第75回チャレンジCの展望:多彩な顔ぶれが集う年末の一戦
2024年11月30日、京都競馬場で行われる「第75回チャレンジC」(芝2000メートル)は、バラエティに富んだメンバーが集結する注目の一戦です。今年で12月開催が最後となる同レースは、例年3歳馬が好走する舞台として知られています。来年から開催時期が9月に移ることもあり、今年は一つの節目とも言える開催です。
注目の出走馬たち
栗東で調整中の関東馬エピファニーは、今年2月の小倉大賞典で重賞初制覇を果たしました。前々走の大阪杯では10着と振るわなかったものの、前走の中京記念ではタイム差なしの2着と復調の兆しを見せています。間隔が空いている点は気になりますが、栗東でしっかりと乗り込まれており、初の京都競馬場でも力を発揮できる可能性が高いでしょう。
一方、3歳牝馬コガネノソラは夏のクイーンSで古馬を破り重賞初制覇。前走の秋華賞では9着に終わったものの、2着との差は0秒6で悲観する内容ではありません。距離適性を考えればここでも好勝負が期待できそうです。
その他では、22年の菊花賞・有馬記念で2着に入った実績を持つボルドグフーシュが、長期休養明けながら坂路調教で抜群の動きを見せています。また、昨年の七夕賞で重賞ウィナーとなったセイウンハーデスも復帰戦を迎え、さらには逃げ脚が魅力のバビットや堅実なディープモンスターも侮れない存在です。
過去データから見る傾向
チャレンジCは、過去7回のデータから3番人気以内の馬がすべて勝利しており、特に1番人気の勝率57.1%、複勝率57.1%が目立ちます。勢いのある人気馬が結果を残しやすい構図となっている一方で、人気薄の馬が上位に食い込むケースも見られます。
3歳馬の勝率38.5%、複勝率53.8%と、例年3歳馬が中心となる傾向が続いています。今年も3歳馬がレースをリードする可能性は高いですが、古馬勢も4歳馬が複勝率24.0%と一定の存在感を示しています。
前走距離と巻き返しに注目
前走2000メートルから臨む馬の成績は意外にも低調で、勝率は0%にとどまっています。対照的に、前走2000メートルを超える距離からの距離短縮組は勝率14.8%、複勝率40.7%と好成績を収めており、注目に値します。中でも前走GⅠを経験した馬たちの巻き返しが目立ち、菊花賞やエリザベス女王杯を経てきた馬たちが狙い目と言えそうです。
巻き返しが期待される馬
アルゼンチン共和国杯で大敗したラーグルフは、今回の2000メートルへの距離短縮で一変が期待されます。また、重賞の距離短縮組としてはボルドグフーシュやラヴェルが浮上しそうです。一方、格下組では、博多Sを制したルペルカーリアや、前々走のオールカマーで2着のアウスヴァールも侮れない存在です。
まとめ
今年のチャレンジCは、3歳馬の勢いが注目される一方で、古馬勢にも実績馬が揃い、混戦模様となりそうです。距離短縮組や、調教で好調な動きを見せている馬に注目しておくと、思わぬ伏兵の激走が見られるかもしれません。京都競馬場という新しい舞台で、どの馬が勝利を掴むのか注目が集まります。