2024年11月24日(日曜)、京都競馬場では12Rに京阪杯(GⅢ、芝1200メートル)が組まれ、16時15分にスタートします。同日東京競馬場ではジャパンCが行われるため注目が分散しますが、京阪杯も興味深いメンバーが集結し見逃せない一戦となっています。
実績馬が示す安定感
今季GⅠスプリンターズSからの転戦組が、その実力で頭一つ抜けている印象です。
- モズメイメイ(牝4、音無厩舎)はスプリンターズSで10着に敗れたものの、北九州記念3着、アイビスSD優勝、セントウルS3着という実績を考えれば巻き返しの期待が高まります。
- 京都芝コースでの好成績を誇るエイシンスポッター(牡5、吉村厩舎)はスプリンターズSでは9着でしたが、得意の舞台でその末脚が発揮される可能性があります。
復調気配の勢いある馬たち
長期休養明け2戦目のヴェントヴォーチェ(牡7、牧浦厩舎)は、中間の動きが上々。ブランク明けの前走は厳しい条件でしたが、ここでは前進が見込めそうです。
古豪ウインカーネリアン(牡7、鹿戸厩舎)はスワンSで6着に敗れたものの、GⅢレベルでは安定した力を発揮できる馬。高松宮記念4着の実績もあり、距離適性に不安はありません。
一方、今年のCBC賞を制したドロップオブライト(牝5、福永厩舎)は、久々の出走ながら1週前の追い切りで好時計をマーク。態勢は整っており注目が集まります。また、前走のオパールSで58キロを背負いながら勝利したビッグシーザー(牡4、西園正厩舎)は、充実した4歳秋を迎え、鞍上の田口騎手にとって初のJRA重賞制覇が期待される一頭です。
波乱を予感させる京阪杯の歴史
14年:アンバルブライベンの逃げ切り劇
14年の京阪杯では、5番人気のアンバルブライベンが逃げ切り勝ち。前走の福島民友Cに続く連勝で重賞初制覇を飾りました。11番人気のサドンストームと15番人気のサカジロロイヤルが続き、3連単は200万円超えの大波乱となりました。
17年:地方馬ネロの復活V
17年には地方の吉原寛人騎手が騎乗したネロが果敢に逃げて押し切り、前年覇者の復活を遂げました。9番人気の評価を覆し、2着と3着にも中穴馬が入ったことで、3連単は167万円超の高配当を記録しました。
波乱の再来なるか
過去10年で6桁以上の高額配当が4回記録されている京阪杯。今年も人気馬が力を発揮する可能性は高いものの、波乱の展開が見逃せないレースとなるでしょう。
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