ダンツ軍団、22年ぶりの栄冠なるか?阪神ジュベナイルフィリーズで注目の一戦
2024年12月10日に行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・芝1600m)で、注目を集める2頭の若き牝馬が激突する。ダンツエランとブラウンラチェット、それぞれの背景やこれまでの戦績を紐解きながら、この一戦の見どころを探る。
ダンツエラン:山元オーナーとともに歴史を刻む存在へ
ダンツエラン(牝2、栗東・本田優厩舎)は、父ロードカナロア、母ミスチヴァスミスティ、母の父Into Mischiefという良血馬。昨年のセレクションセールで4200万円(税抜)という高額で取引され、デビュー後のパフォーマンスでもその期待に応えている。
8月の新潟新馬戦(芝1600m)で鮮やかなデビュー勝ちを飾った後、りんどう賞では3着と健闘。そして中3週で挑んだファンタジーSでは格上挑戦ながらも接戦を制し、重賞タイトルを手にした。現状では前向きな気性が強く、マイルへの距離延長が課題とされるが、折り合い次第では勝機は十分にある。
「ダンツ」の冠名を持つ馬は、これまでにJRA重賞16勝、GI2勝という輝かしい実績を誇る。特に1995年の宝塚記念を制したダンツシアトルと2002年の宝塚記念を制したダンツフレームの活躍は記憶に新しい。今回のダンツエランが、22年ぶりとなるビッグタイトルをもたらすことができるのか、注目が集まる。
ブラウンラチェット:無敗戴冠で世界への一歩を踏み出すか
一方、ブラウンラチェット(牝2、美浦・手塚貴久厩舎)は父キズナ、母フォエヴァーダーリング、母の父Congratsという血統背景を持つ。母は米G2・サンタイネスSの覇者であり、半兄フォーエバーヤングは5連勝でJBC2歳優駿やUAEダービーを制するなど、国内外での大活躍が記憶に新しい。
9月中山の新馬戦(芝1800m)では単勝1.2倍という圧倒的人気に応え、楽勝。その後のアルテミスSでも、強豪揃いの中で3番人気から快勝を収めた。兄に比べると馬体重は100kg近く軽いものの、抜群のレースセンスを武器にGI制覇へと挑む。
さらなる強敵が待ち受ける今回の一戦だが、現時点での不動の主役と言える存在。兄が成し遂げられなかったGIタイトルを先に手にし、クラシック、さらには世界への飛躍を期待させる馬だ。
次代を担う牝馬たちの激突
ダンツエランの22年ぶりの悲願か、それともブラウンラチェットの無敗戴冠か。血統や戦績を考えると、どちらも大舞台で輝ける要素を十分に備えている。阪神ジュベナイルフィリーズという舞台が、彼女たちにとって新たな物語の出発点となるだろう。観る者を魅了する熱戦に期待が高まる。
ダンツエランの渋太い走りとブラウンラチェットの抜群のセンス、どちらも応援したくなる逸材ですね!どの馬が2歳女王の座をつかむのか、レースが本当に楽しみです!
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