第76回阪神ジュベナイルフィリーズ:初の淀決戦で2歳女王を狙う逸材たち
2024年12月8日、京都競馬場で行われる第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)。例年とは異なり、初めて京都競馬場での開催となるこの一戦は、2歳牝馬たちが来年のクラシック戦線に向けて大きな注目を集める舞台です。
注目馬:無傷の3連勝を狙うブラウンラチェット
最大の注目は、無傷の2連勝でアルテミスステークス(G3)を制したブラウンラチェット(牝2歳、美浦・手塚貴久厩舎、父キズナ)です。この馬は、米国の名競走馬フォーエバーヤングの半妹という良血馬。アルテミスステークスでは、直線で33.6秒の鋭い末脚を披露し、ライバルたちを圧倒しました。このタイムは、昨年の覇者チェルヴィニアと並ぶ記録であり、彼女の潜在能力の高さを証明しています。コース替わりにも動じないレースセンスの良さを考慮すれば、ここでも中心的存在となるでしょう。
関西馬の逆襲:ダンツエランとランフォーヴァウ
対抗馬として名を挙げたいのが、関西馬の2頭、ダンツエラン(栗東・本田優厩舎、父ロードカナロア)とランフォーヴァウ(栗東・福永祐一厩舎、父ロードカナロア)です。
ダンツエランはファンタジーステークス(G3)を勝利し、前走からさらに調子を上げています。特筆すべきはその勝負根性と道悪を苦にしない適応力。マイル経験も豊富で、距離延長は問題ないでしょう。
ランフォーヴァウは、デイリー杯2歳ステークス(G2)で牡馬を破り、素質の高さを示しました。調教師の福永師が自ら選んだ馬であり、彼にとって初のG1制覇となるか注目が集まります。
外国馬の挑戦:メイデイレディ
今回、阪神ジュベナイルフィリーズ史上初となる外国調教馬メイデイレディ(米国・ジョセフ・リー厩舎、父タピット)が参戦します。4戦3勝の実績を持ち、直近のBCジュベナイルフィリーズターフで2着の結果を残した実力馬です。世界的名手デットーリ騎手とのコンビは注目に値し、レースの大きな見どころとなるでしょう。
その他の実力馬たち
アルマヴェローチェ(栗東・上村洋行厩舎、父ハービンジャー)は札幌2歳ステークス(G3)で鼻差の2着に敗れましたが、ここに向けてしっかりと調整されてきました。初のマイル戦となるものの、京都外回りコースは適性が高いと言えます。
また、新潟2歳ステークスで2着となったコートアリシアン(美浦・伊藤大士厩舎、父サートゥルナーリア)も初戦で高いパフォーマンスを見せており、流れ次第で上位進出が狙える一頭です。
レースの展望
初めて京都競馬場で行われる2歳牝馬の頂点を決める一戦。ブラウンラチェットを筆頭に、素質馬が多士済々のメンバー構成となっています。来年のクラシック戦線を占う意味でも重要な一戦であり、その結果に注目が集まります。

初の京都開催で話題も豊富!ブラウンラチェットが無敗を守るのか、それともライバルたちが牙をむくのか、見逃せない一戦ですね!
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