セントウルステークス(GII)徹底考察|波乱含みのHペースで“差しの軸”を狙い撃ち
2025年9月7日、阪神競馬場 11R セントウルステークス(GII)芝1200m(右)15:35発走。開幕週のスピード勝負ながら展開予想はHペース。前走実績、脚質分布、枠順、そして騎手・調教師・種牡馬の相性を総合的に評価し、全頭の能力評価(100点満点)と馬券的期待値を算出しました。人気通りの印付けではなく、独自のデータ読解と展開読みで“来る理由/来ない理由”を掘り下げます。
レースのポイント(概況)
- 条件:阪神芝1200m(内回り)・別定・16頭立て。コースレコード1:06.7。
- 展開:逃げ候補が2テイエムスパーダ/4エコロジーク/13カルチャーデイと複数。Hペース想定で差しが届く流れへ。
- 人気想定:1番人気14トウシンマカオ(2.6)、2番人気3ママコチャ(3.8)、3番人気5ヨシノイースター(8.6)……と続くが、妙味は中穴~人気薄の差し勢に分があるとみる(脚質・種牡馬・騎手データ総合)。
全頭考察
1枠1番 ショウナンザナドゥ
能力評価:78点|期待値:A
脚質差しでHペース恩恵。池添騎手はこのレース週の騎乗成績で高配当を度々演出、データ上の単回・複回も良好(提供データ)。春はFレビュー1着(芝1400m)→桜花賞・NHKマイルCで厳しい競馬だが、どちらもG1の流れで底力は提示。間隔十分で鉄砲[0-0-1-0]のフレッシュ実績、軽い馬場で末脚の“溜め→爆発”が狙える。
印象:内で溜めて直線さばければ圏内。複系の穴軸候補。
1枠2番 テイエムスパーダ
能力評価:82点|期待値:B
直千の鬼。韋駄天S1着→アイビスSD2着と直線1000mでは圧巻だが、コーナー2つの阪神1200mは少し“別問”。それでも開幕週×最内近い枠×ハナ主張で粘り込みの計算は立つ。前々走までの逃げ脚は健在で、Hペース形成の張本人。バテずにどこまで粘るか。鞍上は松若騎手に替わるが、テンの速さは脅威。
印象:単騎なら怖いが、今回は同型多く過信禁物。馬券は相手筆頭扱いで妙味は中程度。
2枠3番 ママコチャ
能力評価:92点|期待値:B
高松宮記念3着→京王杯SC2着と春のG1・G2で連続好走。サスティナブルに速い馬。岩田望来騎手への乗り替わりは心強く、同騎手の勝率・連対率は提供データでも優秀。差し/先行自在でHペースの好位抜けが描ける。休み明けは苦にしないタイプで、仕上がりさえ整えば能力は最上位級。
印象:勝ち切り候補だが、人気・オッズバランス的に期待値はB止まり。軸よりは連軸評価。
2枠4番 エコロジーク
能力評価:84点|期待値:B
直千(新潟1000m)1着帰り。森秀行厩舎×海外遠征歴のスプリント適性は高く、陣営の攻め通りの一変も。ただし今回は同型多数でハナ争い激化が見込まれ、弾け切るかは展開次第。田口騎手のここ最近の数字は控えめだが、森厩舎のROIは優秀(提供データ)。“押し切るか、止まるか”の極端型。
印象:リスク覚悟の押さえ穴。3連系で妙味を活かす。
3枠5番 ヨシノイースター
能力評価:90点|期待値:A
春雷S1着→北九州記念2着の充実。器用に先行して長く脚を使えるのが美点。内田博幸騎手との相性は上々で、別定のここなら力通り走れば上位安定。同舞台での器用さとコース取り次第で勝ち切りまで。過度に売れすぎない人気もプラスで、連軸×妙味のバランス良。
印象:堅実な“相手本線”。馬連・ワイドの要。
3枠6番 アブキールベイ
能力評価:93点|期待値:S(本命妙味)
葵S(GIII)勝ち→北九州記念3着。3歳牝馬の53kgは別定戦での最大の武器。春から夏で対古馬での“当てにできる末脚”が形成されており、Hペースの差し込み図にピタリ。ファインニードル産駒のスプリント適性、軽量×差しのレース設計、人気は単勝6~7番手程度で配当妙味は最上位。鞍上替わりでも型が決まっている点を重視。
