2024年11月23日(土曜)、京都競馬場で行われるGⅢ京都2歳ステークス(芝内回り2000メートル)は、来年のクラシック戦線を見据えた注目の2歳馬が集う一戦です。今年の出走馬も良血馬や勢いのある実力馬が名を連ね、熱い戦いが期待されます。
サラコスティ:大物感漂う好素材
近親にサリオスやサラキアといった活躍馬を持つサラコスティ(牡・池添)は、その血統背景に加え、前走での圧巻のパフォーマンスが注目されています。今年8月の中京未勝利戦(芝2000メートル)では、9馬身差をつけての圧勝。2分00秒4というタイムは、昨年以降の中京芝2000メートル2歳戦で最速の記録です。
3か月ぶりの実戦となる今回も、池添調教師は「京都の馬場状態は荒れ気味だが、初戦で悪い馬場をこなしている。軽い馬場がベストだが、どちらでも対応できる」と自信を覗かせています。また、中間にはゲート練習を行い「全く問題なし」と万全の態勢で臨む一戦となりそうです。
ウォータークラーク:センス溢れる若駒が挑む
11月3日に行われた京都芝1800メートルの新馬戦を制したウォータークラーク(牡・石橋)は、初戦で見せたセンスの良さが光ります。「2着馬に並ばれてからのもう一伸びは完璧だった」と石橋調教師も絶賛。初戦の疲れも見られず、中間も順調に調教を消化。距離延長に関しても「問題なく対応できるはず」と評価しています。
エリキング:川田騎手とのコンビで狙う3連勝
無傷の2連勝でこのレースに臨むエリキング(牡・中内田)は、調教でも成長ぶりが顕著です。1週前追い切りでは、古馬3勝クラスを圧倒し、調教担当も「これまでで一番良く見える」とコメント。そのラストスパートは内からぐんぐん伸びていく圧巻の動きを見せており、好調ぶりがうかがえます。
次世代スターの誕生へ
若駒たちは短期間で大きく成長を遂げるもの。サラコスティの圧倒的な潜在能力、ウォータークラークのレースセンス、エリキングの勢いと、どの馬も将来性を感じさせる逸材です。クラシック路線を見据えるこの一戦で、どの馬が一歩リードするのか注目が集まります。