2024年11月24日、国内外の強豪が集うG1・ジャパンカップが東京競馬場芝2400メートルで開催される。数々の歴史を刻んできたこの大舞台において、注目を集めているのは、前走の天皇賞・秋を圧巻の末脚で制したドウデュース(牡5、友道厩舎)と、同馬の手綱を握る武豊騎手だ。
武豊騎手は、自身のオフィシャルサイトで「ニッポンの総大将として」というタイトルの日記を更新。そこには、「久々に海外からも一流馬が参戦してきますが、ニッポンの総大将として迎え撃つ準備はできています」と力強い決意が記されていた。この「ニッポンの総大将」という言葉は、1999年のジャパンカップでスペシャルウィークとともにモンジューを迎撃した際の記憶を呼び起こす。
オーギュストロダンとの運命的な対決
今年のジャパンカップには、ディープインパクト産駒の最終世代であるオーギュストロダン(牡4、A・オブライエン厩舎)がアイルランドから参戦。この英愛ダービー馬は、G1通算6勝を挙げたヨーロッパ最強馬の一頭とされ、今回がラストランとなる。一方、ドウデュースは、ディープインパクト唯一の敗北を喫したハーツクライを父に持つ。
21日に行われた記者会見で、武豊騎手は「ディープインパクトの最終世代で、ヨーロッパ最強馬と呼べるオーギュストロダンがラストランでジャパンカップに来るのは非常に大きなこと。たまたま私がハーツクライ産駒で戦うのは、競馬の面白さをあらためて感じました」とコメント。二頭の背景が織り成すドラマチックな構図が、競馬ファンの期待をさらに高めている。
世界を迎え撃つ武豊の覚悟
レース当日は午後3時40分にゲートインが予定されている。武豊騎手は、「これだけの馬ですし、自信を持って乗りたい。皆さんの期待に応えられるよう頑張りたい」と語った。「ニッポンの総大将」として挑む武豊とドウデュースが、再びその圧巻のパフォーマンスでジャパンカップの歴史に新たなページを刻むことを期待せずにはいられない。
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