印象:◎(本命)。能力×展開×斤量の三拍子。
4枠7番 カンチェンジュンガ
能力評価:85点|期待値:B
阪急杯1着(1400m)のキレ味は本物。1200mでも末は通用するが、近2走は展開不向きで差し届かず。今回はHペースで条件好転。川田将雅騎手乗り替わりは大幅強化で、仕上がり次第で一発圏。ただし内枠勢が粘ると進路難リスクも。
印象:連下の大駆け候補。3連複の中核に。
4枠8番 レッドアヴァンティ
能力評価:68点|期待値:C
オープンで善戦止まり。直千→1200でのパフォーマンスは一段落ちの印象。先行できてもラスト1Fで甘くなるケースが多く、強敵相手では掲示板までか。枠・展開の後押しが大きくないと重い印は打ちづらい。
印象:手広く買うときのヒモ穴のさらに外。
5枠9番 ジャスティンスカイ
能力評価:80点|期待値:B
モルガナイトS勝ちの実績通り、1200mの好位差しが板につく。CBC賞は8着でも着差僅少、脚は使っている。休み明けを一度叩いて上昇が見込め、中団から外に出す進路取りが噛み合えば3着以内は十分。種牡馬キタサンブラックの持続力もこの舞台に合う。
印象:抑えて妙味。ワイドの穴相手として面白い。
5枠10番 ウイングレイテスト
能力評価:74点|期待値:C
直千で掲示板、重賞ではやや決め手不足。行き切る脚も、差し切る爆発力も足りず善戦タイプに映る。開幕週で内目を利せれば掲示板圏内だが、馬券妙味は薄い。人気がさらに落ちるなら3連系の押さえ極少で。
印象:買うなら総流しの端。
6枠11番 ワンダーキサラ
能力評価:76点|期待値:B
前走・長篠Sを1:07.2(良)で快勝。一気の格上挑戦でも瞬間的な脚は通用。太宰騎手との相性も良く、先行→ひと脚の形でどこまで粘れるか。ペースが速くなりすぎると苦しく、隊列の離れ具合が鍵。
印象:人気薄の押さえ。ワイドの紐で妙味。
6枠12番 ティニア
能力評価:79点|期待値:A
青函S 2着→安達太良S 5着とオープンで堅実。Frankel産駒らしいギアチェンジで平坦・高速適性を持つ。今回は坂のある阪神だが、春雷S4着/米子城S3着の内容から重賞でも末脚の質で互角。人気の盲点で複系の妙味は高い。
印象:大穴の相手。3連複の手広いフォーメで拾う。
7枠13番 カルチャーデイ
能力評価:88点|期待値:A
米子城Sを鮮やか逃げ切り→函館SS 6着/CBC賞5着と重賞でも通用級。坂井瑠星騎手は短距離重賞で信頼度高く、同型多い中でもテン速を活かして好位のイン確保なら粘るシーン。ファインニードル産駒でタフな持続戦もOK。“行き切らず控える”柔軟作がハマれば配当妙味抜群。
印象:☆(穴の主役)。馬連・ワイド妙味。
7枠14番 トウシンマカオ
能力評価:95点|期待値:A
春は高松宮記念4着、続く京王杯SCを1:18.3で差し切りV。地力は文句なしで、阪神の流れにも合う。横山武史騎手とのコンビで昨年覇者でもあり、連覇有力の声が多いのも頷ける。ただしオッズは被り気味で、馬券妙味は人気次第。今回は本命ではなく対抗評価に留め、配当戦略を優先。
印象:○(対抗)。勝ち負け必至だが、買い方で妙味調整。
8枠15番 モズメイメイ
能力評価:70点|期待値:C
近走、直千→1200でパフォーマンスが安定せず。先行できても最後甘いのが悩み。相手強化のここでの前残りは展開頼み。外枠からロスなく運べれば掲示板争いまで。
印象:ヒモで押さえるか切るかの分岐。基本は薄め。
8枠16番 グランテスト
能力評価:73点|期待値:B
シルクロードS2着の実績通り、1200mでの先行持続は上級。近2走は太め残りや展開不向きで力出し切れずも、叩き2戦目で絞れてくれば一変可能。外枠で流れに乗せてスムーズなら3着争いへ。
印象:穴の押さえ。人気がないうちは買い。
総合評価(印・スコア・期待値)一覧
