第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を前に注目すべきポイント
阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF)は毎年、未来の名牝たちが集結する一大イベントとして注目を集めています。今年も京都競馬場で芝1600メートルの舞台に、才能豊かな2歳牝馬たちが顔を揃えます。このレースを語る際、過去の名勝負や異例の挑戦に触れるのは欠かせません。その中でも、スティンガーが果たした連闘での勝利は特筆すべき出来事と言えるでしょう。
名馬スティンガーが刻んだ「伝説」
スティンガー(父サンデーサイレンス、母レガシーオブストレングス)は、藤沢和雄厩舎に所属し、1998年の阪神3歳牝馬ステークス(現・阪神JF)を連闘で制した牝馬です。当時、牝馬で連闘に挑むこと自体が珍しく、しかも関西遠征という条件下で見事に勝利を収めたスティンガーの偉業は、今なお語り継がれています。この快挙を成し遂げた牝馬は現在も彼女ただ一頭のみです。昨年、惜しまれつつ天国へ旅立ったスティンガーの足跡は、現代の競馬ファンにとっても大きなインスピレーションとなっています。
クラシック登録の背景に注目
また、今年の阪神JF出走予定馬には、興味深いデータがあります。それは、牡馬クラシックへの登録を行った2頭の牝馬、ビップデイジーとミストレスの存在です。通常、牝馬は桜花賞やオークスを目指して登録されるのが一般的ですが、この2頭は距離適性や将来的な可能性を見越しての登録と見られます。以下にそれぞれのプロフィールを簡単にご紹介します。
- ビップデイジー
父サトノダイヤモンド、母ローズベリルという良血馬で、これまでの2戦2勝はいずれも異なる戦法での勝利を収めています。展開に左右されない自在性が魅力で、2400メートルまで対応可能と見込まれています。 - ミストレス
父キズナ、母チェロキーメイドンという血統背景を持ち、新潟でのデビュー戦は逃げ切り、続くアルテミスステークスでは先行策からの2着と安定感が光ります。未知の控え戦法に課題はあるものの、ポテンシャルの高さは疑いの余地がありません。
未来のスター候補に注目
これまでにも牡馬クラシックへの登録を果たした牝馬の中には、2020年の桜花賞2着馬サトノレイナスや2013年の阪神JF勝ち馬レッドリヴェールがいます。こうした前例に倣い、今年のビップデイジーとミストレスの今後の活躍にも期待が高まります。特に今週末のレースでどのような走りを見せるのか、注目せずにはいられません。
スティンガーの伝説を知ると、今週末のレースがより楽しみになりますね!ビップデイジーとミストレス、どちらも将来が楽しみな馬です。
COMMENT みんなのコメント欄