交流重賞3勝の実績を誇るアーテルアストレア、牝馬戴冠を狙うチャンピオンズCへ挑戦
チャンピオンズカップ(GI、中京競馬場・ダート1800m)において、牝馬として史上2頭目の優勝を目指すアーテルアストレア(牝5、橋口慎介厩舎)が出走を予定している。過去に交流重賞3勝の輝かしい実績を持つこの牝馬は、牡馬相手にどのような戦いを見せるのか、大きな注目が集まる。
アーテルアストレアの血統と成績
父リーチザクラウン、母スターズインヘヴン、母の父ワークフォースという血統背景を持つアーテルアストレア。その近親には、2018年のマーチSを制したセンチュリオンや、2023年武蔵野Sで2着となったカズペトシーンなどが名を連ねる。2020年のセレクトセール1歳時に1000万円(税抜)で取引され、現在までに22戦8勝の成績を収めている。
昨年はレディスプレリュードで初の重賞制覇を果たし、続くJBCレディスクラシックでは3着。今年も牝馬限定戦線での活躍が目立ち、クイーン賞とスパーキングレディーCで勝利を挙げた。今回は昨年9着に敗れたチャンピオンズC以来となる牡馬相手の一戦だが、過去の上がり3Fタイムや展開次第で好走の余地があるだろう。
昨年の覇者レモンポップ、引退レースで連覇なるか
一方、昨年のチャンピオンズCを制したレモンポップ(牡5、田中博康厩舎)は、連覇を目指してラストランに臨む。国内戦では15戦12勝、2着3回というパーフェクトな成績を誇り、前走のJpnI南部杯を勝利して万全の態勢を整えた。史上2頭目の連覇を達成して有終の美を飾れるかが注目される。
伏兵たちの動向にも注目
昨年2着のウィルソンテソーロは、今年のJpnI・JBCクラシックを制して成長を見せており、前年とは異なる立場で挑む一戦となる。また、フェブラリーS優勝馬ペプチドナイルや、前走のみやこSを制したサンライズジパングなども上位争いに加わる可能性がある。
さらに、地方から参戦するミックファイア(大井)や、昨年のリベンジを期すハギノアレグリアスら伏兵陣にも要注意だ。現時点で補欠となっているテーオードレフォンが出走可能となれば、新星候補として注目を集める可能性も高い。
注目ポイントと期待
牝馬がチャンピオンズCを制するのは至難の業だが、アーテルアストレアの軽量差と末脚の切れ味は展開次第でチャンスを生むだろう。また、レモンポップやウィルソンテソーロなどの実績馬がどのようなパフォーマンスを見せるのか、ファンの期待も高まっている。
2024年12月1日、中京競馬場で繰り広げられる熱戦に注目が集まる。