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 印 | 能力評価(/100) | 期待値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ショウナンザナドゥ | △ | 78 | A |
| 1 | 2 | テイエムスパーダ | △ | 82 | B |
| 2 | 3 | ママコチャ | ▲ | 92 | B |
| 2 | 4 | エコロジーク | × | 84 | B |
| 3 | 5 | ヨシノイースター | △ | 90 | A |
| 3 | 6 | アブキールベイ | ◎ | 93 | S |
| 4 | 7 | カンチェンジュンガ | △ | 85 | B |
| 4 | 8 | レッドアヴァンティ | – | 68 | C |
| 5 | 9 | ジャスティンスカイ | △ | 80 | B |
| 5 | 10 | ウイングレイテスト | – | 74 | C |
| 6 | 11 | ワンダーキサラ | × | 76 | B |
| 6 | 12 | ティニア | ☆ | 79 | A |
| 7 | 13 | カルチャーデイ | ☆ | 88 | A |
| 7 | 14 | トウシンマカオ | ○ | 95 | A |
| 8 | 15 | モズメイメイ | – | 70 | C |
| 8 | 16 | グランテスト | × | 73 | B |
展開鍵:逃げ複数でHペース濃厚。差し有利の見立てから◎6アブキールベイ/○14トウシンマカオ/▲3ママコチャ/☆13カルチャーデイを主軸に、妙味はA以上を厚めに。
購入するべき馬券(買い目)
的中率と回収率のバランスを重視し、三層構造で提案します。
A. セーフティ(的中率重視)
- ワイド:
- 6-14(厚め)/6-3/14-5/6-13
- 馬連(押さえ):
- 6-14(本線)/6-3/6-5
B. コア(バランス)
- 3連複 フォーメーション(12点)
- 1列目:6
- 2列目:14, 3, 13, 5
- 3列目:14, 3, 13, 5, 1, 2, 9, 12
→ 差し本命+人気・中穴・盲点を広く拾い取り。
C. アグレッシブ(回収率重視・少点数)
- 3連単 2頭軸マルチ(18点×2本)
- 軸:6-14 相手:3,13,5
- 軸:6-3 相手:14,13,5
→ Hペースで差し決着の軸を据え、先行勢の残り目(5,13)を相手に。
予算配分の目安:ワイド40%/3連複40%/3連単20%。自信度は6アブキールベイ>14トウシンマカオ>3ママコチャ=13カルチャーデイ=5ヨシノイースター。
各馬の“なぜその点数?”補足(要点まとめ)
- 差し優勢読み(逃げ複数+Hペース予想)。斤量差と上り性能を最優先。
- 6アブキールベイ:3歳牝馬53kg+近走内容最上位級。ファインニードル産駒で舞台適性〇。能力93|期待S。
- 14トウシンマカオ:昨年覇者&春の実績突出。ただし期待値はA(オッズ被り懸念)。
- 3ママコチャ:春のG1・G2堅実で力互角。人気と見合いでB。
- 13カルチャーデイ:逃げ一辺倒でなく控えも可能。坂井瑠星×先行持続で穴妙味A。
- 1ショウナンザナドゥ/12ティニア:盲点の末脚。内で溜め→直線進路確保なら上振れ。期待A。
結論
“速い=強い”がそのまま馬券に直結しないのが短距離重賞。今年のセントウルSは逃げの強者が作るHペースを、差しの軽量エース(6アブキールベイ)がまとめて飲み込む図を第一想定。対抗は地力最上位の14トウシンマカオ、続いて3ママコチャ。妙味の核は13カルチャーデイで、5ヨシノイースターの“抜け目回避”も重要。馬券はワイド+3連複を主軸に、3連単は差し決着前提の少点数勝負で回収を狙う。

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