走クラス

過去15頭中11頭が前走でダートグレード競走に出走していました。一方で、非グレード競走から好走した馬は、全て1~3番人気に支持されていたことから、実績が十分な上位人気馬に限られるようです。

減点対象馬
②ギガース、③スペシャルエックス、⑤ラプタス、⑥エコロクラージュ、⑧サイレンスタイム、⑩フォーヴィズム、⑫パワーブローキング

前走通過順

前走で4コーナーを5番手以下で通過した馬が有利な傾向を見せています。特に先行馬は苦戦するケースが多く、小回りコース特有の展開を意識したいところ。ただし、例外的に4コーナー1番手で1着となった馬には注意が必要です。

減点対象馬
①サンライズホーク、③スペシャルエックス、⑦ヘリオス、⑧サイレンスタイム、⑫パワーブローキング

最終評価:浮上する主役候補たち

今回、上述4項目で減点がないのは ④アラジンバローズ⑨エートラックス の2頭のみ。また、減点が1つの馬として ①サンライズホーク⑤ラプタス⑦ヘリオス が続きます。

トップ評価:⑨エートラックス
エートラックスは、園田ダート1400mで今年の兵庫チャンピオンシップを制しており、このコースとの相性が抜群です。斤量増もプラス材料で、巻き返しが期待できます。

対抗:④アラジンバローズ
堅実な走りを見せており、安定した成績からも上位争いが可能とみられます。

注目馬

⑨エートラックス、④アラジンバローズ

今後も展開次第で逆転の可能性を秘めた一戦になることが予想されます。重賞舞台での経験と斤量を克服できるか、注目の一戦をお楽しみに!

逆襲の舞台へ――エートラックス、勝利の手応えを掴む!

2024年12月25日(水)、園田競馬場で行われる兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ・ダート1400メートル)。この一戦に挑む注目のエートラックス(牡3・宮本)は、過去の実績からも得意とする1400メートル戦での巻き返しを期しています。今年の兵庫チャンピオンシップを勝利し、重賞2勝馬チカッパ相手に2着と健闘した同馬が再び輝きを取り戻す準備を整えました。

前走の敗因と復調の手応え

エートラックスは前走の東京盃(1200メートル)で12着に敗退。しかし、この結果について久保英男調教助手は、「前走時は北海道遠征の疲れと夏負けの影響が重なり、いつもの行きっぷりが見られなかった。度外視していい競馬」とコメント。

今回は放牧明けの調整で寒さが追い風となり、状態は上向き。12月19日の坂路追い切りでは4ハロン52秒4(ラスト1ハロン11秒7)を記録し、上々の動きを見せました。「直前に軽く調整を施せば仕上がりは万全」と自信をのぞかせています。

1400メートルへの強い適性

エートラックスにとって1400メートルは無敗の舞台。兵庫チャンピオンシップでの逃げ切り勝ち、北海道スプリントCでの2着という実績は記憶に新しいものです。「逃げなくても競馬ができる柔軟性があり、今回は斤量57キロを背負うが、それも大きな懸念ではない」と久保助手。過去のレースでも実績のある古馬相手に互角以上の走りを見せています。

勝利への意気込み

「前走の結果に惑わされることなく、得意の条件で仕切り直しを図ります」と語る久保助手。調整段階での動きからも、エートラックスの逆襲への期待は高まるばかりです。

血統アナリシス

サンデーサイレンス直系の連対記録は7年継続中、Seeking the Goldの血脈も見逃せない

園田競馬場の年末を彩るダート短距離戦「兵庫ゴールドトロフィー」。近年、このレースでは特定の血統が優勢を示しており、2019年以降に3着以内へ好走した種牡馬の系統を見れば、サンデーサイレンス系が11頭と圧倒的な存在感を誇っています。一方、Mr. Prospector系とMacho Uno系もそれぞれ2頭ずつ結果を残しており、血統の特徴が明確なレースといえるでしょう。昨年はMr. Prospector系に属するサンライズホーク(父リオンディーズ)が勝利を収めたことで、その多様性も際立ちました。

