PR

北海道農高生が見守った夢のデビュー戦 佐賀競馬場で生まれた感動の物語

北海道農高生が見守った夢のデビュー戦 佐賀競馬場で生まれた感動の物語

夢を乗せた初レース、農高生が見守った未来への第一歩

2024年のJBC開催日、1万2000人超の観衆が詰めかけた佐賀競馬場。その中に、夢と興奮を胸にスタンドに立つ二人の少年がいた。彼らは北海道静内農業高等学校の3年生。同校で生産された競走馬「マギーズミッション」のデビュー戦を見届けるために訪れたのだ。

マギーズミッションのデビューまでの道のり

マギーズミッションは、昨年の北海道サマーセールで200万円(税抜)で落札され、佐賀・真島元徳厩舎に入厩。佐賀競馬場での初JBC開催に合わせてデビューが設定されていた。この特別な日に合わせて、佐賀競馬場は生徒2名と引率の教師を競馬場に招待。担任の明石哲教諭は、「進学を控えた生徒は受験で忙しい中、競馬関連の就職が決まっている二人を連れてきました」と語った。

デビュー前日には真島厩舎を訪れ、生徒たちはマギーズミッションとの再会を果たしただけでなく、同校出身の真島二也調教師補佐や川島拓也厩務員との交流も楽しんだ。

迎えたデビュー戦、そして感じた希望

デビュー戦では、北海道から駆けつけた石川倭騎手を背にスタート。序盤は堂々と2番手につけるスピードを見せたが、終盤に失速し4着でゴールイン。真島調教師は「勝たせたかった」と悔しそうに語る一方で、オーナー関係者は「無事にデビューして偉い」とその健闘を讃えた。

生徒たちも、「学校にいた頃のやんちゃな姿を思い出すと、無事に走りきってくれただけで感無量です。4着も上々だと思います」と笑顔で感想を述べた。また、卒業生の川島厩務員が「まだ子どもっぽさは残るけれど、競馬を覚えていけば勝てる馬になる」と励まし、二人の表情はさらに明るくなった。

新たな夢のスタート

マギーズミッションは生徒たちが入学式を迎えた日に生まれた。2年半の時を経て、立派な競走馬となり、来春には彼ら自身も装蹄師やJRA専門職を目指して新たな道を歩み始める。この日の佐賀第1レースは、彼らの夢が一つの形となった特別な一戦だった。

スポンサーリンク
次に読む記事のカテゴリーを選択する
地方重賞

COMMENT みんなのコメント欄

利用上の注意

本サイトのご利用により生じたいかなる損害について、当サイトでは一切の責任は負いかねますので予めご了承下さい。