金沢競馬の名牝・ハクサンアマゾネス、引退式でファンに別れを告げる
2024年12月3日、金沢競馬場にて、地方競馬の名牝として名を刻んだハクサンアマゾネス(牝7、加藤和)の引退式が行われた。この日、千人を超える地元ファンが会場を訪れ、国内最多タイ記録の重賞25勝を挙げた名馬との別れを惜しんだ。
「アマゾネスへの感謝」関係者の思い
引退式は第7レース終了後に開催され、関係者一同がアマゾネスへの感謝の気持ちを述べた。管理調教師の加藤和義氏は「感謝しかなく、娘を嫁に出すような気持ち」と笑顔で語り、今後は母馬として次世代を育むことへの期待をにじませた。
また、オーナーの河崎五市氏も「特別な25勝を挙げたハクサンアマゾネスには感謝しかありません」と胸の内を明かし、繁殖馬としての新たな挑戦を見守る姿勢を示した。
主戦騎手・吉原寛人の涙の別れ
5年間コンビを組んだ吉原寛人騎手は、引退式のスピーチ中に感極まり涙を流した。「この5年間、苦しい時もアマゾネスが心の支えでした。たくさんの重賞を勝たせてもらい、感謝しかないです」と語り、愛馬との思い出を振り返った。特に担当厩務員の長島氏への感謝も述べ、「アマゾネスの子供に乗れる日を楽しみにしています」と未来への期待を込めた。
金沢競馬の女王としての実績
ハクサンアマゾネスは44戦30勝という圧倒的な成績を誇り、重賞25勝は国内最多タイ記録、平地重賞では単独最多という偉業を成し遂げた。また、金沢競馬の年度代表馬に3度選出され、通算獲得賞金は金沢競馬歴代最高額の1億4683万8千円に達した。
引退式の最後に見せた感動的なシーン
引退式のクライマックスでは、吉原騎手が石川ダービー優勝時に使用した9番のゼッケンをまとい、最後の騎乗を披露。多くのファンが見守る中、ハクサンアマゾネスはゆっくりとダートを後にした。その背中には、地方競馬を愛する人々の思いが詰まっていた。
地方競馬を長く支えた名牝の引退、涙なしには語れませんね。繁殖馬としてのアマゾネスにも大きな期待がかかります。次世代のスターを生む日が待ち遠しいです!
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