香港国際競走プレビュー:注目馬と日本勢の挑戦
香港カップ:ロマンチックウォリアーの3連覇なるか
12月8日に行われる「香港カップ」では、地元の英雄ロマンチックウォリアーが大きな注目を集めています。これまでキャリア21戦中16勝、うちG1勝利が8つという圧倒的な実績を誇る怪物馬。特に今年の安田記念では、日本のトップマイラーたちを一蹴し、現地ファンにも鮮烈な印象を与えました。休養明けの前哨戦ジョッキークラブカップでも危なげない勝利を収めており、3連覇の期待が高まっています。昨季、香港年度代表馬に選ばれるなど、地元の信頼も厚い同馬が今回も力を示すかが焦点です。
日本勢から挑むのは昨年の三冠牝馬リバティアイランドと、ダービー馬タスティエーラ。リバティアイランドはジャパンカップでイクイノックスの2着に入り、実力を証明しましたが、前走の天皇賞・秋では伸びを欠いて13着。川田騎手が「信じられない」とコメントしたほどの不本意な結果に終わり、今回はその雪辱を期すレースとなります。一方のタスティエーラは天皇賞・秋で2着と復調の兆しを見せています。初の海外遠征となるものの、堀厩舎の手腕で大舞台でも力を発揮する可能性が高いでしょう。
また、A.オブライエン厩舎からはコンテントとウイングスパンの3歳牝馬2頭、さらに英国からバーレーンインターナショナルTを制したスピリットダンサーも参戦。多国籍な顔ぶれで激戦が予想されます。
香港スプリント:カーインライジングの快進撃
スプリント部門では、ジョッキークラブスプリントでコースレコードを更新し、圧倒的な勝利を収めたカーインライジングが中心的存在です。昨シーズンの最高成長馬と最優秀グリフィンを受賞するなど、急成長を遂げており、さらなる飛躍が期待されています。一方、日本馬ルガルはスプリンターズステークスでG1初勝利を果たし、今大会でも注目株。休養明けでも結果を出したその勢いを、国際舞台でも発揮できるかが鍵です。
香港マイル:ソウルラッシュのリベンジなるか
日本からの挑戦馬ソウルラッシュは、マイルチャンピオンシップで念願のG1タイトルを獲得。昨年の香港マイルでは4着に敗れましたが、現在の充実ぶりを考えると巻き返しは十分可能です。岩崎助手も「調子は万全」と語っており、悲願達成へ期待が高まります。ただし、前哨戦で勝利した地元のヴォイッジバブルも侮れない存在です。
香港ヴァーズ:日本馬の相性抜群
日本調教馬が好成績を残している香港ヴァーズでは、牝馬クラシックで実績を積んだステレンボッシュが登場。唯一の3歳牝馬として挑むレースですが、モレイラ騎手とのタッグが大きな武器となるでしょう。日本馬にとって得意な舞台で、今回も好結果が期待されます。
日本馬がどこまで世界の壁を越えられるか、今からレースが楽しみだね!
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