陶文峰騎手、騎手生活最後の重賞騎乗で有終の美を飾る!
サクラトップキッド、北上川大賞典で史上初の3歳馬制覇
2024年11月24日、水沢競馬場で行われた第46回北上川大賞典(M2・ダート2500m)は、3番人気のサクラトップキッド(牡3、伊藤和忍厩舎)が優勝を飾り、大きな話題を呼びました。同馬は北上川大賞典の歴史において初めて3歳馬として制覇を達成。鞍上の陶文峰騎手は、この勝利をもって騎手生活最後の重賞騎乗で見事な結果を収めました。
騎乗人生の集大成、「行くなら今しかない」決断の瞬間
レースは稍重のコンディションで行われ、サクラトップキッドは2周目の1コーナーで先頭に立つ大胆な競馬を展開。昨年の覇者で1番人気のノーブルサターンが迫る中、3馬身差をつけて堂々のゴールインを果たしました。
陶騎手は「騎乗依頼が来たこと自体驚きでしたが、調教で感触を確かめて前向きに臨むことができました。2周目で早めに仕掛けるのは勇気が要りましたが、『行くなら今』という判断が結果につながったと思います」とレースを振り返り、「これが最後の重賞騎乗です。騎手生活をやり切ったという充実感でいっぱいです」と笑顔で語りました。
管理する伊藤調教師、成長を実感
管理する伊藤和忍調教師は、「レース間隔を詰めて使うことで状態をキープし、しっかりと追い切りを重ねたことが勝因」と語り、同馬の成長を評価。「青藍賞3着で古馬相手にも手応えを感じていましたが、この勝利でさらに自信がつきました。次は暮れの桐花賞に直行予定です」と、今後の活躍に期待を寄せました。
勝ち馬サクラトップキッドのプロフィール
父はアメリカ産馬ビーチパトロール、母はジャングルポケットを父に持つサクラトップクインという血統背景。重賞2勝目となる今回の勝利で、そのポテンシャルを改めて示しました。
レース結果
1着 サクラトップキッド(3人気)
2着 ノーブルサターン(1人気)
3着 ゴールドギア(5人気)
4着 フレイムウィングス(4人気)
5着 ライアン(2人気)