第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)注目ポイント
2024年12月8日、京都競馬場芝1600メートルで開催される「第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)」は、2歳牝馬たちが女王の座を争う重要な一戦です。今年の舞台は例年の阪神競馬場ではなく京都競馬場ということで、データの読み解きが一層難しくなっています。加えて、外国馬メイデイレディの参戦が新たな魅力を加えています。この記事では、須貝尚介厩舎のクリノメイと、データ王の評価から導かれた有力馬たちについて掘り下げていきます。
須貝尚介厩舎が送り出す「クリノメイ」
須貝厩舎は過去にローブティサージュ(2012年)、レッドリヴェール(2013年)、ソダシ(2020年)と、このレースで3勝を挙げている名門です。今年送り出すクリノメイは、オルフェーヴル産駒で、キャリア2戦2勝の無敗馬。その戦績からも期待値は高く、須貝調教師が得意とする早期入厩と徹底した調教により、基礎体力を鍛え上げた成果が伺えます。
デビュー戦となった札幌の芝1500メートル戦では、スムーズに中団から抜け出して勝利。その後のサフラン賞(中山芝1600メートル)では、接戦を鼻差で制し、根性のある競馬を見せました。須貝調教師は「輸送競馬でも安定して力を発揮でき、非常に乗りやすい馬」と太鼓判を押しています。
また、過去10年の勝ち馬のうち無敗馬が5頭も含まれるというデータからも、クリノメイが勝利候補の一角を占めるのは間違いありません。
データ王が導き出す「ブラウンラチェット」
データ分析から最も高い評価を受けたのは、アルテミスステークスを制したブラウンラチェットです。5項目で評価されたうち、4項目で満点を獲得し、計90点で単独首位となりました。アルテミスS組の好成績やキャリア2戦の優位性に加え、前走のパフォーマンスも申し分ない内容でした。
ブラウンラチェットは、兄に米G1で3着の実績を持つフォーエバーヤングを持ち、血統背景も充実。小柄な牝馬が多い中、しっかりとした馬体を備え、データ的にも有力視されています。
注目ポイントと展望
今回のレースでは、舞台が京都競馬場に変更されたことで、これまでの阪神での傾向がそのまま当てはまらない可能性があります。外回りコースの長い直線を持つ京都芝1600メートルは、上がり3ハロンの速さが問われるレースとなるでしょう。そのため、末脚勝負の瞬発力に優れた馬が有利と予想されます。
また、外国馬メイデイレディの存在がレースを一層難解にしていますが、実績や調教内容を基に他の有力馬と比較することで、新たな視点で楽しむことができそうです。
今年の阪神JFは舞台が京都ということで、データ派にもファンにも読み解きがいがありますね!クリノメイとブラウンラチェット、どちらが主役となるのか、今からワクワクします!
COMMENT みんなのコメント欄