第75回チャレンジカップ・G3 注目馬と仕上がり情報
ボルドグフーシュ、1年7か月ぶりの復帰戦
2024年11月30日に京都競馬場で行われる第75回チャレンジカップ・G3(芝2000メートル)。注目の一頭は、22年の菊花賞と有馬記念で2着と好走したボルドグフーシュ(牡5歳)。右前肢の腱周囲炎で長期休養に入っていたが、今回のレースで1年7か月ぶりの復帰を果たします。
河村助手は「まずは無事に帰ってきてほしい」と語りつつ、「本数を重ねて形にはなったと思う。先週も好時計を出しました」と上々の仕上がりを強調。一週前追い切りでは、栗東坂路で自己ベストとなる51秒3を記録し、ラスト1ハロンも11秒8の鋭い伸びを見せました。
重賞未勝利ながら、22年の菊花賞ではレコード決着の中で鼻差の2着。有馬記念でもG1馬イクイノックスに迫る2着に入り、確かな実力を示しています。同助手は「来年に向けて良い流れをつくりたい」と語り、さらなる飛躍を見据えた戦いとなりそうです。
マキシ、重賞初挑戦で好調な仕上がり
辻野泰之厩舎のマキシ(牡4歳)は、坂路での追い切りで53秒5―12秒9をマーク。重馬場でも軽快な動きを見せ、辻野調教師も「調教を積んでも我慢が効いている。近場(京都)なので、テンションが上がらないのはプラス」と高評価。
前走のケフェウスステークスでは左にもたれる課題が見られましたが、今回の調教ではその兆候はなく、「前走より良い状態で競馬に臨めそう」と自信を見せています。母は14年エリザベス女王杯を制したラキシスという良血馬だけに、初の重賞タイトルが期待されます。
アルビージャ、展開次第でチャンス
美浦・手塚貴久厩舎のアルビージャ(牡6歳)は、前走オールカマー5着からの巻き返しを狙います。坂路での追い切りでは、併せ馬をしっかりと追い込み、53秒8―12秒5を記録。手塚調教師は「脚元が落ち着いていて、調教では問題なく追い切りができた」と順調さをアピールしています。
数を使われていない分、馬体はフレッシュな状態を維持。加えて「決め手があるので、展開が向けば十分にチャンスはある」と期待を寄せており、重賞初制覇を目指します。
今回の見どころ
第75回チャレンジカップでは、長期休養明けの実力馬ボルドグフーシュがどのような走りを見せるかが最大の注目ポイント。また、初の重賞挑戦となるマキシや堅実な末脚を武器に勝機を伺うアルビージャといった各馬が繰り広げる熱戦も見逃せません。