サンデーサイレンス系が輝く理由

ダート短距離戦では珍しいほどサンデーサイレンス直系が強さを見せるのが、このレースの特徴です。2022年には1着ラプタス(父ディープブリランテ)、2着シャマル(父スマートファルコン)、3着サクセスエナジー(父キンシャサノキセキ)と同系統での1~3着独占劇を演じています。この血統の特徴は、スピードと瞬発力に加え、柔軟性に優れた適応力でしょう。さらに、Seeking the Goldの血を持つ馬も上位に食い込む傾向があり、近年では2023年2着ケイアイドリーや2020年2着ベストマッチョなどがその好例です。

注目馬1:⑤ラプタス

ラプタスは、父ディープブリランテ×母エアラホーヤ(母の父ボストンハーバー)の配合。これまで本レースに3度挑戦し、2020年3着、2021年2着、2022年1着と着実に順位を上げてきました。特筆すべきは、決して軽くないハンデ(57.5kg、59kg、59kg)を背負いながら結果を出している点です。また、サンデーサイレンス直系でありながら、母系にSeeking the Goldの血を持たないものの、父ディープブリランテがMiswaki(3代母の父)の血を引く点が注目されます。今年もリピーターとしての安定感と全10勝を1400mで挙げた適性の高さを武器に、上位争いが期待されます。

注目馬2:⑪マックス

父ゴールドアリュール×母インプレスゴールド(母の父ブライアンズタイム)という血統背景を持つマックス。父ゴールドアリュールは本レースで2008年スマートファルコン、2017年グレイスフルリープといった勝ち馬を輩出しており、相性の良さが際立ちます。また、本馬の配合は2021年3着イグナイターや2023年2着ケイアイドリーの父エスポワールシチーと一致する点も注目です。「母の父ブライアンズタイム」は、昨年の勝ち馬サンライズホークとも共通しており、この血統的な優位性が活かされる可能性は十分にあります。ダートグレード競走で培った安定した戦績を背景に、今回も存在感を発揮するでしょう。

地方馬初戴冠の快挙!フォーヴィスム、歴史を刻む

第24回兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3、1400メートル)が25日、園田競馬場の第11レースとして開催され、川崎所属のフォーヴィスム(牡6)が激しいゴール前の叩き合いを制し、ダートグレード初制覇を達成。さらに、このレースで地方所属馬として初の優勝という快挙を成し遂げました。

JRA勢の牙城崩壊、歴史的勝利

2001年のレース創設以来、常にJRA所属馬が勝利を収めてきた兵庫ゴールドトロフィー。その長きにわたる記録がついに破られる瞬間を演出したのが、川崎・内田厩舎のフォーヴィスムでした。

レースはJRA所属のサンライズホークとの一騎打ち。ゴール前では一瞬サンライズホークに抜かれる場面もありましたが、鞍上の吉原寛人騎手が剛腕を振るい、わずかな鼻差で勝利をもぎ取りました。レース後、吉原騎手は「鼻差勝っているの?いや~うれしい」と笑顔を見せ、愛馬をねぎらいながらその勝利を喜びました。

愛馬の成長に内田調教師も感慨深げ

勝利を決定づけた掲示板の「1」の数字を確認すると、内田勝義調教師は「めっちゃうまくいった。うれしいね」と笑みをこぼし、フォーヴィスムの成長ぶりについて「最近はこういう競馬もできるようになり、戦法に幅が出てきた」と評価しました。

フォーヴィスムは自在性に優れたレース運びに加え、切れ味鋭い末脚が武器。今回の勝利でダートグレード競走の実績を積み上げ、今後はさらに大舞台を目指す可能性が広がります。「次走はオーナーと相談して決める」と内田調教師が語るように、さらなるステージでの飛躍に期待がかかります。

