ナミュールに関して自信が満ち溢れている高野友和調教師の、2023年マイルチャンピオンシップ共同記者会見の様子です。どの質問の応えに対しても、不安要素を感じない回答には交換が持てますね。やれることはやって、なおかつ順調!というのが、馬券購入者には、力強い後押しになるでしょう。
前走秋初戦 富士ステークスを振り返って
高野友和調教師「いい状態で競馬場に連れていけたなと思ってまして、競馬自体は騎手にお任せしたんですけど、スタートも悪くなく、道中の折り合い、追走の仕方。そこからスペース的には少し狭いところがあったんですけど、馬の状態の良さで割ってくれましたし、最後の伸びも、言うことない競馬でした。」
春G1の2戦が不利もあり不完全燃焼だったが、改めてナミュールのポテンシャルを見たような気がしましたが、どうですか?
高野友和調教師「おっしゃるとおりで、ポテンシャルが高いことを確認できたと思います。」
前走の後、中間の調整についてどんな状況?
高野友和調教師「前走の後、すぐにマイルチャンピオンシップを目標にという話がまとまりましたので、ノーザンファームしがらきさんに一度お願い致しまして、競馬の疲れ、そこからの立ち上げ等をやってもらいました。栗東に戻ってきて、最初跨った時に、もうこれは素晴らしい状態だと確認できまして、そこからは、その状態の良さを感じながら調整できましたので、順調でございます。」
一週前の追い切りに関して:坂路で4ハロンが55.8、ラストが12.0 内容と評価は?
高野友和調教師「内容は素晴らしかったと思います。時計的には、牧場から帰ってきた時のその感触が言うことないなと思ったので、やればやるだけ動くのですけど、もうそういう状況にはないなと思いました。全体の時計はゆっくりですけど、一週前の追い切りとして言うことないデキ。」
最終追い切り:坂路で58.4 ラスト12.2 過去の追い切りと比較すると、時計がかかっているが、そのあたりの評価は?
高野友和調教師「本当に、もう体は出来てますし、富士ステークスをしっかり走ってますから、本当にもう整えながら、人間と馬の関係を感じながら、最後指示に従って反応が出せるかどうか、という点だけを考えていました。ですから、時計はゆっくりで問題ないですし、上がってきて乗り手の感触、馬の表情、馬房での感じ。万全に出来たなと思います。」
一度レースを使って、上積みはありそうですか?
高野友和調教師「あります!富士ステークスの調整過程と、今回の調整過程を考えると、ぜんぜん上積みあります。だいじょうぶです。」
2歳の早い段階から期待されていた馬ですが、4歳になってからの成長は?
高野友和調教師「2歳と3歳の春は、馬体の維持に相当気を使いながらの調整だったが、今は体力が付いてきて、その心配がないです。4歳の秋ぐらいになったらスゴイ馬になるんじゃないかと思ってはいました。今、その時期が来たんだと思いますし、結果も出せる時期になっていると思います。」
想像通りの成長曲線を描いてくれた?
高野友和調教師「そうですね!」
前走の富士ステークス、馬体重454キロで過去最高の馬体重に関して
高野友和調教師「シルエット的には、富士ステークスよりも体重を乗せても問題ない馬格はしています。今回は輸送もないので、少し増えるかなと言う感じでいるんですけど、概ね同体重だと思います。」
適正距離はマイルですか?
高野友和調教師「僕としては、G1の2400mでも走れてますし、かなり馬場の重かった古馬相手のエリザベス女王杯も、まずまず走りましたし、距離のレンジは大きいと思いますが、ただ、マイルが一番勝鞍が多いのは間違いないので、マイル全然大丈夫だと思います。」
右回りのレースは1年ぶりになるが
高野友和調教師「秋華賞の最後のコーナリングで、ちょっと課題は見せてましたが、普段の調教でも、左回り・右回り乗っているが、癖は出てませんし、馬体も充実して成長した今なら、左回り・右回り関係なく走ってくれると思います。」
初の京都競馬場でのレースとなるが
高野友和調教師「初めてですけれど、この馬は乗りやすいし、人の言うことも聞く。精神的にもドッシリとしているので、場所を問わずだと僕は思っているので、はじめての京都コースも問題なくこなしてくれると思います。」
ナミュールの一番の強みは?
高野友和調教師「他の馬と比べて一番違うと感じるところは、股関節の柔らかさ。古馬になっていくと固くなっていく馬も多いが、ナミュールはどんどん柔らかくなっていっている。」
2023年のマイルチャンピオンシップにかける意気込み
高野友和調教師「今までG1で、2,3,4,5着を獲っているが、勝利はない。ナミュールに今まで携わって来てくれた人、ファンの方、その想い全てをひっくるめて【残り一つの1着というピース】を獲りに行かなければなと、思っています。
【動画】【マイルチャンピオンシップ2023】ナミュール・高野友和調教師「牧場から戻った段階で素晴らしい状態」「残ったピースを獲りにいく」《JRA共同会見》
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