南関の雄、ミックファイアが万全の態勢で挑む!チャンピオンズC展望
2024年12月1日、中京競馬場で行われる「チャンピオンズC・G1」に向けて、南関東の英雄ミックファイアが絶好の仕上がりを見せている。大井競馬場での最終追い切りでは、そのダイナミックなフォームと迫力満点の動きが印象的だった。
最終追い切りで見せた充実ぶり
26日の追い切りでは、矢野貴之騎手(今回はルメール騎手が騎乗予定)が騎乗し、5ハロン65秒4、ラスト1ハロン12秒8という好タイムをマーク。騎乗した矢野騎手は「これまでの中で一番いい動き」と高評価を下した。この評価に渡辺和昭調教師も「矢野はお世辞を言わない男。これだけ褒めるのは本当に調子がいい証拠」と自信を深めた様子だ。
順調なローテーションがもたらす自信
ミックファイアにとっては、春のフェブラリーS(7着)以来のJRA挑戦となるが、当時は蹄の不安から調整に狂いが生じていた。しかし、今回はローテーションも順調そのもの。「あの時の0秒8差を思えば、今回は期待が持てる」と渡辺調教師の表情は明るい。無敗で南関東三冠を制した実績馬だけに、ダートG1の舞台でどんな走りを見せるか注目が集まる。
注目馬の中で頭一つ抜けるペプチドナイル
今年のチャンピオンズCで信頼度が高いとされるのがペプチドナイルだ。過去10年の勝ち馬のうち9頭がダートG1級の実績を持つ中、この6歳馬もフェブラリーSを制した実績が光る。中京ダート1800mの舞台では先行力が重要とされるが、ペプチドナイルは4角4番手以内での勝利が多く、条件を満たしている点も大きな強みだ。
また、19年以降の中京ダート1800m重賞では、藤岡佑介騎手が驚異の勝率42.9%、連対率57.1%というデータがあり、今回もこのコンビの活躍が期待される。
ミックファイアに秘められた可能性
一方、南関東での圧倒的な強さを誇るミックファイアは、ここ数戦ではJRA勢に苦戦を強いられているものの、前走で課題だった輸送を克服し、一戦ごとに成長を遂げている。今回はルメール騎手が騎乗することで新たな可能性が見えるかもしれない。
「これまでとは違う面が見られるのでは」と語る渡辺調教師の言葉通り、この一戦はミックファイアにとって大きな挑戦となる。過去には荒れる傾向も見られるチャンピオンズCだが、波乱を起こす存在としてこの馬を見逃すわけにはいかない。