フォーヴィスムのプロフィール

:ドゥラメンテ
:アートプリンセス(母の父オフィサー)
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム(北海道安平町)
戦績:22戦7勝(地方8戦3勝)
総獲得賞金:1億2667万9000円

地方競馬所属馬として歴史的な勝利を手にしたフォーヴィスム。次なる挑戦がどのようなものになるのか、さらなる注目が集まります。

レース後コメント

1着 フォーヴィスム(吉原寛人騎手)
「着順が出るまで結果は全くわかりませんでした。何なら負けているのではないかと思って心配していたのですが、勝てて良かったです。揉まれるのは良くない感じでしたので、先団を行かせて、その後ろをしっかり追走できました。いい形で、理想的な競馬運びができたと思います。4コーナーで抜群の手応えで上がっていけましたので、あせらず、一呼吸入れてと思って、追い出しも、二、三完歩我慢してから追いました。それが最後生きたのではないかと思います。前走は消化不良でしたが、今回はうまく脚を使えて走り切ってくれましたので、本当にうれしいです」

(内田勝義調教師)
「ギリギリこのメンバーに加わることができたことを、主催者含め、みなさんに感謝したいです。それでもここを目標に調整をしていました。ゴールの瞬間はわかりませんでした。首の上げ下げで、何とかという気持ちでした。

 レースに関しては、吉原騎手ですから、安心して任せられました。JRAの馬に比べて斤量に恵まれたところはあったかもしれません。後ろから運ぶ形で少しヒヤッとしましたが、最近このようなレースができるようになっていましたし、揉まれるのは嫌でしたが、レースには幅が出ています。

 初めて地方の馬が勝ったと聞いて、すごいことだと思いました。うれしかったです。今後に関してはオーナーサイドと相談してということになります。今年の最高の締めくくりになりました」


2着 サンライズホーク(M.デムーロ騎手)
「ハナ差負けですから悔しいです。難しいところがある馬で、ブリンカーを取ってから、前のようなジリジリとした脚ではなく、一瞬いい脚を使うような感じです。今回も瞬発力を見せてくれました。勝ち馬の手応えは抜群でした。勝負どころでプレッシャーをかけにいきましたが、前の馬は止まりませんでした。頑張っていましたが、59kgということもあったと思います。ポジションに関しては、前に入れたらやめてしまいますから、引いたポジションになります。内容は悪くありません。直線に向いてもしっかり脚を使っています。この馬が一番強いレースをしていると思います」

3着 エートラックス(鮫島克駿騎手)
「春の兵庫チャンピオンシップで強い勝ち方をしていましたし、外枠でしたが、スタートを出たらある程度主張しようと思っていました。内の馬よりダッシュがついていましたので、積極的に運びました。最後は止まりましたが、地力は見せてくれました」

4着 スペシャルエックス(吉村智洋騎手)
「スタートから出していきましたが、外の馬が速かったので、控えました。道中はキックバックを嫌がる面も見せていて、スムーズに運べませんでした。それでも最後は渋太く伸びていました。競馬を覚えていけばまだまだ良くなると思います」

5着 ギガース(本田正重騎手)
「スタートでトモを滑らす感じで出て、後方のポジションからになりました。最後も脚を使っていますし、力は感じました」

8着 アラジンバローズ(下原理騎手)
「外に出すことができませんでした。行くタイミングがありませんでした。少し乗り難しい面があります。ただ、佐賀の方が、手応えが無いようで伸びてくれたように、走りは良いように感じます。きょうは手応えがありながらも、もう一つでした」

10着 サイレンスタイム(鴨宮祥行騎手)
「ハンデが51kgでしたから、馬なりで良いポジションにつけられましたが、結果この馬のペースで運ぶことになりませんでした。意識してもう少し抑えた方が良かったかもしれません」

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